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3分でわかる
α
レンズのヒミツ
TIPS:焦点距離 編
焦点距離を変えることでコントロールできるのは、実は画角だけではありません。
焦点距離を使いこなして、撮りたいイメージに、より近づけるコツを紹介します。
焦点距離とは?
![](img/figure01.jpg)
レンズの主点からカメラのセンサーまでの距離を焦点距離と言います。
一般的に人間の視野角と同じくらいと言われる焦点距離の50mm前後を「標準」、
それより短いと「広角」、長いと「望遠」と呼ばれています。
焦点距離を変えると画角が変わる
![](img/figure02.jpg)
![](img/fl28mm.jpg)
28mm
![](img/fl55mm.jpg)
55mm
![](img/fl200mm.jpg)
200mm
レンズの焦点距離を変えると、写真の画角が変わります。
焦点距離が短いほど広い範囲を、焦点距離が長いほど狭い範囲を切り取ります。
焦点距離で遠近感も変わる
![](img/fl24mm.jpg)
24mm
![](img/fl105mm.jpg)
105mm
焦点距離が短いほど背景が小さく、焦点距離が長いほど背景が大きく写ります。
上の2枚では、24mmは背景が小さく遠くにあるように写り、
被写体との遠近感が強調されています。一方、105mmでは、
背景が大きく、被写体の近くにあるように写ります。
焦点距離で、ぼけ具合もコントロール
![](img/fl70mm.jpg)
70mm
![](img/fl300mm.jpg)
300mm
ぼけの量も変化します。焦点距離が短いほどぼけは小さくなり、
焦点距離が長いほどぼけは大きくなります。
焦点距離をコントロールして
イメージ通りの写真を撮ろう
オーナー様の作品とともに、
撮りたい
イメージごとの
おすすめをご紹介します。
遠近感を強調したい
![](img/01.jpg)
遠近感を強調して、画面に奥行きを感じさせたいときは、
焦点距離が短い「広角」がおすすめ。
高い樹木やビルを下からあおって、より高く見せることもできます。
周囲の状況まで取り込みたい
周囲の状況まで画面に取り込みたいときも、
焦点距離が短い「広角」がおすすめです。
狭い室内での集合写真や、後ろに下がれない場所での撮影にも役立ちます。
背景をぼかして主役を引き立てたい
![](img/03.jpg)
花や人物などの背景をぼかして主役を引き立てたいときは、
焦点距離が長い「望遠」で撮影してみましょう。
焦点距離が長いほど背景や前景をより大きくぼかすことができます。
密集感を表現したい
![](img/04.jpg)
並木や花畑などの密集感を表現したいときも、焦点距離が長い「望遠」で。
背景が近づいて見える「圧縮効果」で、被写体同士の密度感がよりアップします。
レンズを選ぶ際には、画角だけでなく、ぜひ
撮りたいイメージも想像してみてください。