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“α900”は、伝統的な一眼レフカメラの流れを汲みながら、多くの「挑戦」の末に仕上げたカメラです。まずは何といっても、フルサイズのCMOSに恥じない画質をしっかり出していくことでした。“α900”は、有効 2,460万画素という高精細なイメージセンサーを持っています。単に画素数だけではなく、お使いいただければ、多くの角度から見て納得のいく画質に仕上がっていることを実感していただけると思います。
課題は、この大きなCMOSを“α”の特長であるボディ内蔵手ブレ補正機能と両立させることでした。“α”はイメージセンサーを動かすことで手ブレを補正しますが、今回は非常に重いセンサーを自由自在に動かさないといけません。エンジニアの苦労は大きなものでしたが、結果としては非常に満足のいくものになったと思います。これまでの“α”と同じく、どのレンズでも手ブレ補正が効きます。手持ちで気軽に撮っていただいても、ブレのない、高精細で美しい画像が得られる。つまり、フルサイズでありながら、たいへんに扱いやすく、気軽にきれいに撮れるというカメラなのです。 |
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それから、視野率約100%のファインダーです。覗いた瞬間に素晴らしさを感じていただけると思います。これは広いファインダーをとにかく思いきり楽しんでいただきたいということで、相当こだわりをもって作りました。100%のファインダーは、やはり簡単にはできないのです。プリズムそのものも作るのが大変ですし、それを生かして精度をしっかり出すためにも高い技術が必要です。このファインダーは、とても明るく見やすく、ピントを合わせやすい。一眼レフならではの醍醐味を存分に楽しんでいただきたいと思います。 |
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