話してみると、二人ともとても明るくさわやかな青年。雰囲気や性格も映画の役柄とはちがうキャラだったけど、役以上に魅力的な感じでしたよ。
AMIY : それぞれの役を演じるとき、自分とのギャップがあったでしょ? 撮影中は、プライベートでも役になりきっちゃうタイプ?
ラクラン : 僕は主人公のジェシーみたいな性格じゃないですよ(笑)。というか、そうじゃないといいな。ジェシーは、いつも何かに「むかついている」感じで、反抗的。自分はそんなキャラクターじゃないからね。撮影期間中、プライベートな生活でも役になりきっちゃう人がいるらしいけど、僕は割と撮影現場でスッと役になじめちゃうので、うまく使い分けられてる。だから家に帰れば本来の自分に戻っちゃいますね。
AMIY : 主人公のジェシーは17歳だったでしょ。ティーンエイジってイライラしている時期でもあるもんね。貴方たちは、もう・・・そうじゃないの?
ラクラン : 昔はそういう時期もあったかも・・・でも僕ももう21歳なので、いまは違いますね。少しは大人になったと思いますよ(笑)。
AMIY : カーク、あなたは?
カーク : 僕は・・・まだまだ子どもな面があるかな。上からモノを言われて何かをさせられることがとても嫌いなんだ。それは自分の根本の性格だから、たぶんこれからも変わんないかな。
AMIY : カークは、プロサーファーなんだよね?サーフィンは一人でやるスポーツだし、人から構われないというのもサーフィンの魅力だったりするの?
カーク : そうですね。そういう意味でもサーフィンはすごく魅力的。自分自身がしっかりしていないと、大きな海でサーフィンをすることはできない。一人で自分の身を守らなくてはいけないし、溺れたり、大けがするかもしれない。頼れるのは自分だけなんだ。すごくテリトリーを意識するサーファーもいるけど、彼らとも自分だけで渡り合っていかなくちゃいけない。見た目以上に、それぞれの性格が出るスポーツで、自己表現ができるスポーツだと思う。
AMIY : この映画は冬の時期に撮影したと聞いているんだけど。
ラクラン : 海での撮影は、すっごい過酷だった。凍えるほど寒かったんだ。撮影している僕たち以外のサーファーは、ボディスーツ着ているのに、自分たちは着れなかった・・・撮影時は2時間も海の中に入っていて、震えてしまって自分の体の感覚がなくなっちゃうぐらいでしたよ。
カーク : でもそんな寒いなかでも、涼しくて気持ちいい風を感じているように演じなくてはいけないことが大変だったね。唇も青くなっちゃってるのに(笑)。
ラクラン : そう。それから冷たい風でほおが真っ赤になって、それもメイクで隠したりね(笑)。
AMIY : 今回の映画では、あなたたち自らがサーフィンをやっているから、説得力と迫力があったよね。
ラクラン : サーフィンをできない人がサーフィンの芝居をするのはすごく難しいんですよね。すぐバレてしまうだろうし、そういう意味では僕たちの演技でサーフィンの迫力が伝わったことはとてもうれしいです。
AMIY : サーフィンの映画や写真を見るたびに思うけど、撮影はそうとう危険だよね。パンフレットにも、チューブの中をサーフィンしている写真がある。一歩まちがえると役者さんもカメラマンも大けがするでしょう?
カーク : 大丈夫ですよ。むしろカメラマンは、このカメラに真っすぐ向かってサーフィンしてきてほしいと言うんだ。ボクたちもカメラマンもプロだから、お互いを心から信頼していました。
AMIY : 仕事をする上で、スタッフとの信頼関係って大切だよね。今日はありがとう。気をつけて帰ってね。
ラクラン&カーク :こちらこそ。カメラ、本当にありがとう。必ず写真送ります!
AMIY : 楽しみに待ってるね。
ラクラン&カークは、映画のなか以上に本人たちが輝いていた。これから日本でも人気爆発の予感のふたり!そんな彼らがαを持って、そのみずみずしい感性でどんな写真を撮ってくれるのか、いまから楽しみですよね。期待して待ってましょ!
この写真は、以前フィジーに行った時に撮ったもの。皆さんがこのような光景に出会った時、注意して欲しい事は、撮ったものは必ず仕上がりを見て、色がちゃんと出ているかをチェックすること。もし出てなかったら・・・ファインダーの右横にある+−のマークのボタンをクリック。出来るだけマイナスにして撮ってみて。 |