私の撮影スタイル
被写体の動きに合わせて
フォーカスを使い分ける
私はC1ボタンにフォーカスモードを設定し、被写体の子がじっとしているときはAF-Sに、動いているときはAF-Cに切り換えて撮影しています。C2ボタンにはフォーカスエリアを設定。生き生きとした目の表情を狙いたいので、通常はフレキシブルスポットAFのいちばん小さいスポット枠「S」を使っています。動きの激しい子を撮影するときも、小さなスポット枠で追いかけながら撮影するのが私のスタイルです。また、シャッター半押しをオフに、AF-ONボタンをオンにして、少ないシャッターチャンスに即応できるようにしています。C3ボタンにはクリエイティブスタイルを設定。通常はスタンダードで撮影していますが、晴れた屋外では青空や緑を鮮やかに撮影できる風景モードを使うこともあります。
一瞬の愛らしい表情に
柔軟に対応できるように
小川晃代氏のファンクションメニュー設定
ファンクションメニューには、普段のペット撮影でよく使う機能を登録しています。例えば、ワンコやニャンコは、撮影中にコテッと寝てしまうことがあるのですが、ペットを起こさずに可愛い寝顔をすぐに狙えるように、サイレント撮影(図の4)を登録。最近アップデートした動物対応の「リアルタイム瞳AF」をときどき試していますが、ペットだけでなく子どもを撮ることも多いので、検出対象(図の8)をすぐに切り換えられるように登録しています。AF追従感度設定(図の12)は通常は「3:標準」にして、シーンによっては「1:粘る」を選んでいます。一方で、動物たちを驚かせるストロボ系の機能は全部省いています。また、室内で絞り優先モードで撮影する際にブレないように、ISO AUTO低速限界は1/125秒に設定しています。
状況に合わせて
撮影モードを使いこなす
私は背景をぼかして撮るのが好きなので、絞り優先モードで開放にして写すことが多いのですが、状況に合わせて工夫をしています。例えば、草原で寄り添う2匹のワンコを撮影した作品では、位置を合わせてお座りさせてはいますが、どうしても動いてしまうので、F4.5まで絞って2匹両方の目にピントが合うようにしています。また、海辺を走るワンコの作品のように、動きの速いペットの場合はシャッター優先モードを使っています。