フォントデータが埋め込まれていないPDFファイルをデジタルペーパーに取り込んだ場合、PDFファイル上にフォントデータが存在しないため、デジタルペーパーは本体にあらかじめ内蔵されている「代替フォント」から、近いものを自動的に割り当て、表示します。
この時、元のフォントと「代替フォント」のデザイン上の差異が大きい場合、結果として違うデザインのフォントが表示されたり、表示ズレや文字化けなどが発生する場合があります。
フォント埋め込みなしのPDFファイルがPC上で正しく表示されるのは、そのPC上に対象のフォントデータが存在するからです。
※ PC上にフォントデータが無ければ、デジタルペーパー同様の事象が発生することになります。
【例】フォント埋め込みの有無が、デジタルペーパーに取り込んだ時の表示にどう影響するのか、サンプルのPDFファイルを作って実際に取り込んでみました。
フォントデータ埋め込みありの場合
「HGP 行書体」で記述されたサンプルPDFファイルです。
フォントデータが埋め込まれているので、正しく行書体で表示されています。
※ 写真のデジタルペーパーはDPT-S1です。
フォントデータ埋め込みなしの場合
上記と同じPDFファイルを「フォントデータ埋め込みなし」で生成したPDFデータです。
デジタルペーパーの「代替フォント」には行書体がない為、異なるデザインのフォントで表示されています。また文字間のスペースにバラつきやズレが生じています。
※ 写真のデジタルペーパーはDPT-S1です。
デジタルペーパーに取り込むPDFファイルは、基本的に「フォント埋め込みがされている」PDFファイルを取り込んでいただくことをお勧めします。
※ 詳細につきましては、ご使用のAdobe「Acrobat Pro」のヘルプ等のマニュアルをご参照ください。