薄型光学系採用による18.1型薄型液晶パネルの搭載と、パネルの駆動回路をフレーム部に最適配置することにより、ディスプレイ部分の最薄部を22mmまで薄型化。クリエイティブな環境に映える精悍でスタイリッシュなボディを実現しました。
ディスプレイ部分と回路部分(メディアエンジン)を完全に分離したメディアエンジン・コンセプトを採用。ディスプレイ部とメディアエンジンの間はGVIF(Gigabit Video Interface)技術によりケーブル1本で接続。ソニー独自のデジタル信号伝送技術であるGVIFにより、ビデオ信号、音声、USB(2UP/2DOWNストリーム)、電源を1本の細いケーブル(直径6.5mm)で伝送できます。
パソコンと接続したメディアエンジンを見えない所に置けば、デスク上はディスプレイとキーボードだけのすっきりとした、自由度の高いレイアウトが可能です。
ディスプレイは、左右の転回、高さ、チルト角ともに調整可能なエルゴノミックアングル・デザインを採用(スイーベル角度:左右120度(右60度、左60度)、最も低い位置でのチルト角:30度)。デスクや椅子の高さ、使う人の姿勢など、使用状況に応じてより使いやすい状態に調節できます。
2系統の入力端子のうち、従来タイプのアナログ信号入力端子であるHD15(D-sub15ピン3列)に加え、パソコンからのデジタル信号を直接入力できるDVI-I端子(アナログ信号にも対応可能)を装備しました。デジタル信号の入力の場合、入力後の信号処理をすべてデジタルのまま行えるため、劣化のない安定した信号特性を維持でき、画質調整も不要です。そのため、リアルできわめて美しい画像表示が可能です。
本機に装備されているDVI入力(DVI-I端子)をご利用いただく場合、パソコン側接続インターフェースの種類によって、本機背面の切り換えスイッチを切り換えていただく必要があります。切り換えスイッチが適正に設定されない場合、画面が正しく表示されないなどの問題が発生しますので、ご注意ください。
>設定<
●パソコン側アナログRGB←→ディスプレイ側DVI:切り換えスイッチを上側(ANALOGポジション)
●パソコン側DVI←→ディスプレイ側DVI:切り換えスイッチを下側(DIGITALポジション)
ディスプレイ前面上部の入力切り換えボタンに連動するUSB端子(2UP/2DOWNストリーム)をディスプレイ台座部分に装備しました。2台のパソコンを1組のUSB対応のキーボード・マウスで使用できます。なお、連動・非連動はOSDで選択できます。
誤ってUXGAを表示させた場合でも、「UXGA簡易表示機能」(垂直周波数85Hzまで)によりUXGAを簡易的に表示しますので(さらに誤表示を知らせるインフォメーションウィンドウも画面上に現れます)、この画面上から希望している正しい状態の解像度に簡単に復帰できます。高精度なスキャンコンバーターを搭載しているため、UXGAでの文字認識も可能です。なお、SXGAより低い解像度を表示する場合、表示する大きさを3つのモードから選べます。
「Realモード」(もとの解像度のまま)
「Fullモード1」(もとの信号のアスペクト比を保ちながら拡大表示)
「Fullモード2」(もとの信号のアスペクト比にかかわらず、フル画面で表示
入力切り換えに連動する1W+1Wのステレオスピーカーとヘッドホンジャックを搭載しました。音量調整は、本体前面の調整ボタンでダイレクトに可能です。また連動・非連動はOSDで選択できます。
入力切り換え、画面調整等のボタン類は、その調整に必要なキーのみが点灯するタッチセンサー式を採用。使いやすさを高めました。
ディスプレイ部に「ユーザーセンサー」(自発光型赤外線センサー)を搭載。ユーザーがディスプレイから離れると自動的(約20秒後)に省電力モード(8.5W)に移行し、センサー機能以外の電力消費が不要になります(さらにパソコンによるパワーセーブモードに移ると約1.3Wまで電力は低下します)。ユーザーがディスプレイの前に戻るとそれを検出し、約1秒以内に通常の表示に復帰します。なお、ユーザーを検出する範囲は、センサー位置(ディスプレイの右側フレーム)より上下左右50度(±25度)内、距離60cm以内です。※
ブライトセンサーにより、周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度(バックライト輝度)を自動的に変化させることができます。ユーザーが手動で輝度を調整した場合は、その調整された明るさを基準として自動的に調整範囲が再設定されます。
VESAマウントに対応し、別売りの金具等を使えば壁掛けやアームマウントにすることができます。また、Kensinton社製マイクロセーバーシステムに対応し、盗難防止に役立ちます。
先進の画像処理プロセッサーの搭載により、アナログ/デジタル変換の精度を大幅にアップ。高画質な画像表示を実現しました。また、このプロセッサーにより、3モード(「テキスト」「グラフィックス」「スタンダード」)アドバンスト・デジタルスムージングが可能になり、SXGAより解像度の低い画像を拡大表示するときにも、シャープで、ジャギーやボケ感の少ない画像を表示します。さらに画像処理プロセッサーを含む信号処理系はフルデジタルシステムを採用。入力信号(アナログ信号)はすぐにデジタル信号に変換し、デジタルですべての信号処理を行うので、信号劣化が少ないうえ、信号特性を安定させたまま変換・補正が行えるという特長があります。
新開発画像処理プロセッサーにより、適正な画像表示を自動的に行う「インテリジェント・オート画質調整」が可能になりました。プリセットされていない信号が入力された場合、自動的に画質調整(画面センター位置、およびピッチ調整/フェーズ調整)を行い、一般的な使用においては画質調整が必要ありません。また、調整性能もより高速・高精度になりました。
液晶パネルは、薄型設計にもかかわらず、高輝度と広視野角(水平140度/垂直125度)、高コントラスト(コントラスト比:350対1)を確保。最大解像度1280×1024(垂直周波数85Hz)ドットのSXGA画像を高画質で表示します。また、バックライトとカラーフィルターを適切にマッチングさせ、鮮やかで、オリジナル映像に忠実な色再現を実現しました。さらにバックライトのランプの色合わせを十分行ったことが、色再現性をより高めることに貢献しています。