35mmフルサイズセンサーを搭載したコンパクトカメラRX1シリーズ。
この唯一無二のカメラは、イメージセンサー、レンズ、画像処理エンジンといったカメラの基幹部品を内製し、
小型化にこだわってきたソニーの挑戦から生まれた。
目指したのは、カメラ史上最高の画質。たとえば、レンズ交換式カメラのイメージセンサーは、多様なレンズに対応するため、余裕を持たせる必要があるが、レンズ一体型のコンパクトカメラは違う。RX1シリーズは、フルサイズセンサーとZEISS「ゾナーT*」レンズという最高品質を選び、これらの位置をミクロン単位で合わせこむことで驚異的な解像感を手に入れた。
フルサイズのセンサーを、この小さなボディにいかに収めるか。この前例のない課題に対し、RX1シリーズでは、ほぼすべての部品を新規に専用開発。時に、生産工場の製造方法まで見直しながら設計することで、最高画質と小型化を両立した。その小さなボディは“普段使いのフルサイズ”という新たなカメラスタイルを生み出した。
デザインについては、近未来を感じさせるものをはじめ、さまざまなアイディアを山のように模索。その中から導きだされたのが、最高画質に相応しい、無駄なものを削ぎ落とした“カメラの原型”というコンセプトだった。そこから、カメラ史を徹底的に研究し、数えきれないほどの試作を繰り返し、この機能美を純化させたようなデザインにたどりついた。