私の撮影スタイル
シーンに応じて、自在にフォーカスを使い分ける
「AF被写体追従感度」はすぐに呼び出せるようにマイメニューに登録している
基本的にはシャッター半押しAFをOFFにして、背面の「AF-ONボタン」でオートフォーカスを操作しています。最近ではこの撮りかたに身体が慣れてしまいました。普段AFモードは、コンティニュアスAF(AF-C)が多く、「AF被写体追従感度」は「粘る」の設定をよく使っています。新幹線など速い被写体を連写でおさえたい場合には、「粘る」にしておいた方がフォーカスポイントをしっかりと追いかけてくれるので、成功率もかなり高いと肌で感じます。さらに「ロックオンAF」を使えば、奥から斜め手前方向に走ってくる列車の、運転席の窓にピントを合わせ続けて撮影できます。真ん中のボタンには「瞳AF」を登録してあるのですが、これは駅の中で子どもたちを撮ったりするときの人物スナップに活用しています。
「AF被写体追従感度」はすぐに呼び出せるようにマイメニューに登録している
動作を単純化し、意図した瞬間に操作できること
ピント拡大機能
鉄道写真は被写体が動体ということもあり、自分が意図したときにできるだけ単純な動作でフォーカスを切り換えられるように、C1ボタンには「押す間AF/MFコントロール」を設定しています。さらに「ピント拡大機能」を組み合わせることで、C1ボタンを押してマニュアルフォーカスにしている間は、自動でピント拡大できるようにしています。たとえば、空抜けのシーンで架線にピントを合わせたいときなど、オートフォーカスが迷う場面で、C1ボタンを押すだけでMFモードに切り換えができ、厳密なピント合わせができます。ファインダーをのぞきながらでもピント拡大できるので、このカスタマイズはかなり重宝しています。
ピント拡大機能
カスタムキー
基本的に「ISO感度」はマニュアルで操作するので、人差し指で設定を変えられるようにC2ボタンに割り当てています。ただ、電車に乗って風景を撮影するときは、外光がころころ変わるのでISO AUTOで撮ることもあります。よく使う「ホワイトバランス」も独立したボタンとして欲しかったのでC3ボタンに設定し、C4ボタンには「APS-C S35/フルサイズ切換」を登録しています。スナップ撮影のときに、メニューから選ばなくてもワンタッチでAPS-Cサイズに切り替えられるのはとても便利ですね。画像サイズを切り換えれば、1本のレンズでも撮影の幅が広がりますし、α7R IIIはかなりの高画素ですからためらうことなく使えます。ただ、設定を戻さないとAPS-Cサイズのまま撮り続けてしまうので注意が必要です。
カスタムキー