被写体の前後に別の被写体があるとレイヤー感が生まれ、より3D感のある映像になります。被写体の背後に白い壁があると立体感が出ずらいので、注意しましょう。
あまり振り回したりせず、ゆっくりをカメラを被写体に向けて動かしてください。
カラフルなものが被写体の周りにあるとより3D効果が高まります。屋外での撮影ではコントラストが高まるので、撮影として適しています。屋内での撮影時には、ライトを点けるなどコントラストがはっきりするようなシチュエーション作りをしていただくと3D感を高めることができます。
撮影前に一度、液晶画面で3D感をご覧いただくことをお勧めします。
裸眼3D対応の液晶なので液晶画面を通して3D感の確認をしていただくことが可能です。
前面にレンズが二つあるので、被写体がカメラを見たときに受ける印象にはいままで以上に配慮する必要があると考えました。
あまりに無機的なデザインでは、レンズを向けられた子どもがおびえて、思い出を台無しにしてしまうかもしれません。シャープでいて、優しい印象も持たせたい。そんなことも考慮しながらデザインしました。
TD10は従来の“ハンディカム”と比較しても、一回り大きいので、撮影時の安定性は、配慮した点です。TD10をしっかりホールドできるように2つのことに注意してデザインをおこないました。まず、親指があたる周囲をくりぬき、人差し指や中指などでしっかりボディを掴めるように上部に指掛かりを設けました。また、右手の指がしっかりフィットするようにゴム質のエラストマー樹脂でカバーしました。こうした工夫により、長時間撮影を続けても疲れにくく安定した3D映像が撮れるようなデザインを心がけました。
はじめての二眼“ハンディカム”のデザインということで、業務用“ハンディカム”のミニチュア版ではなく、“ハンディカム”らしさとは何かを常に意識しながら、新しい価値観を求めてさまざまなスケッチを描きました。苦労したのは二つのレンズを一つのまとまりに見せる部分で、バイクや自動車のデザインにヒントを見つけ、クールな機能美だけでなく優しさを感じさせるデザインを提案できたと思います。