TVチューナーの搭載により、パソコン画面の表示に加え、テレビ放送を高画質な映像で楽しむことができます。チャンネル選択や音量設定はリモコンやパネル前面のボタンで簡単に操作できます。
高輝度(450cd/m2)、高コントラスト(400:1)の高性能液晶ディスプレイパネルを採用しました。ブラウン管方式のテレビや液晶テレビとほぼ同程度の輝度を実現しているため、テレビやDVD、ビデオならではの明るくメリハリのある映像を楽しむことができます。また、コンピューターディスプレイとして使用するPC入力モードでも、従来より明るい画像表示を可能にしています。
信号処理系の中枢にソニー独自の倍速変換技術であるDPSS-II(Digital Progressive Signal conversion System-II)を採用。DPSS-IIはNTSC信号の波形を高精細な信号波形に変換する技術で、従来の線形補間方式では得られない、きめ細かく美しい映像表示が可能になりました。また、信号をリアルタイム処理するので、ブレやボケがきわめて少なくなり、より自然な動画を表示できます。
さらに、DPSS-IIはソニーのテレビ“ベガ”で採用しているシネマドライブモード機能を装備しました。これにより映画フィルムからビデオ信号に変換された映像ソースを自動的に識別。最適な信号処理を行い、斜めのギザギザやちらつきを押さえたフィルム映像本来のなめらかな質感を再現することができます。
ビデオやゲーム機接続用の通常のビデオ入力端子、アンテナ接続用のRF入力(CATV対応)に加え、S映像入力端子とD2端子を装備しました。D2端子にプログレッシブ出力装備のDVDプレーヤーを接続することで、一般のテレビ放送で採用されているインターレース方式の2倍の情報量*1を持つDVD(プログレッシブ方式)の高画質映像をそのまま表示できます*2。映画などのソースを映像のディティールまでクリアに、表現力豊かに再現することができます。なお、これらの端子はディスプレイ部分と分離したメディアエンジン(回路部分)に装備しています。
TV(AV)モードで、3種類の映像表示効果を入力ごとに出せるピクチャーエフェクト機能を装備しました。映像ソースや好みに合わせて、映像のテイストを選べます。
●ダイナミック:高輝度、メリハリのきいた映像
●スタンダード:標準的な推奨映像
●AVプロ:ユーザーの好みの画質に設定可能
なお、PCモードでも、「ムービー」「フォト」「スタンダード」の3モードから、楽しみたい映像ソースに合った映像表示をワンタッチ切り換えで選択できます。
立体音響システムWOW(米国SRS Labs社が開発した、音響テクノロジー)を搭載。スタンド基部の筒形のスピーカー(2W×2)をこのシステムで駆動することにより、テレビ、ビデオのサウンドはもちろん、ゲームのような左右の動きが激しく横の広がりのあるサウンドも、臨場感豊かに再生します。
ディスプレイ部分、メディアエンジンともにデザイン的な要素を重視。ビデオデッキやゲーム機などと同空間に置いても、違和感を感じさせないスタイリッシュなフォルムを実現しています。使いやすさにもこだわり、ディスプレイの高さ・チルト角ともに調整可能なエルゴノミックアングル・デザインを採用。デスクや椅子の高さ、使う人の姿勢など使用状況に応じてより使いやすい状態に調節できます。SDM-N51AVはPivot(ピボット)機能*を備えているため、画面を90度回転して縦にすることも可能。ホームページを広範囲で確認・閲覧できるほか、縦長のドキュメント作成などに効果的です。
ディスプレイ部分と回路部分(メディアエンジン)を完全に分離したメディアエンジン・コンセプトを採用。ディスプレイ部とメディアエンジンの間はケーブル1本で接続。ソニー独自のデジタル信号伝送技術であるGVIFにより、ビデオ信号、音声、USB(2DOWNストリーム)、電源を1本の細いケーブルで伝送できます。
入力端子にパソコンからのデジタル信号を直接入力できるDVI-I端子(アナログ信号にも対応可能)を装備しました。デジタル信号の入力の場合、入力後の信号処理をすべてデジタルのまま行えるため、劣化のない安定した信号特性を維持でき、画質調整も不要です。そのため、リアルできわめて美しい画像表示が可能です。
本機に装備されているDVI入力(DVI-I端子)をご利用いただく場合、パソコン側接続インターフェースの種類によって、本機背面の切り換えスイッチを切り換えていただく必要があります。切り換えスイッチが適正に設定されない場合、画面が正しく表示されないなどの問題が発生しますので、ご注意ください。
<設定>
●パソコン側アナログRGB←→ディスプレイ側DVI:切り換えスイッチを上側(ANALOGポジション)
●パソコン側DVI←→ディスプレイ側DVI:切り換えスイッチを下側(DIGITALポジション)
新開発の画像処理プロセッサーの搭載により、アナログ入力時には、A/D変換の精度を大幅にアップ。高画質な画像表示を実現しました。また、このプロセッサーにより、アドバンスト・デジタルスムージングが可能になり、XGAより解像度の低い画像を拡大表示するときにも、シャープで、ジャギーやボケ感の少ない画像を表示します。さらに画像処理プロセッサーを含む信号処理系はフルデジタルシステムを採用。入力信号(アナログ信号)はデジタル信号に変換し、デジタルですべての信号処理を行うので、信号劣化が少ないうえ、信号特性を安定させたまま変換・補正が行えるという特長があります。
ディスプレイ部に「ユーザーセンサー」(自発光型赤外線センサー)を搭載。ユーザーがディスプレイから離れると自動的(約20秒後)に省電力モード(10W)に移行し、センサー機能以外の電力消費が不要になります(さらにパソコンによるパワーセーブモードに移ると約3Wまで電力は低下します)。ユーザーがディスプレイの前に戻るとそれを検出し、約1秒以内に通常の表示に復帰します。なお、ユーザーを検出する範囲は、センサー位置(ディスプレイの右側フレーム)より上下左右60度(±30度)内、距離70cm以内です。*
ブライトセンサーにより、周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度(バックライト輝度)を自動的に変化させることができます。ユーザーが手動で輝度を調整した場合は、その調整された明るさを基準として自動的に調整範囲が再設定されます。
省電力設計により、通常使用時の消費電力39W(USB機器非接続時)、テレビ/ビデオモード時の消費電力48Wを実現。
USB端子をスタンド部分(2DOWN)とメディアエンジン部(1UP)に装備。