自身のInstagramのフォロワー数は12万人を超え、
2人のお子様の日々の成長を、楽しく素敵な写真と動画で綴っているfancykyonさん。
αオーナーでもあり、シネマティックな表現に意欲的に取り組んでいるfancykyonさんに、
最新のα7 IVを使って“撮って出し”の動画作品作りに挑戦していただきました。
α7 IVの使用感や使った機能とともに、家族の思い出をシネマティックな
作品へと仕上げるおもしろさについてお聞きしました。動画を始めたばかりの方や、
作品づくりの時間がとれない方は、ぜひ参考にしてください。
fancykyon
2人姉妹の母。長女が生まれて半年後にInstagramを開始。お子様たちの愛くるしい表情とともに、日々の成長を記録し続けている。現在のフォロワーは約12万人。母親のやさしい眼差しで切り取った写真や動画は、多くの人の心を動かし、ファンを魅了している。
Chapter 1 何気ないしぐさや表情、愛おしいと思える瞬間をたくさん残したい
Instagramがたいへん多くのファンにフォローされていますが、はじめたきっかけや、大切にしていることを教えてください。
fancykyon:長女が誕生したのをきっかけに、Instagramを始めました。幼かった頃の娘たちの写真や動画を見返すと、そのときの出来事や、感情までもがよみがえってきます。子どもの成長はあっという間で、昨日できなかったことが今日はできるようになったり、今日見せてくれた表情が明日には見られなかったり。いつまでも愛おしいという気持ちは変わらないのですが、今この瞬間にしか見られない“かわいさ”もあると感じています。
もちろん、節目節目にプロのカメラマンに撮ってもらう写真も大好きで大切ですが、毎日一緒に過ごしている親にしか撮れない表情もたくさんあります。笑顔じゃないけどいい瞬間、いつもの何気ないしぐさや表情、そんな娘たちとの大切な日々をたくさん残したい。そしてその記憶は、どんなときにも支えになるんじゃないかと思っています。
αとのお付き合いは、どのくらいですか?
fancykyon:知人のすすめでα7 IIIを2019年7月から使い始めて、2年半ほどになりますね。子どもは期待通りの動きはしてくれず、それはまあ全力で動き回りますし、表情も豊かでころころ変わります。そんな娘たちを追いかけながら撮影するには、コンパクトで性能が高く、特にオートフォーカスの精度に優れたα7 IIIがぴったりでした。αがあるおかげで、よくお出かけするようにもなりました(笑)。
シネマティックなVlog作品も制作されていますね。
fancykyon:SNSで偶然拝見したAUXOUTさんの作品に感動しまして。私もこんな素敵な動画をつくってみたいと思い、YouTubeの動画などを参考にしながら作り始めました。動画の知識ゼロからのスタートでしたが、私の性格に合っているようで、夢中で取り組めました。普段は、α7 IIIで撮影した素材(ピクチャープロファイルPP10を使用)を、DaVinci Resolveを使ってカラーコレクションからカラーグレーディングまでこなし、作品に仕上げています。
とはいえ、まだまだ勉強中なので作品は少な目ですが、家族との旅行のVlogなどは2〜3週間ほど時間をかけて、じっくり楽しみながら編集しています。
フォトグラファー/
ビデオグラファー
AUXOUT
日常の風景や旅行を映画のワンシーンのように切り取る「Cinematic」な作品を作り続けている週末フォト・ビデオグラファー。独学でプロのような映像表現を追求し、SNSに投稿する作品が国内外で多くの反響を呼び、現在SNSの総フォロワー数は約35万人に上る。
フォトグラファー/ビデオグラファー AUXOUT
写真による表現と動画による表現、それぞれの違いとは?
fancykyon:写真には、日々の生活でつい見逃しがちな美しさを再発見できる楽しさがあると思います。普段歩いている道や、いつもお出かけする場所でも、フレームを通して見ると、娘たちの生き生きとした表情とともに、美しい光や影、お花など、心を揺さぶるものが自分の周りにたくさんあることに気づいてワクワクします。
ただ、写真は「瞬間を切り取る」ものであり、どうしてその笑顔になったのかという理由や、そのときにしかしない仕草、呼びかける声などまでは残すことはできません。この表情がこのときだけのものならば、親としては一つ残らず残したい(笑)。それを叶えてくれるのが、動画。
いい瞬間だけではなく、そこに至るまでの過程や音も全部残せるので、思い出がさらに色鮮やかによみがえるのではないかなと感じています。何よりも、娘たちと一緒に動きまわりながら、寄り添いながらの撮影できるのが楽しいです。
Chapter 2
αならではの“撮って出し”
Vlogに挑戦
fancykyonさんに、最新モデルα7 IVで「S-Cinetone(エス・シネトーン)」を
使ったショートムービー作りに挑戦していただきました。
使用機材
- ボディα7 IV
- レンズ室内:FE 16-35mm F2.8 GM 屋外:FE 24mm F1.4 GM、FE 85mm F1.4 GM
- マイクショットガンマイクロホン ECM-B1M
作品について教えてください。
fancykyon:この作品のテーマは、「我が家の週末」。といっても、実は数日に渡って撮影したものを1本のショートムービーにまとめたものです。幸いお天気にも恵まれ、とても楽しい思い出になりました。
とても愛らしい作品ですが、撮影で意識や工夫していることはありますか?
fancykyon:たいしたことはしていないと思いますが、普段から気持ち長めに撮るようにはしていますね。相手が大人なら、ああしてこうしてと指示もできますが、相手が子どもだと、お願いしてもその通りにはならないし、不機嫌になってしまうとせっかくの楽しい時間が台無しになります(笑)。なので、まずお互いに楽しむことを大前提に、長めに撮った動画の中からいい瞬間を切り取るようにしています。自然な表情を残しておきたいので、カメラを構えてはいても、いつも通りに対話しながら、ときにはおもしろいことをして笑わせたりしながら楽しく撮っています。
光の使い方がとても印象的ですね。
fancykyon:写真でも動画でも、光が作品にもたらす効果はとても大きいと思います。特に逆光はシネマティックな演出にも効果的です。夕陽に照らされて透き通る、柔らかくて細い髪や、夕陽に浮かび上がるシルエットが好きで、よく撮影します。単にかっこいいというだけでなく、光を意識することで思い出がより美しいものになるのかなと。逆光だとまぶしくないので、子どもたちもとってもいい表情をしてくれるんです。
逆光なら人物をふんわりと柔らかく
撮影できる
被写体に対し、正面(カメラ側)から当たる光を「順光」、横方向から当たる光を「サイド光」、背後から当たる光を「逆光」といいます。人物は順光で撮影すると、顔に影ができたり、まぶしくて顔が険しくなることがありますが、逆光なら肌や髪がふんわりとした柔らかいイメージで撮影できます。
日差しが弱まる夕方や曇りの日に撮影するのが理想的。日差しが強いときは、木陰に入るなどの工夫をしましょう。また、逆光時は顔が暗くなることがあります。そんなときは、顔が明るくなるように露出を補正するとよいでしょう。
「S-Cinetone」は、ご活用いただけましたか?
fancykyon:はい、活用しました。今回の作品は、ほぼ撮って出しです。何もしてないのに、いきなりイメージに近い色だったので驚きました。他のピクチャープロファイルに比べて、ハイライト部分がふんわりと柔らかく表現できて、子どもとの相性も良い気がします。シャドウ部分も力強いトーンで、いろいろな被写体をシネマティックに表現ができそうだなと感じました。
撮って出しのメリットを、どのように体感されましたか?
fancykyon:作品を仕上げるには、カラーコレクションやカラーグレーディングをするのは当然だと思っていたので、正直なところ、ちょっと不安でした。でも、実際に使ってみると印象ががらりと変わりました。「これは、使える!」と。カラーグレーディングがほとんどいらないので、普段に比べて短時間で仕上がって、心配になるくらいです(笑)。
週末に撮った動画を日曜日に公開、なんてこともできそうだし、浮いた時間を構成や演出にかけることができるのもいいですね。スマートフォンなどで簡易編集するだけでも素敵な作品が作れそうなので、動画を始めたばかりの方にも、シネマティックな作品作りに挑戦しやすいんじゃないかなと思います。
“撮って出し”でイメージ通りの
色に仕上げる
ソニーのαには、撮影段階でイメージ通りの色味や質感に設定できる機能が搭載されています。今回fancykyonさんが使用した「S-Cinetone」以外にも、動画初心者の方にも使いやすいクリエイティブルック(クリエイティブスタイル)などがあります。パソコンを使わないので、外出先や旅先でSNSにアップしたいときに便利です。また、加工や編集の負担を軽減でき、ワークフローの短縮や効率化にも役立ちます。
シネマティックな表現を実現する「S-Cinetone」
カメラだけで思い通りの表現が可能な「クリエイティブルック」
クリエティブルックは、カメラにあらかじめ用意されている画作りのプリセット。撮影段階で映像の質感や色味を思い通りに仕上げることができます。
モデル別搭載機能
α1、α7S III、α7 IV | 左記以外のα9・7シリーズ |
---|---|
S-Cinetone搭載 | S-Cinetone非搭載 |
クリエティブルック | クリエティブスタイル |
これから動画表現にチャレンジするαオーナーのみなさんへ、一言お願いします。
fancykyon:動画作品を作ることはハードルが高いと感じている方がいらっしゃると思います。私も最初は、動画撮影の設定すらわからないまま、今しかない瞬間を残したいという一心で、ただ娘たちと遊びながら“撮影”し、 “いい瞬間をつなげる”ことから始めました。動画編集は、かわいい仕草やふとした表情を再発見でき、私にとって娘たちを思う愛おしい時間でもあります。αなら、何気ない日々の様子を撮ってつなげるだけで、素敵な作品になります。そして、数年後に見返したとき、幼かった我が子との尊い時間が鮮やかに蘇るのではないかと思います。是非、子どもたちとの時間を楽しみながら、作品作りにチャレンジしてみてください。
みなさんも、かけがえのない表情や
すこやかな成長を動画作品にして、
αとともにお子様との愛おしい時間を
楽しんでください。