PED-W17MにはAG(アパチャーグリル)スリット数を1,301本まで細密化した新開発の17型FDトリニトロン管を搭載しました。1,301本という数値は32型“ベガ”(32型スーパーファインピッチFDトリニトロン管)のAGスリット数1,341本に匹敵する高精細なもので、これによりハイビジョン映像やDRC-MFで4倍密化された映像など情報量の豊富な高密度映像を、より忠実に、質感豊かに再現することを可能にしました。
Fシリーズで搭載しているL-Sagic等の技術を電子銃に採用したことにより、ピーク輝 度500cd/m2を実現。これはテレビ同等の明るさで、テレビ放送はもちろん、DVDやゲームなどの明るく奥行き感のある映像を表示する際に効果を発揮します。またパソコンとの接続時でも、CRTディスプレイで “トップ”クラスのピーク輝度300cd/m2を実現。明るく鮮明なパソコン映像を表示します。
従来、高輝度(テレビの明るさ)とコンピューターディスプレイとしての高精細な画 面表示を両立させることはきわめて困難でしたが、新開発の17型FDトリニトロン管は、 中央部0.24mm、周辺部0.25mmのAGピッチを維持しながら高輝度を実現。SXGA(1280 ×1024)のパソコン映像を高精細・高画質で表示します。
TVモード、PCモードともに画質を選べるピクチャーエフェクト機能を装備。TVモードでは、画質を「スタンダード」「ダイナミック」「リビング」「AVプロ」の4種類から選べ、さらに明るさや色合い、色温度などより細かな調整も可能。映像ソースに合わせて好みの画質を選択するのに便利です。またPCモードでも画質を「ムービー」「フォト」「スタンダード」の3種類から選択できます。
地上波TVチューナーを内蔵しており、パソコン画面の表示に加えテレビ放送を楽しむことができます。また、信号処理系にソニーのブラウン管方式カラーテレビ“ベガ”で好評のDRC-MF(デジタル・リアリティー・クリエーション・マルチファンクション)を搭載。DRC-MFはNTSCの信号波形をハイビジョン信号に近い高精細な波形に変換する「デジタルマッピング処理」技術を採用しており、NTSCの線形補間方式では得られなかった、ハイビジョン信号に迫る、通常の4倍の情報量を持つ「リアル4倍密映像」を実現します。現行の地上波、BS放送はもちろん、映像信号のデジタル化によりノイズやゴーストなどの障害が少ないBSデジタル放送*では、DRC-MFの効果でさらに美しい映像を楽しめます。もちろん、ビデオやDVDプレーヤーからの映像信号も、DRC-MFの効果で高画質で再生します。DRC-MFは、通常の「DRC4倍密(標準)」モードのほか、静止画の文字等のチラツキを抑える「DRCプログレッシブ」モードを備えています。なお、チャンネル選択や音量設定はリモコンやパネル前面のボタンで操作できます。
BSデジタル放送に対応して標準化された接続端子、D端子を装備。デジタルハイビジョン信号(1125i/750p)まで対応可能なD4端子です。別売のBSデジタルチューナーを接続すれば高精細・高画質のBSデジタルハイビジョンを含むBSデジタル放送を楽しめます。
マルチスキャン技術をコアにしたコンピューターディスプレイをベースにしているため、BSデジタルハイビジョンチューナー等から入力されたデジタルハイビジョン信号(1125i/750p)をコンバーターを用いずにダイレクトに再生。そのためリアルでノイズがほとんどない高精細な映像表示が可能です。
立体音響システムWOWと、映画用サラウンドシステムTrusurroundで、スタンド部分の1W×2のスピーカーを駆動。テレビ、ビデオのサウンドはもちろん、DVDやゲームのような左右の動きが激しく横の広がりのあるサウンドも、臨場感豊かに再生します。なお、ヘッドホンジャック端子もスタンド部分側面に装備しています。
回路部はテレビチーナーボックスとディスプレイ部分を分離(両者は1本のケーブ ルで接続)。主要な接続端子はテレビチューナーボックス背面に装備しました。
ディスプレイ部の後方側面とテレビチューナーボックス側面を光沢ステンレスでミラー加工しました。そのため設置場所周囲の環境にとけ込みやすく、圧迫感を受けにくい斬新なボディデザインになっています。
ディスプレイ部の小型化を追求し、CRTディスプレイとしてはきわめて小さなフットプリント(設置面への投影面積がきわめて小さいこと)を実現。設置場所の自由度を高めました。
■スタンド部分にサラウンド機能付き1W×2のステレオスピーカーとヘッドホンジャックを搭載。
■テレビチューナーボックスに豊富な入力端子を装備(D4端子/プレイステーション 用AVマルチ端子/S映像付きビデオ入力端子(2入力)/アンテナ端子/PC入力端子 (ディスプレイ部))。
■わかりやすいメニュー構造のOSDを採用。TVモード、PCモードともにより細かい画面等の調整・設定が可能です。