4Dフォーカスだけに留まらない
α6300の進化の数々。
小型ボディに秘めた
真のポテンシャルを開発陣が語る
「動体に強い」その原点を研ぎ澄ます
商品企画
高橋 英悟
高橋:α6000は小型・軽量はもちろん、画質・高速性・操作性といったカメラの本質的な性能をしっかり高めることで、写真撮影を趣味とするお客様にご満足いただけるように開発されたモデルでした。その結果、幅広いユーザー層からAF性能をはじめとしたトータルのバランスの良さを高く評価いただきました。そして今回α6300で目指したのは、プロにとってのサブ機となりえるようなハイレベルな表現を追求できるカメラです。そのためには、よりシビアな被写体でも確実に結果を残せる高い次元の性能と信頼性が求められます。それは静止画だけでなく動画も同様です。4K記録や多彩な動画機能はプロの映像制作の現場を基準にして開発されました。AFや画質のさらなる進化はもちろんのこと、連写機能やファインダーの進化、ボディの耐久性の向上、4K動画の対応など、これだけのアップデートを同じサイズ感で実現するには、すべてを一から創り直す必要がありました。デザインコンセプトとサイズ感はα6000を踏襲していますが、その中身は全くの別物です。
設計プロジェクトリーダー
足立 雄治
足立:α6000は4Dフォーカスシステムの搭載により、オートフォーカスが速いというイメージがあると思いますが、本来α6000シリーズは「動きものに強いカメラ」だと我々は考えています。その一つの要素としてAFに秀でたモデルにしたのがα6000でした。今回α6300ではそのコンセプトを研ぎ澄まし、AFの進化だけではなく、高速ライブビュー連写や120fpsのファインダー表示機能など、「動きもの」の撮影に必要な基本性能とサポート機能をすべて進化させました。結果、α6000以上にスポーツシーンや野生の動物など、速く複雑な動きをする被写体も積極的に狙えるカメラになっています。
4Dフォーカスのすべてを進化させる
足立:α6000のオートフォーカスについては、一眼レフのような専用位相差AFセンサーを積んだカメラと比較してもパフォーマンスは高く評価されていると思います。α6300ではすべての面でそれを大きく上回るオートフォーカスを実現することが開発の目標でした。具体的には4Dフォーカスの軸となる「広さ」「速さ」「追従性」の3つです。AFへのユーザーの期待値が高まっているのは感じていましたし、並の進化ではその期待に応えることはできない。α6000シリーズはAFだけではないと言いつつも、AFはやはり顔なのです。その想いもあり、「広さ」では測距点数を179点から425点に拡大し、「速さ」では0.06秒から0.05秒に短縮。そして「追従性」では高密度AF追従テクノロジーを新規開発しました。
高橋:AFスピードはα6000が0.06秒と、APS-Cセンサー搭載のデジタル一眼カメラで世界最速を謳っていました。しかしα6300ではα6000のすべてを上回ると決めていた以上、自ら更新しなければなりません。そのため無理を承知でα6300のAFスピードは0.05秒にすると開発のスタート時点で決めていました。AFスピードの向上はセンサーサイズが大きくなるほどその制御も難しくなります。今回更新のハードルは想像以上に高かったのですが、エンジニアの努力はもちろん、コアデバイスの多くを内製化できる強みが大きく寄与したことで世界最速*0.05秒を実現できました。
足立:4Dフォーカスの「広さ」でいうと、α6000でも画面のほぼ全域をカバーしています。しかしそれ以上にAFカバー範囲の密度を上げることが狙いでした。測距点数が179点でも充分高密度ですが、より小さな被写体に対しても高い追従性を発揮するためには、測距点数を増やしてさらに高密度にすることが有効です。また、被写体を捉えるAFポイントが1点よりも4点、5点と複数で測距した方が精度は確実に上がります。AFが抜けたりせず、かつ精度を高めるために、測距点数をどこまで多くできるかを検討して425点にたどり着きました。
当然、測距点数を増やすことで、情報量も増えるので処理は難しくなります。複数の合焦した測距点の処理アルゴリズムが複雑になり、その難易度はかなり上がりました。しかしその恩恵は大きく、精度が高まった結果、迷うシーンが少なくなり、AFスピードや感触の向上につながりました。
足立:被写体を検知する測距点数が多いほど精度が上がるという話しをしましたが、それならばもっともっと被写体に測距点を集められないかと考えて生まれたのが「高密度AF追従テクノロジー」です。測距点数は179点から425点に増えたことで密度は約2.4倍になりました。そこで終わりにするのではなく、もっと高密度にできれば一層AFの精度は高まり、フォーカスが抜けなくなるはずです。像面位相差センサーは、専用の位相差センサーと異なり、イメージセンサー上でAFエリアの配置を自由に決めることができます。そのメリットを生かせば、被写体にAFエリアを集中的に配置することが可能です。しかし、ただ集中させただけではエリアから外れた途端に測距点の密度が希薄になり被写体を逃してしまう。ならば、集中させたエリアごと被写体の動きに合わせて動かし続けよう、というようにアイデアを発展させました。
これまでのコンティニュアスAF(AF-C)は、隣の測距点に被写体がかかったらそちらに移動するというイメージでしたが、高密度AF追従テクノロジーは複数の測距点が被写体に貼りついてしまうイメージ。問題はイメージした通りにAFエリアを動かしながらAFを制御できるか。このアルゴリズムを開発するのがとにかく難しく、さまざまなシーンでフィールドテストを繰り返し、チューニングを重ねた末にようやく実現できました。
高橋:高密度AF追従テクノロジーの性能を紹介した動画がありますが、これを見ていただくとしっかりAFエリアが追従しているのが分かると思います。視認性も考慮し画面上ではAFの枠は数点しか表示されていませんが、実際にはこの何倍もの枠がずっと被写体に貼りついた状態で追従しています。しかし、時には各AF測距点が外れてしまうことがあります。そういう時こそまさに複数の点で測距する強みが出てきます。外れてしまった測距点が出てきても、その他の測距点がしっかり追従を続けます。これによりスポーツや動物のように動きの予測が難しい被写体でもこれまでと明らかに撮影の精度に違いが出てくると思います。スポーツや動物にかぎらず、動きの予測が難しい子どもを撮影される方にもその威力を実感していただけるはずです。
進化したAFの威力は静止画だけじゃなく、動画撮影でも体感していただけると思います。特に高精細な4K動画ではピントがよりシビアになるので、AFの精度が映像のクオリティーに直結します。作品制作に取り組む本格的な動画撮影時はマニュアルフォーカスでの撮影も多いと思いますが、α6300はAFでもしっかり映像を撮れるものに仕上がっているのでぜひ試していただきたいですね。
動体をさらに狙いやすく
高橋:「動きものに強いカメラ」としてAF性能とともに新規開発されたのが連写中の表示方式です。これまで高速連写中は、ファインダー越しの表示に若干のタイムラグが生じてしまうので、被写体がいきなり方向転換したりするとフレーミングが難しいことがありました。α6300で新たに搭載した高速ライブビュー連写は、高速連写中でも実際に目で見ている被写体の動き同様の映像をファインダー越しに見せてくれるので、映像を確認しながら連写できフレーミングが格段にしやすくなっています。高速ライブビュー連写の「ライブ」は、本当に生きた画を見ながら撮れるということを表現しています。
足立:α6300の数ある新機能のなかでぜひお試しいただきたいと思っているのがこの機能です。高速連写中のフレーミングというのはEVF(電子ビューファインダー)が現在苦手にしていることの一つ。もちろん連写速度が速ければ、ある程度動きを予測できる被写体はこれまでの表示方法でも撮影は充分可能です。しかし被写体の動きが速く複雑になるとわずかな表示のタイムラグでシャッターチャンスを逃しかねない。そこをなんとかしたいと思っていました。実はこれまでも2.5コマ/秒や3コマ/秒ならライブビューでの連写が可能でしたが、今回は全く新しいアルゴリズムを開発することで最高約8コマ/秒のライブビュー連写が可能になりました。
足立:もう一つ、動く被写体を追いやすくする機能が120fpsのファインダー表示です。60fps表示と比べてもらえば一目瞭然ですが、ファインダーをのぞきながらカメラを左右に振ってみると120fpsは残像感なくとてもクリアに見えます。EVFでは速い被写体を追ったときの残像感が気になると言われることがありますが、その解決策として搭載したモードです。これもイメージセンサーから高速でデータを読み出し、高速処理したあとに、高速で表示する仕組みが必要で、全部のシステムがそろわないと実現できない機能です。ファインダーフレームレートの切り替え機能は、カスタムキーにもファンクションのメニューにも登録できます。撮影中でも簡単にモードを切り替えられるので、シーンに応じてぜひ使い分けていただければと思います。EVFならではの機能である露出のリアルタイム反映やさまざまな情報表示などに加えて、こうした高速ライブビュー連写やファインダーの120fps表示を搭載することで、あらゆる観点でAPS-Cのフラッグシップにふさわしい性能を実現しています。
質感描写と解像感へのこだわり
足立:新しいイメージセンサーを開発した狙いの一つは最高ISO感度の向上です。最高ISO感度はα6000の25600から51200に一段分上がっています。これにはもちろん撮影領域が広がるという価値がありますが、それだけではありません。最高ISO感度を上げるためには、そこに至るベースの画質が良くなっていることが前提となり、それはα6300が幅広い領域で画質が向上していることを意味しています。特にISO3200や6400、12800などより高ISOでの画質向上が顕著であり、これによって最高ISO感度の向上が実現できたといえます。これまで中・高感度を常用されていなかったユーザーに、一段上の感度で撮影していただいてもご納得ただけると思います。
また、一般的に感度を上げると当然ノイズが増えることが想定されますが、実はイメージセンサーの銅配線の採用はノイズを減らすことにも貢献しています。伝送速度の速い銅配線は配線層を圧縮かつ低層化でき、加えて回路プロセスの微細化によるワイドフォトダイオード設計と合わせることで、集光効率を高められるからです。さらにBIONZ Xと組み合わせて画像処理や画質のチューニングを行い、中・高感度での高画質を実現しています。αは特に質感を残すことを重視しているので、いかに質感を残しながらノイズを消すかがチューニングのポイントとなります。これは機械任せでできるものではないので、実際に何度も試し撮りし、これまで培ってきた経験や感性により微調整を繰り返してきました。α6000と比べても動物の毛並や芝生などのローコントラストのテクスチャの質感が改善されているのが分かると思います。また、質感を残すということは解像感を残すことにもつながります。そこにもこだわってチューニングしたので、解像感の点でも画質に注目してみてください。
α史上最高の高解像4K動画
高橋:4K動画を実現するためには、大量のデータを高速で読み出せるイメージセンサーが必要になります。そこで新規に開発された高速APS-Cセンサーが威力を発揮するわけですが、我々が目指したのはα史上最高の解像感をもった4K動画です。というのも、プロの映像制作の現場で多用されるSuper 35mmフォーマットはAPS-Cサイズに近いので、α6300ではAPS-C センサーとも相性の良いSuper 35mmで最高の高画質を実現したいと考えました。
足立:これまでもα7シリーズなどで大判センサーによる4K動画を実現してきましたが、Super 35mmフォーマットで切り出す場合、使われるデータは限りがあります。例えば42メガのα7R IIなら、Super 35mm領域にあたる中央の約15メガの画素データを使って4K(8メガ)映像をつくっています。しかしα6300の場合はほとんど切り出すことなく、APS-Cセンサーの大部分にあたる約20メガもの画素データを使えるわけです。オーバーサンプリング効果と言いますが、元の情報量が多ければ多いほど解像感に生きてくる。4K動画に必要な情報量の約2.4倍の情報を凝縮してつくられる映像は、他の4K動画と比べても解像感が明らかに違います。
高橋:さらにα6300にはα7S IIと同様に、プロの映像制作のワークフローに則した動画機能を数多く搭載しています。映像作品の制作に欠かせない要素として音声記録も重視し、α6300では新たにマイク端子を搭載。お好みのマイクを使って音声収録が可能になりました。加えて、マルチインターフェースシューに接続できるXLRアダプターを介して高性能なマイクによる音声収録も可能です。
信頼性と質感の追求
メカ設計
柴 伸治
柴:プロやハイアマチュア向けのAPS-Cのフラッグシップモデルとなると、堅牢性や信頼性は大きなポイントです。α6000でも充分な強度を確保していますが、上級者になればレンズ交換が頻繁になり大型レンズも装着したりします。また、過酷な環境での撮影も増えることが想定されます。それを見据えてフルマグネシウム合金ボディや防塵・防滴に配慮した仕様は開発当初からの決定事項でした。その上でメカ設計に課せられた使命は、α6000のサイズ感を絶対に変えないこと。これには相当苦労しました。例えば防塵・防滴に配慮するなど耐久性の向上を目指すほど使用する部品が確実に増えます。それでもサイズ感を変えないということは、どこかを圧縮するしかない。ダイヤル周りやフラッシュを開いた箇所にもシーリングを施したり、各キャビネットの継ぎ目を二重構造にするなど、内部のレイアウトを調整しました。メディア端子のフタに至っては、防塵・防滴に配慮した仕様にするため、スライド式に変更しています。普通に設計すれば大きくなってしまうところをレイアウトや構造を見直し、0.01mm刻みで調整を重ねながら詰めていきました。
柴:またα6000のデザインをマグネシウムでそのまま再現できるかというと、そうではありません。エンジニアリングプラスチックとマグネシウムとでは成形の自由度や強度が全く異なります。マグネシウムの採用によってキャビネットの固定構造から変える必要があり、それにより組み立てる際の順番も変えています。もちろん強度の高いマグネシウムだからこそ実現できたこともあります。分かりやすいのはモードダイヤルとコントロールダイヤルの間のスペース。ここの間隔を狭くすることで、実はモードダイヤルの径をα6000よりも大きくしました。操作性の向上に加え、モードの表記とダイヤルの一体成形によりデザイン的にもシンプルで力強い表現になりました。
柴:操作感についてもプロやハイアマチュアを想定し、デザイナーと相談しながら細部まで変更しています。コントロールダイヤルは、モードダイヤルを回したときに誤って一緒に回らないように少し固めに調整。また回したときのクリック音にも配慮し、部品を工夫することで操作音を抑えています。レリーズボタンに関しては、半押ししたときのぐらつきが一切ないように部品の精度を高めました。指を置いたときの安定感が違うので、ボタンに押したときに力がしっかり伝わりやすくなっているはずです。
デザイン
志水 曜介
志水:デザインについては、α6000を踏襲することが前提でした。あくまでカメラは写真を撮る道具ですので、道具としての使い勝手が突然変わってしまうのは好ましくありません。そこで大きくは変えずに、道具として持ったときの無意識に感じる部分をどうやってアップデートするかがデザインの使命でした。とはいうものの、α6000の普遍的なデザインを継承することはそれほど容易ではありませんでした。まずは軍艦部分の形状や正面視を変えてしまうとアイデンティティが損なわれてしまうので、サイズ感や比率をキープするよう心がけました。ただ、どうしても厚みだけは少し厚くなってしまうため、側面は全くの平ではなく角を削ぎ落とした形状にしています。ここはメカ設計の担当者と議論しながら寸法をどんどん詰めていき、できるだけ絞り込むことで本来のコンパクト感を損なわないようにしています。またα6000は水平垂直のプリミティブなデザインがベースなので角が立っているイメージがあると思います。同じようにマグネシウムで角を立たせることは金属の性質上難しいため、できるだけボディの稜線が鋭角になるギリギリのラインを探りました。
志水:また、ぱっと見ただけでは分かりませんが、実際に握ってみるとグリップの形状が違うことに気づくと思います。これは大型レンズや重量級のレンズの装着を想定し、メカ設計と協力して握り込んだときの指がかりがよくなるようグリップを少し削ったためです。ほんの少しの差で、長玉のレンズを付けたときの安定感は大きく変わります。筐体の塗装についてはツヤが強すぎると傷が気になったりするので、プロット塗装で仕上げることで耐久性の高さや高級感を表現しています。同じ様にマウントの表現もスピン加工からしっとりとした梨地に変更。コントロールダイヤルなども感触についてはメカ設計でも語っていますがパーツの精密感ある表現もこだわったポイントです。ボタンの表記についてはすべて印刷ではなく彫刻文字にするなど、APS-Cのフラッグシップにふさわしい表現を考え、無意識で感じられる質感を細部まで追求しています。
開発陣からのメッセージ
高橋:α6300は「APS-Cのフラッグシップ機」として、確固たるAF性能や高速ライブビュー連写などの他、フレキシブルスポットのダイレクト移動など細かな点も改良し、カメラを積極的にコントロールしたい、と感じているハイアマチュアやプロの方にも満足していただけるカメラなったと思います。また、全体的に性能が上がったことで撮れるシーンも広がり、さまざまなレンズを試したくなるのではないかと思います。一眼の真髄はやはりカメラとレンズの組み合わせで撮れる画も表現領域も変わることです。機能・性能の進化とともに、それに応えるレンズのラインアップも充実してきました。α6300を買ったらぜひいろいろなレンズを試していただき、あらゆるシーンで撮影を楽しんでいただきたいですね。
足立:この小さなボディの中にできることを全部詰め込んだのがα6300です。サイズを小さくするために妥協したものは一切ありません。静止画・動画にかかわらず、画質、AF性能、連写性能、そして操作感や信頼性まですべてにこだわって作り上げました。その結果、他にはないバランスのいいカメラができたと思います。これまで光学フィンダーでなければ動体は撮れないんじゃないかと考えていた方も、従来のミラーレスカメラを知っている方も一度試していただければ違いが分かると思います。α6300でぜひ新たな瞬間を切り取っていただきたいですね。また、4K動画は本当に美しい映像が撮れるので動画撮影も楽しんでください。
柴:α6300は、操作感はもちろん、表面のテクスチャや部品の精度まで、すべてにこだわって創り込んでいます。その実現のために、さまざまなアイデアが盛り込まれてようやく完成したカメラです。α6000と正面視、軍幹部の厚みは全く同じにし、見た目では差分が分からないくらいの高いクオリティーでサイズや操作性を維持したまま内容を大幅に進化させる、というメカ設計としての役割をやりきれたと思います。撮る道具としての進化を実際に触って、写真を撮って、感じていただきたいと思います。
志水:まずは実際に手にとって触ってほしいというのが一番です。α6300の持つ独特の凝縮感、密度感、それは触ったときの心地よさとともにすぐ感じてもらえると思います。またAF性能はプロやハイアマチュアの方に使っていただけるものになっていますが、ビギナーの方やお父さんが子どもを撮るときにもすごく役立つ機能です。幅広い人が幅広いシーンで使えるカメラに仕上がっていますので、これ一台で撮影を存分に楽しんでください。