私の撮影スタイル
飛行機の動きに合わせて
設定を使い分ける
被写体が動体なので、直感的かつシンプルなプロセスでフォーカスを切り替えられるように、シャッターボタンの近くにあるC1ボタンに「フォーカスモード」、C2ボタンに「フォーカスエリア」を設定しています。たとえば、被写体が動いている場合や決まった構図に被写体を配置したい場合は「トラッキング」を、逆に被写体が止まっている場合は「フレキシブルスポット」を使うことが多いです。フォーカスモードも、被写体が動いている場合は「AF-C」に、止まっている場合は「AF-S」に切り替えて撮影しています。AF被写体追従感度は「標準」に設定していますが、シーンに合わせていろいろと試行錯誤している途中です。また、C3ボタンには「ライブビュー表示」を設定しています。暗いシーンや逆光のシーンで露出をアンダー気味にしたい場合にAFの食いつきを良くするために、開放測光ができる「設定効果反映OFF」を活用しています。
瞬時の設定変更が
撮り逃しを防ぐ
登録呼び出し機能は、瞬時に設定を変更しなければならないシーンで非常に有効です。刻々と変化する状況に応じてシャッタースピードや絞り、ISO感度をそれぞれ瞬時に切り替えることで、撮り逃しを防ぎ、撮影カット数も増やすことができます。夜間撮影で飛行機が静止しているシーンでは、低感度で長秒の「登録呼び出し2」にして撮影を行います。飛行機が止まらないと判断したときは、高感度でシャッター速度がやや速めの「登録呼び出し1」に切り替えて撮影しています。たとえば、大阪伊丹空港 千里川土手での撮影の場合は、飛行機が離陸前に静止しているとき(スタンディングテイクオフ)は「登録呼び出し2」で撮影。止まらずに動きながら離陸(ローリングテイクオフ)する場合は「登録呼び出し1」に切り替えて撮影しています。