私の撮影スタイル
過酷な環境下で
ストレスなく撮影するために
カスタマイズで最も重要なのは、ブライトモニタリング機能の設定です。この機能は、アクティブにするとモニター映像がブーストされ、明るく表示される機能です。F2.8程度の明るさのレンズでも天の川がほぼリアルタイムに確認できるので、日中の風景同様に正確なフレーミングが可能になります。ただ、この機能はデフォルト状態ではメニューに現れません。いずれかのボタンに設定してはじめて機能させることができるのです。私はこの機能を最も利用しやすいC4に設定しています。この他には三脚を使用した長時間露出で必ずOFFにする必要がある手ブレ補正や超望遠で月などを撮影する時に効果的なサイレント撮影機能などのボタン割り当てをしています。また、各種の撮影設定は、登録呼び出し1〜3に登録し目的に応じて使い分けています。
私の撮影現場は夜間であり、さらに冬期は手先がかじかんで動かなくなるほどの条件下で撮影することになります。このようなストレス下で撮影をスムーズに行う、つまり五感を対象に集中させるには道具の使用に関するストレスが発生しないようにすることが重要です。その点では、このαのカスタム設定をはじめとした使い勝手には大きく助けられているというのが実感です。