撮影後にピントが合っているか確認したときも、細かいところまで鮮明さが際立っているなと感じました。ペットの目の輝きもキレイですし、まつげとかも1本1本までキレイに写っているのはうれしいですね。それから、ブログとかにアップするときも、写真をトリミングして使う方もいらっしゃると思うんですが、そのときに2430万画素あるといいと思います。やっぱり走っている姿とかはあらかじめ広めに撮影しておいて、後からトリミングする場合もあるし、2430万画素もあればトリミングした写真を引き伸ばすこともできるので、かなり重宝します。
猫ちゃんの場合は、暗いほうが目がまん丸になってかわいい表情が撮れるんですよ。ただ、暗いとブレてしまうことが多いので、飼い主さんは撮影をあきらめてしまうんです。ペットの撮影教室とかやっていても生徒さんたちのいちばんの悩みは「ブレ」ですね。そういったときは、ISO感度を上げてシャッタースピードを速くして撮影します。“α65”は高感度でも鮮明に写っていましたね。猫カフェは暗いところも多いので、ISO感度を上げてもキレイに撮れるってことも大事なんですよね。
私のペット撮影のコツですが、奇声で目線をこちらに向けます(奇声を出す)。いろいろとペットの撮影をやってきて、おもちゃとか試して来たんですけど、やはり奇声が一番で(笑)。おもちゃを持ちながらだと、片手撮影になるのでブレとかが気になりますが、奇声はカメラを構えながらできるので、最良の手段かなと。奇声の場合は聴いたことがない声なので、ペットが首をかしげるんですよ。だからカワイイ表情になるんです。それにファインダーをのぞいた方が、奇声が出しやすくて、ペットもちょうどカメラ目線になるんですよ。あと、ファインダーがとてもキレイで、撮っていて楽しくなりますね。こんな素敵な写真が撮れるんだと思って、どんどん撮ってしまうくらいすごく鮮やかに見えました。ほとんどファインダーで撮っていますが、ピントも正確に合いますし、毛並みの1本1本が鮮明に写っているのですごく素敵だと思いました。
ペットは目がポイントなので、私は生徒たちに「キャッチライトは絶対入れてね」と言いますね。目に光が入らない場合は、「厚紙でもいいから添えて」とか、「白い服を着ると反射してキャッチライトが入るんだよ」と教えています。さらにかわいらしくするために、厚紙を星形に切っておくと、キャッチライトが星のカタチになってキレイなんですよ。カメラ目線を狙うときは、先ほどの奇声を出したりとか、ワンちゃん猫ちゃんの動きを制限してあげるといいですね。あとはアングルですかね。初心者の方とか上から撮影しがちですけど、ちょっとしゃがんで撮ったりすると、見えかたがずいぶん変わってきますね。
1980年 埼玉県生まれ。様々な動物資格を保持するペットのスペシャリスト、ペトグラファーの第一人者。野生動物写真家の前野やすし氏、ペット写真家の森田米雄氏に学びカメラマンとして独立。2006年 ペット専門のフォトスタジオ「ANIMAL LAGOON」を設立。現在は写真教室の講師をはじめ、著作や動物番組のディレクターとしても活躍中。