《静かで雄大な音楽が始まり、スペシャルセミナーオープニングムービーが流れる。
画面には大気圏より撮影した地球の映像が映し出される。
左下には黒い宇宙空間が広がっている。
その後、映像が次々と切り替わる。
朝方の薄暗い風景を崖の上から撮影している男性の横姿。
朝方の畑とその上を流れている入道雲。
明るいジャングルで佇んでいる豹。豹が目を閉じる。
オレンジ色のランニングシューズを履いた陸上選手が
スターティングブロックに載せている足のクロースアップ。
陸上選手は足を引っ掛けた後、膝を曲げてスタートポジションにつく。
スケートパークでスケートに乗っている青年。
青年はアール部分を滑り上り、空中でスケートを持ったまま開脚する。
青い丸や長方形のトランジション効果が画面を覆い、右下と左上へ移動し、
後ろからフットボールコートでカメラを構えようとしている男性を正面から映した映像が現れる。
映像が先ほどの男性がカメラを構えているクロースアップに切り替わる。
青い長方形のトランジション効果が下から上へと流れ、カメラを構えている女性の映像が現れる。
先ほどの女性を横から映した映像に切り替わる。
映像が草原の中で佇んでいる2匹のキリンの場面に転換する。
青い長方形のトランジション効果が画面右下と左上から流れ、
カメラを構えている女性の後ろ姿と、撮影されながら歩いている男性の横姿の映像が現れる。
2人とも花柄の中国風の服を着ていて、女性は赤い帽子、男性は黒い帽子を被っている。
男性が画面右から左へ歩くにつれて、画面左に置いてあるライトからフラッシュが焚かれる。
先ほどカメラを構えていた女性を正面から映した画角に移る。
女性は構えていたカメラを下ろし、現れた表情は笑顔だった。
青い菱形のトランジション効果がタイル状に画面いっぱいに広がる。
画面が九十度時計回りに反転しながら菱形が間隔を開けて広がる。
画面中心から菱形が広がる様にトランジション効果が消え、
森の中でカメラジンバルを構えている男性と、サポートしている男性2人の横姿の映像が現れる。
夜の都会の道路を走っている車を正面から映し、それを撮影しているクレーンに
積んだカメラを後ろから映した映像に移る。
青と白のグラデーションの菱形が画面中心から広がるトランジション効果が広がり、
真剣な表情の女性の映像が現れる。
カメラをパンしている男性を正面から映した映像に切り替わる。
菱形のトランジション効果が画面中心から広がり、雪山を見下ろしている
黄色いジャケットの男性の後ろ姿が現れる。
カメラジンバルを構えている男性と隣にレインコートを着た男性を
正面から映した映像に切り替わる。
濃いピンクと薄いピンクのグラデーション色の円形のトランジション効果が画面中心から広がり、
画面いっぱいを覆う。
その上を黄色とピンク、紫とピンク、水色とピンクのグラデーションの円形が広がり、
そのうち黄色とピンクの円形が画面いっぱいに広がる。
円形のワイプアウトから眼鏡をかけ、ボブカットの女性を左斜め下から映した画面映し出される。
先ほどの女性を正面から映した画面に切り替わる。
女性はピンク、黄色、ターコイズ色がタイル状に並べてある手のひらサイズの
ライトを右手で構え、左手で調整している。
ライトを構えている女性を右斜め下から映した映像に転換する。
画面右下から円形のトランジション効果が広がり、スケートボードを左手に持ち、
右手でVLOGCAMを構えている男性を左から後へ映した映像が現れる。
画面右上から円形のトランジション効果が広がり、VLOGCAMを左手に持ちながら自分を映し、
街中を歩いている女性を前方右下から映した映像が現れる。
その後、映像が次々と切り替わる。
湖で望遠カメラを構えて覗きこんでいる男性。
海岸で望遠カメラを構えている男性。
陸上競技場の観客席から陸上選手を望遠カメラで撮影している女性。
VLOGCAMを構えて透明のコップに入っているミルクコーヒーを撮影している女性。
長方形のトランジション効果が画面を覆い、一緒にVLOGCAMを後ろから映した映像、
カメラのコントロールホイールに指を置いているクロースアップの映像、
カメラを構えている男性を正面から映した映像、シネマカメラのレンズを
調整しているのを右斜め前から映した映像が画面分割のエフェクトと共に次々に映され、
その後青色の背景が丸や長方形でいっぱいになり、その前にCP+2024のロゴ、
α9 IIIとFE 300mm F2.8 GM OSSの写真、そしてタイトル画面が映し出される。》


ロゴ画面文字:
CP+ CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2024

画面上の文字 :
Unlock Your Creativity あなたの創造力を解き放つ 2.22 THU → 2.25 SUN

《イントロムービーが終わり、イベントタイトルがスライドに表示される。映像は会場ステージへ切りかわる。ステージの中央には大きなLED画面があり、ステージ右手方向に司会者が立っている。LEDにはAUXOUT先生のセミナータイトルが表示され、司会者が挨拶を行う。》

司会
皆さま、本日はCP+2024 ソニーブースに
お越しいただきありがとうございます。
このステージでは、フォトグラファー、ビデオグラファーのAUXOUTさんによるスペシャルセミナー
小型軽量なシステムで撮る「Cinematic Vlog」をお届けいたします。
さあ、それでは早速お呼びいたしましょう。
皆さま、大きな拍手でお迎えください。
AUXOUTさんです、どうぞ!

《ステージの左からAUXOUT先生が登場し、演台へ移動する。画面はステージ全体からAUXOUT先生単独のアングルへ変わる。》

AUXOUT
こんにちは。

司会
よろしくお願いいたします。

AUXOUT
お願いします。

《映像はステージからAUXOUT先生のプロフィール紹介のスライドへ変わる。》

司会
まずはご紹介をさせていただきます。
アメリカのFull Sail大学で音響技術を学び、音楽業界からデジタルエージェンシー、
金融業界を経て、現在はフリーの写真家・映像作家へ転向。
YouTubeの登録者数は25万人、総フォロワー数は40万人を超え、
大手カメラメーカーや国内外グローバルブランドとタイアップを行っています。
オリジナルのLUTは160ヶ国以上でダウンロードされるなど、
国内外の映像クリエイターからも注目を集めています。
本日はAUXOUTさんがこれまで撮影された作品に加え、
先日発表になりました新しいGレンズを使った作品をご紹介いただきます。
また、AUXOUTさんといえばCinematic Vlog。
動画についても色々なお話が伺えればと思います。

《映像は再びステージ上のAUXOUT先生へ。》

司会
改めまして、AUXOUTさん本日はよろしくお願いいたします。

AUXOUT
お願いします。

司会
ありがとうございます。
さぁ、まずはAUXOUTさんの動画作品を
ご用意いただきましたので、拝見しながらお話伺っていきたいと思います。
それではどうぞ。

《映像はステージからAUXOUT先生の作品へ。ピアノの静かな音楽が流れ、雨天の中雨粒が針葉樹にあたっている映像から始まる。カットは変わり雨で濡れるコンクリート道路を地面に近いアングルで撮影した映像へ。雨脚が強いことがわかる。》

画面上の文字:
SHOT ON VLOGCAM ZV-E1
SUPPORTED BY SONY MARKETING INC.

《シーンは変わり、室内で寝転がりながらゲームをしているAUXOUT先生。AUXOUT先生の奥様、夏目リコさんが閉まっているブランドの隙間から外を覗く。リコさんは窓の外へと手をかざし、雨の強さを確認しているカットの後、AUXOUT先生と二人で外を眺めているカットへ続く。映像の音楽がフェードアウトし、司会者が喋る。》

司会
さぁ、早速動画が流れ始めましたが、こちらの作品はどういったテーマなのでしょうか?

《AUXOUT先生の映像作品は流れたまま、画面左にステージ上のAUXOUT先生のワイプが入る。AUXOUT先生が映像を見ながら説明をする。作品映像は続き、雨で外出できないAUXOUT先生とリコさんがリビングでリラックスしているシーンが流れる。スマートフォンを見たり、ゲームをしている2人、ゲーム中に目隠しをされるリコさん、雑誌を読んでいるAUXOUT先生を後ろからちょっかいをかけて楽しんでいるリコさん。シーンは変わり洗面台を掃除するAUXOUT先生、リビングに掃除機をかけるリコさんを足元から撮影しているカット。風呂場を掃除しているAUXOUT先生を俯瞰の位置から撮影したカット。ドラム式洗濯機の中から撮影され、リコさんが洗濯物を入れていく様子。衣類がカメラ前に置かれ暗転したタイミングで次のカットへ。冷蔵庫の中の視点で撮影されたシーンで冷蔵庫が開くとAUXOUT先生が現れる。シーンが変わりコンロで鍋を火にかけ、パスタを作っている。出来上がったパスタをリビングのテーブルへ並べている。カメラは斜め前からのアングルと二人のバックショット。シーンは変わり、電気の消えた暗い脱衣所。浴室には明かりがついている。リコさんが浴室のドアを開けると、突然のことに驚き動揺した様子のAUXOUT先生。シーンは変わり書斎へ。間接照明のみの薄暗い部屋でノートパソコンを開いているAUXOUT先生のロングショット。パソコンを見つめるAUXOUT先生のクローズアップからパソコンの画面の正面からの映像へ。ブラウザ上で桜の綺麗なスポットと検索をしている。シーンは変わり、川沿いの桜並木へ。満開に咲いた桜を見ているリコさんのバックショット。振り向いて笑顔を見せる。次のカットでAUXOUT先生もフレームに入り、二人で桜を眺めている。都会の道路をローアングルで撮影したカットへ変わる。車が通り過ぎた後、道路に落ちたたくさんの桜の花びらが舞う。二人が道を歩いている時の自撮りのカットへ。カメラを覗き込むリコさん。カットは変わり、橋の上で両手を広げるリコさん。後ろには満開の桜。桜の下、桜を見ているリコさんのプロファイルカットへ続きシーンは変わる。カーブミラーに映り込んだ自分たちを撮影する二人。リコさんがミラーに向かって楽しそうに飛び跳ねたりしている。シーンは変わり、夜の自宅へ。ソファに座りテレビを見ている二人。ソファで寝てしまったリコさんにブランケットをかけるAUXOUT先生。シーンは変わり日中へ。デスクトップパソコンで編集をしているAUXOUT先生。編集画面には満開の桜と黄色の美しい菜の花畑の中に立っているリコさん。場面は編集をしている映像へ。リコさんが手招きするとAUXOUT先生がフレームインし、二人並んで腕を組み。カメラの前でポーズをする。菜の花畑で撮影をするAUXOUT先生とリコさん。桜の花びらが舞う中、カメラを持って歩いているリコさんをスローモーションで撮影し、印象的なカットにしている。夕方の斜光が綺麗な中立っている二人のバックショット。河原の土手でおにぎりを食べている二人。AUXOUT先生がリコさんへおにぎりを渡し、リコさんが食べる。カメラは逆サイドにまわり、二人のバックショットへ。日が落ちかけて暗くなってきた土手を二人が楽しそうに歩いている姿からオレンジの夕日で照らされた花のカットで映像は暗転。黒バックに白文字で“さぁ、日常を作品へ。AUXOUT”と続き映像作品は終わる。》

画面上の文字:
さぁ、日常を作品へ。
AUXOUT

AUXOUT
テーマ、そうですね。
これ桜の時期にちょっと撮影を
しに行こうと思っていたので、
どこかいい場所ないかなと探してたんですけど、
単純に本当、その日行こうとして
予定した日に雨が降っちゃって、

司会
ショックですね。

AUXOUT
どうしようと思って。
なので本当は綺麗な桜をバーンと撮りに行く予定だったんですけど、
ちょっと方向性を変えて家の中で撮影をしながらちょっとその雨の日、
自宅で過ごしているっていうところに切り替えてそれで後日桜をまた改めて撮りに行ったという。
本当、僕の場合日常がテーマになっているので、
その日起きたことっていうのが一番のインスピレーションというか。

司会
結構その場で起きたことに対する瞬発力で構成を考えるなんてこともありそうですね。

AUXOUT
そうですね。
もう本当に僕、実際に撮影に行く時とかあまりロケハンをしたりとか、
そういったことはこのスタイルでやっている場合においてはほとんどないので、
もうそのままこんな感じでこの二人は生きているんだなと思ってもらえれば。

司会
ちなみに機材は何で撮影されてるんですか?

AUXOUT
これはですね、VLOGCAM ZV-E1で撮影をしました。

司会
機材を選ぶ上で何か大事にされてるポイントはあるんでしょうか?

AUXOUT
そうですね。
僕の場合、あれはVLOGCAMにはなるんですけれども、ソニーの僕がこれまでずっと使ってきた α7S IIIとすごく近いというか、似たセンサーが搭載されていて、やっぱりそこが動画撮影においては、 非常にこう暗所性能だったりだとか、そういったものがすごく高くて、 ハイフレームレートも撮影できるカメラということなので、

《画面はステージ上のAUXOUT先生へ戻る。》

AUXOUT
小型版が出たっていうのが、僕、VlogやってるんでVLOGCAMのそういった
動画に特化した、動画に一番強いやつが出たということで、今回それを選びました。

司会
さぁ、そのCinematic Vlogですが、観てシネマチックな映像だな、という
印象に仕上げるポイントをもしあったら教えてください。

AUXOUT
ポイントかー、色々あると思うんですけど、
僕の場合、結構カラーグレーディングとかはこだわってやってますかね。

《映像は再び先ほど流れたAUXOUT先生の映像作品へ。画面左にはワイプでステージ上のAUXOUT先生が映っている。》

AUXOUT
毎回そのテーマ、今回はシネマティックって本当に
ストーリーテリングだったりだとか、ライティングとかカメラとか
色々あると思うんですけれども、その中で毎回毎回全部を盛り込んで
ということはできないので、今回は、だからあえて
僕が映っているシーンが多いんですよ。
だから全部三脚を立てて撮っているんですね。
1人よりも2人いればストーリーとかって伝えやすくなるじゃないですか。
なのでちょっとストーリーテリングみたいなところを少し強調してというか、
そういう感じの作品になってますね。

司会
さぁ、色味という言葉が一瞬出てきましたが、
ポイントはありますか?
こだわりなど色について。

AUXOUT
こだわりですね。
僕、色んな色を試すんですけど、何だかんだ言ってその直前に見てた
映画とかに引っ張られることが。

司会
おー、映画がインスピレーションに。

AUXOUT
結構多いですね。
何て言うんですかね。
テレビとか、ああいうものとはちょっと違う色味があるというのが、
まず第一印象ぱっと見分かりやすいじゃないですか。
わー、何か格好いい、違うなっていう。
そういう雰囲気を作りたいなと思っていて、これはだからそうですね、ちょっと
ここはだいぶ暖色ですけど、僕なんかこうシャドウに
少しこう青みとかをのせたりとか、そういったようなかたちでやることが多いですかね。

司会
そのあたりがまたこうシネマチックさを感じさせるポイントでもありますよね。

AUXOUT
そうですね、はい。
とにかくカラーグレーディングは一番やりやすいんですよ。
僕らができる、”シネマチック”なんで、やっぱりそういったプロとかが、すごい方たちが
作っているものをリスペクトしながら作るんですけど、
でも、一個人とかができるもの。
例えばカラーグレーディングをするソフトって
僕らでも多分ハリウッドと同じものが使えるんですよね。
そこは一番近づけられるというか、その、あの機材がないからという妥協がないので、
そこは頑張ろうっていう感じでやってます。

司会
ただ、こうグレーディングってなると
ちょっとこう難しそうだな、なかなか思った色にならないな
という風に思っている方も多いかと思いますが、何かこうするといいよというアドバイス、
ポイントがあったら教えてください。

AUXOUT
そうですね、昨日向こうのステージでグレーディングの話をしてきたんですけど、
やっぱりゼロから感覚でやるっていうのは、やっぱり難しいと思うんですね。
目指すゴールっていうのをしっかり明確にして、例えばそれが何かしらの映像作品から
インスピレーションを受けているんだったらカラーグレーディングをする時に僕なんかは
本当最初の頃はそれのスクショを撮って並べてどういう色構成になっているんだろうって
いうのを分析して、その特徴をもう、ツールの使い方もよくわかってなかったんで、
これをこうやったらこういう色に
なるんだというのを本当に、ステップバイステップで、とにかくコピーしていくというか、

司会
研究・実験の繰り返しですね。

AUXOUT
そこからもう
どんどん使い方がわかってきたりとか、そのセオリーがわかってくれば、どんどん
自分の世界観というのを色に乗せてドラマチックな雰囲気だったりとか、ムードっていうのを
そこに反映できるんじゃないかなと思いますね。

司会
ありがとうございます。
さぁ、それでは2本めの動画を御覧いただきましよう。
どうぞ。

《画面が暗転し、AUXOUT先生の作品が始まる。波の音が流れ、映像がフェードインしていくと浜辺に座っているリコさんの後ろ姿。場面は変わり、暗い部屋。少し空いたカーテンから光が射し込んでいる。ホテルのベッドで寝ているAUXOUT先生。布団の中から手を出し、スマートフォンを確認した後起き上がる。布団から起き上がるAUXOUT先生のバックショットの上に白字でタイトルが表示される。》

画面上の文字:
CINEMATIC VLOG
FRAGMENTS OF BALI MEMORIES : Ep.02

《映像は続き、ベッドから出てカーテンを開けるAUXOUT先生。外は快晴。白字のタイトルで“JANUARY 23’ Bali Indonesiaと表示される。》

画面上の文字:
JANUARY 23’
Bali Indonesia

《シーンは変わり、バリの浜辺へ。波が浜辺にうちつける様子を真俯瞰で撮影したカットから浜辺に座るリコさんのバックショットへ。AUXOUT先生も左手よりフレームインし、リコさんの横に座る。ピアノを使用した楽曲がここから始まり、映像はリコさん視点で波打ち際を撮影したカットへ。画面にタイトルが現れる。》

画面上の文字:
Waiting for us

《映像はリコさんが波打ち際で立っているバックショットに変わり暗転する。暗転からバリ島の森をドローンで撮影した風景にフェードイン。その後イメージカットが続く。ヤシの木、バリ島の伝統的な建物の中で座っているリコさん、柔らかな日差しの中で髪を上げるリコさんのスローモーション、晴天の中、ピンク色の小さな綺麗な花が咲いた枝を見上げるようなアングルで撮ったカット、石段を上がるリコさんのバックショットから夕暮れの浜辺のシーンへ。海を見つめ、手を広げるリコさん。シーンは変わり日中へ。太陽をうけ新緑が綺麗な木々、AUXOUT先生が歩く後ろ姿をフォローする映像からカメラを構えて撮影しているカットへ。晴天の中撮影したヤシの木のカットから、バリの神々を模した伝統的な石像、伝統的なダンスを披露する人々、伝統的な建物の前でポーズをとるリコさんのトラックバックショット、狭い路地や田園の中を歩くリコさんのバックショット。田園を歩く中、振り返り笑顔を見せる。映像は自撮りへ。カメラに向かって“病み上がりです”と手を振るリコさん。田園の中に建つオレンジ色の屋根の建物。その建物を撮影するAUXOUT先生の後ろ姿から田園の小道を歩くリコさんの後ろ姿へ。途中まで歩いたところでカメラに向かって振り返る。シーンは変わり、ホテルへ。ホテルの中にあるプール際。リコさんがプールの水に触れたり、遠くを見ているイメージショットが続く。ドローンで真俯瞰から撮影されたカットへ変わり。ホテルから上空へあがり、周辺が畑で囲まれている建物と分かるぐらい上空までいき静止する。ドローンで撮影された映像は続き、バリの田園風景や棚田、建物などを映していく。シーンは変わり、現地のスタッフの映像へ。カメラに向かって自己紹介し、背負っているバックとドローンを見せる。AUXOUT先生が森林を歩いているイメージカットが続き次のカットへ。先ほどのスタッフがFPVドローン用のゴーグルをかけドローンをオペレートするシーンに変わる。 操作するコントローラーの手元のクローズアップや操作しているプロファイルが続き実際に撮影したカットへ。グリーンが綺麗な棚田を走るAUXOUT先生を追い、追い越して旋回するドローンの映像。棚田の奥にはバリの伝統的な建物が並ぶ。AUXOUT先生が自撮りをしているカットへ一瞬変わり、その後棚田を撮影したFPVドローンのアクロバティックな映像が続く。ドローン撮影が成功し、先程のスタッフとハイタッチをして喜んでいる風景でシーンは変わる。バリの町を歩くAUXOUT先生とリコさん。二人で町を散策している風景をカメラがフォローするかたちで正面や横からアングルを変えて見せていく。シーンは変わり、海辺の丘へ。丘の上から海を俯瞰で撮影したカットからAUXOUT先生が海を見せている自撮りカット、丘の上に立つ二人を撮影したドローンの空撮へ。その後林の中を走る二人を追っているカット、森の先に広がる美しい浜辺をFPVドローンでアクロバティックに撮影している。映像は地上へ戻り、林を抜けると白い美しい浜辺にたどり着く二人、ようやくたどり着いたと喜び合う。映像は再びFPVドローンの映像へ。夕暮れの浜辺を低い位置から撮影している。浜辺を進んでいくと、グラフィティアートが描かれたオブジェクトが見えてくる、そのオブジェクトの上に立つ二人を後ろから旋回するように撮影している。シーンは変わり、リコさんのイメージ映像が続く。プールがあるカフェで飲み物を飲むリコさん、日中のバリの町を歩く後ろ姿、夜の町を歩く横からのショット、そして田園の小道でカメラに向かって押すようなジェスチャーをすると同時に回転するトランジションが入り、崖を垂直に滑降して海へ近づくドローンの映像に変わる。その後薄暗い天候の中海の中に立つリコさんのイメージショットから再び海岸の崖に沿って飛ぶドローンの映像へ。シーンは変わり、ホテルの一室。AUXOUT先生がノートパソコンで現地の色々な場所で編集している様子をカットを変えながら後ろ姿で表現している。カメラをバックに入れ、ホテルから出ていく様子を表現したシーンから再びFPVドローンの映像へ。上空から滑空し、海面すれすれまで低空飛行して浜辺を飛んでいる。シーンは変わり3セット後の浜辺で遠くを見るリコさんのイメージ映像へ。サンセット後のまだ空にオレンジ色が残る海を見つめるリコさん。正面や横、後ろからのアングルで流れる。海を見つめる後ろ姿のロングショットからシーンは変わり、日中の浜辺へ。波打ち際を歩くリコさんの足元をローアングルから撮影している。カットは変わり、海辺でカメラに向かって手を伸ばすリコさん。その後AUXOUT先生の後ろから親指を立ててカメラに向かい笑いかける自撮りシーン、そして日中の浜辺で海を見ている二人のバックショットから夕暮れの海へ変わる。画面には赤字でタイトルが表示され映像は終わり、画面はステージのAUXOUT先生へ。》

画面上の文字:
AUXOUT
SPECIAL THANKS
Surya Udayana

司会
大変印象深くて素敵な映像でした。

AUXOUT
ありがとうございます。

司会
さぁこういった作品、撮影する上ではロケーションというのはやはり重要な
ポイントの一つではないかと思いますが、テーマに合ったこういった
ロケーションをどのように探してるんですか?

《映像は再び先ほどのバリ島で撮影された映像へ。画面左にはワイプでAUXOUT先生が映される。》

AUXOUT
そうですね、もう本当に
この季節あそこの食べ物がおいしいだろうなと。
あそこの温泉に入りたいなとか。

司会
行きたいところ。

AUXOUT
本当行きたいところです、僕の場合は。
この時はこれ、去年の結構初めの方なんですけど、
これは僕らの新婚旅行なんですよ。
コロナの間で新婚旅行に行けなかったので、3年越しに行こうかっていう時に
バリのインドネシアに2週間行ってたんですけど、その時に撮影したんで、これはもう本当
僕が幼少期結構東南アジアで過ごしていたことが多かったので、
行ったことないっていうことだったので、じゃあ、バリ行こうって
そうですね。
あんまりその撮影ロケーションで、いわゆる何かこうTHE映えスポットみたいなものは
勿論狙って行くこともありますけれども、そこまでは多くないですね。

司会
もう本当に行ってみて、
あ、ここいいなってふと思ったら
もう撮るようなスタイルでしょうか?

AUXOUT
そうですね。
あんまりそういったロケ、何か観光地だと
撮影しにくいというのはもちろんありますし、
何かそこにあるいいものとか、風景をどう切り取ったら面白く撮れるかなみたいな、
現地で探す方が多いですね。

司会
はい、ありがとうございます。
先程ダイナミックな映像も続いていましたが、
このカメラワークも凄い大切だなと思います。
このあたり意識されていること何かありますか?

AUXOUT
カメラワーク、そうですね。
その作品、、、
これは旅行の映像なんで、やはり結構動きますよね。
実際に僕らがどこかを、どこかに観光しているところなので、
いわゆる映像だとセオリーがあるんですね。
ロングショットとかミディアムショットとかクローズアップとか、
色々あると思うんですけど、そういったバリエーションというのはわりと
しっかりと押さえておこう、であったりとかジンバルとかも結構これは使っている
映像だったので、ジンバルって単純にまっすぐ持って歩けば
安定する映像にはなるんですけど、ちょっと撮り始める時にこう
もっとこう下から始めるとか、上から持っていくとか、こういった動きが
スムーズにできるのもシンバルなんでただまっすぐ行くだけじゃなくてとか、
そういったことは結構こだわってますね。

司会
またこういった素敵な映像作品見ると、自分でも撮ってみたいなという風に
思ってしまうのですが、やはりこういざ撮ってみるとこう構図とか動き・ワークが
ワンパターンになったりしてしまいがちなんですけれども、いわゆるこういったプロっぽい
本格的な映像を撮りたいという時に、何かこうオススメのカメラワーク、もうひとまず
これをやってみたらいいんじゃない、なんていうポイント何かありますか?

AUXOUT
そうですね、そんなに数は、正直カメラワークって
オーソドックスなものは多くはないと思ってて
よくあるのはポートレート動画ということで、
モデルさんとかを撮るんだったら、、、、。

《映像はステージ上のAUXOUT先生へ変わり、ステージのテーブルの上に置いてあるカメラを手に持ち実演する。》

AUXOUT
基本的にはこういったカメラで
正面からモデルさんが歩いているんだったら、一緒に同じ間隔で、、、
落ちないかな。
同じ間隔で追っかけていくとか、それが前からだったり、後ろ側だったりとか、
後はぐるっとこう回り込むようなね。

司会
回り込むような。

AUXOUT
はい、動きをするといったサークルショットみたいのもあると思うんすけど、
そういったバリエーションを僕なんかはチェックリスト作っておいて
毎回毎回も使い回してるやつなんですけど、これ撮ったな、これ撮ったなって
全てのカメラワークは大体押さえたなみたいなのは結構スマホのチェックリスト入れて
忘れないように押さえておこうというのは。

司会
被らないようにチェックを。

AUXOUT
そうですね。
だから僕もそうやって結構毎回毎回チェックしながらいまだにやってます。

司会
そうなんですね、ありがとうございます。

《映像はAUXOUT先生からステージ上の司会者へ変わる。》

司会
さぁ、ここからは静止画の作品も
皆さんにお見せしていただきたいと思います。

《映像がAUXOUT先生へ戻る。》

司会
まずはこちらの作品です。

AUXOUT
作品というほどなのか。

《映像がAUXOUT先生が撮影した写真へ。画面右上にワイプでステージ上のAUXOUT先生が映る。 縦構図でAUXOUT先生のご自宅のリビングを写した1枚。ソファには薄ピンク色の起毛地のアウターをフードまで被ったリコさんが後ろ姿で写っている。》

画面上の文字:
α7 IV
FE 50mm F1.2 GM
50mm F1.2,
1/250秒, ISO320

司会
どういった場所でしょうか、ご自宅ですか?

AUXOUT
家ですね。
これいや、ちょっとこれが僕はすごい
気に入ってというか、インパクトがでかかったんですよ。
僕、昔初めて使ったG MasterがFE 24mm F1.4 GMで、
使った時にすごいインパクトがあったんですよ。
それまで使ってたレンズと比べて、明らかにシャープできれいなぼけ感ていうのが
あるなと思った中で、それと同じ衝撃をもう一度受けたのが
FE 50mm F1.2 GMだったんですよ。
これだから、あの、、、
そこにいるの嫁さんなんですけど、何か新しいレンズが届いたって
ガサガサッと開けて振り向いてバシャッって撮った1枚。
それで、それをぱっと見た時に何だこの質感と雰囲気はと思って、
その衝撃を受けたただの家の中の一コマです。

司会
この何げない日常をぱっと撮って作品になるというのがもう衝撃です。

AUXOUT
素晴らしいアシストありがとうございます。

司会
そんなこと言わないでください。
描写力はいかがですか?

AUXOUT
いや、もう最高でしたね。
だからその描写力がもう本当におっしゃった通り何気ない
この人多分撮られていることに気づいてないんですよね。
というところもバッと撮って何かすごいいい雰囲気だなと思ったのがすごかったなと思いますね。

司会
先程動画でこちらが静止画というところですが、
シーンや表現によって何かこう使い分けは何かあるんでしょうかね?

AUXOUT
レンズのってことですかね?

司会
はい、機材などレンズも含めです。

AUXOUT
動画と、写真では、僕の場合は使う画角が全然違うかなと思ってて、
僕はスチルはやはり50mmとか50mm前後がやはり一番多くて、
レンズとかになってくると、広角側がすごく多いですね。
やっぱり撮り方が変わってくるというか、情景とセットでポートレートを撮るにしても、
ずっとクローズアップっていうよりは、結構引きで撮ることが多かったりもするので、
そうですね、画角でいうとそういう使い分けがあるかなという感じがしますね。
司会
ちなみに、この静止画・動画共にポートレート撮影が多いと思いますけれども、
この人を撮影するというところで何か心掛けていることはあるんでしょうか?

AUXOUT
人を?

司会
はい、人物撮影で。

AUXOUT
そうですね、人物を撮影する上で心掛けていること。
僕って撮っているのが妻なんですけど、素人なんですよね。
別にプロのモデルとかではないので、だからその、、、
やっぱりそれでもカメラを向けられたら緊張するし、何かしなきゃいけないっていう気持ちは
多分すごく出てくると思うんですど、なるべくそこでどれだけ自然な、
僕が普段カメラを向けてない時に見せてくれる笑顔とか、
そういったものをやはり僕は残したいなと思っているのでなるべく作り過ぎずにナチュラルな雰囲気を出せるようにコミュニケーションをとりながら撮影するとか、時にはこうやって隠し撮りしたりとか ということでリラックスするように、してもらえるように撮ることが、
それが僕らの味かなと思ってるので、決めるところは決めてほしいですけどね、もちろん。

司会
そうですね。
さぁ、お次の作品です。

《映像は次の写真へ。日本一高い国道292号から志賀高原を撮影した1枚。高原の方に霧がかかり、幻想的な雰囲気を出している。》

画面上の文字:
α7C II
FE 16-35mm F2.8 GM II
23mm, F2.8
1/1250秒, ISO100

司会
こちらはどこでしょうか?

AUXOUT
これは日本一高い国道と言われている場所があるんですけど、
草津の方ですね、これはね。
あそこがだから、、ごめんなさい緊張でど忘れしちゃった
あれなんでしたっけ?

司会
どちらですか?

AUXOUT
あの山、草津の方の
日本一高い国道がある場所ですね。

司会
白根山ですか?

AUXOUT
白根山ではないではないかな。
でも、あの辺です。

司会
はい、調べておきます。

AUXOUT
この時はα7C IIの別のちょっと映像を撮りに行った時に、
ここあたりでうろうろしながら撮影してたんですけど、
当時、FE 16-35mm F2.8 GM II、
僕がさっき言った通り、広角を結構動画で
使うことが多いので、このレンズがメインだったりするんですけど、
そこでこう、ぱっとこの風景は!と思って、あんまり僕風景写真って得意でもないし、
そんなガッツリ撮るというタイプでもないんですけど、
でもここでやはりこの新しい広角をガッと活かした1枚というのをここで撮ったらすごくこう
コントラストがバキッと出るような格好いい、本当にタイミングよく、これめちゃめちゃこう
霧がかかってて、この数秒後にはもう全部見えなくなっちゃったんですけど。

司会
そうだったんですね。

AUXOUT
ほんと一瞬です。
この風景が見えてぱっと撮れたっていうのがこれですね。

司会
色味も素敵ですね。

AUXOUT
ありがとうございます。
色味も結構僕は写真でも調整することが多いので、結構いじってはいるんですけど、
でもあまり大きくは変えないようには心がけてますけどね。

司会
ポイントですね。
さぁ、次の作品お願いします。

《映像は次の写真へ。縦構図で撮られた1枚。夕暮れ時のオレンジの斜光が美しい平原でポーズをとるリコさん。》

α7S III
FE 50mm F1.2 GM
50mm、F1.2
1/1000秒、ISO500

司会
はい、どういった作品になりますか?
これもFE 50mm F1.2 GMで撮ったんですけど、
これは北海道に昔十勝に撮影しに行ってた時に
撮った写真です。
やっぱりこれも動画撮影中に撮った1枚だったので、
そうですね、α7S IIIを結構メイン機で動画を撮っていることが多かったんですけど、
そこでやっぱりちょっとこの今のシーン、この雰囲気はスチール撮りたいなと思ってパチっと
切り替えて撮った1枚なんですよね。
α7S IIIって結構静止画が強い、、、
ごめんなさい、静止画じゃなくて動画が強いカメラだという風に
多分思っている方も多いと思うんですけど、意外とスチル撮れるなと思ってて
確かに高解像機ではないので、画素数も1000万画素ちょいだったりだとか
するんですけれど逆にその雰囲気がちょっと僕、ハマる時はすごくハマるなと思ってますので、
そういったタイミングで撮った動画ですね、違う、写真です。

司会
ちなみに素敵な写真・動画がたくさんなんですけれども、
元々会社員で働きながらでしたが、クリエイターになったきっかけは何だったんでしょうか?

AUXOUT
クリエイターになったきっかけは
そうですね、会社員で受託のクリエイティブをやっている
会社員だったので、商業デザイナーみたいなことをずっとやってたんですよね。
あるタイミングでちょっとやはり、もちろん、クライアントに
向けて何かを作るということは好きだったんですけど、今まで培ってきたスキルを本当に
自分の何か表現したいことを表現するために始めてみようと思ったのがカメラで、
そこから写真とか動画、なのでテーマも自分の日常みたいな。
ということがきっかけですね。

司会
動画作りはどのように学ばれたんでしょうか?
独学ですか?

AUXOUT
独学ですね。
動画は全部YouTubeで学びましたね。
僕、結構海外のYouTubeとかを見るのが、英語の勉強も兼ねて多いんですけど、やっぱりその
世界とか広いので、いろんな国のいろんなクリエーターさんのHow to系のコンテンツとか、
それこそハリウッドで実際に仕事されてる方とかの動画を勉強してやりました。

司会
ちなみにαとの出会いを少しだけ教えてください。

AUXOUT
αは最初旅行に行こうと思って、RX100Vかな。
あのコンデジを買って旅行に行こうと思ったのが
旅行に行くときに買ったのが、だからαじゃないのか、でもソニー機ですね。
その後、α7S IIIとかα6400を買ってスタートしました。

司会
ありがとうございます。
それではここからは新しいGレンズで撮影された作品ご紹介いただきます。
それではまずご覧いただきましょう、どうぞ。

《映像は暗転し、AUXOUT先生の次の作品が始まる。ゆったりとした音楽が流れる中、パウダースノウが風で舞う雪面のクローズアップショットから雪の上に積み上げられた丸太が並ぶ風景へ。白地にテロップでタイトルが入る。》
画面上の文字:
CINEMATIC VLOG
LIFE IN THE NORTHERN FOREST
SPONSORED BY SONY MARKETING INC.

《映像は早朝の空と針葉樹をあおりで撮影したカットから早朝のまだ陽が入っていない雪が積もる庭先の風景へ。その後室内のキッチンのシーンに変わる。フライパンにバターを一欠片落とし、溶けていく様子を撮影している。音楽がフェードアウトし、ステージ上の司会者が喋る。画面左にワイプでステージのAUXOUT 先生の映像が入り、AUXOUT先生と司会者が解説を入れつつ映像は進んでいく。映像は先程のキッチンを後ろから撮影したカット、バターが溶けたフライパンにトーストを置く俯瞰からの風景、焼けたトーストの上にチーズを乗せ、ピザパンを焼いている様子を斜め後ろから捉えている。その後、日本家屋を感じる居間にリコさんが出来たトースト持って現れ、テーブルに置き食べる。シーンは変わり屋外へ。家の扉を閉め、雪原を歩くリコさんを斜め上の俯瞰からロングショットで撮影している。シーンは変わり、ガラス戸を開けるリコさんの手元のクローズアップ、そして扉を開ける様子を屋内から撮影している。屋内の和室に座り、日記を書き始めるリコさん。俯瞰やローアングル、日記を書いている手元のクローズアップ、バックショットなどバラエティのあるカットが続く。シーンは変わり、晴天の屋外。屋根にできた陽に当てられたつららが溶け、水滴が落ちる。黒いかんじきを履く足元のクローズアップ。ファーでできた帽子を被ったリコさんがカメラに向かって笑顔を向ける。深く積もった雪の中かんじきを履いて歩く足元、林の中を歩いているリコさんを後ろから撮影したロングショット。林の木々の間から太陽が覗く。ガイドに連れられて歩くリコさんの後ろ姿、雪が積る木を映したカットからガイドが説明をしている様子、ガイドに連れられ針葉樹の林に中へ歩くリコさん。針葉樹の葉を切り取り、帽子に挟んで笑顔をカメラに向けるリコさん。針葉樹の幹や葉を撮影した印象的なイメージ映像が入り、屋内のシーンへ。蒸留器のような器具に先ほどの針葉樹の葉を沢山いれるリコさん。ガラス製のビンいっぱい入った葉。ビンは温められ、沸騰した水が瓶底に集まっている。松ぼっくりと松の葉が蒸留器の横に置かれたイメージカットの後、ろ過したエキスを小さなガラス瓶に1滴づつ落とし、針葉樹のアロマエキスが完成する。シーンは変わり、再び雪原へ。サングラスをかけたリコさんがカメラに向かって微笑んでいる。その後赤いスノーモービルに乗って遊ぶリコさん、AUXOUT先生の カットが続き、最後は雪原を2台のスノーモービルが走る様子をドローンで捉えたカットでシーンが変わる。シーンは変わり、雪原の中にある家の庭へ。薪割り台で薪を割っているAUXOUT先生。割った薪を外にあるストーブにいれる。屋外にある五右衛門風呂の湯をかき混ぜるリコさん。雪原の中、お風呂に入るAUXOUT先生を後ろから撮影している。シーンは変わり、車内の映像へ。フロントガラスに積もった雪を取り除いている風景を車内から撮影している。その後、ダークグリーンの車の車体を外から撮影しているイメージカット、助手席に座り外を見ているリコさん、道の両側に雪が積もった狭い道の真ん中に停まっている車のカットが続いた後、雪原の中にある道路を走る車をドローンで撮影した映像でシーンが変わる。木造で趣のあるレストランに入るリコさん、レストランの中で美味しそうにピザを食べている二人。シーンは変わり、日中の雪原の中、熊よけのドラムを鳴らすリコさん。深く積もった雪の中をかんじきを使用して進んでいくイメージカットがロング、クローズアップショットを交えて流れる。ドローンの空撮映像へ変わり、雪で覆われた森の中流れる川が映っている。雪が積もった森の中倒木に座ったりパウダースノーを巻き上げて楽しむ二人。巻き上げられた雪が太陽の光にあたり美しく輝いている様子をスローモーションで撮影している。カットが変わり、雪が積もった川辺にいる二人をドローン空撮をしている。ドローンに向けて手を振るリコさん。シーンは変わり、夜の屋内へ。釜からご飯をよそい、食事をする二人。食べながら談笑している様子を横から撮影している。カットは焚き火の風景へ。井桁型に組まれた薪から炎が上がっている。焚き火を見つめるリコさんの目元のクローズアップショット。その後ロングショットへ変わり、AUXOUT先生とリコさんが焚き火を囲んで談笑している様子が流れ、焚き火を真俯瞰から撮影した映像でフェードアウトし映像は暗転する。白字にAUXOUTの文字が現れ、映像と共にフェードアウトし、終了する。AUXOUT先生の映像作品が終わった後もリピート再生で先程の映像が流れ続ける。》

画面上の文字:
AUXOUT

司会
さぁ、しっとりとした空気感から始まりましたね
こちらはどういった作品でしょうか?

AUXOUT
これはですね。
これまた、ちょっと北海道にはなるんですけれども、
先日この新しいソニーのFE 24-50mm F2.8 Gが発表されたので、
これのちょっと作例を撮りに行こうということで、撮りに行ってきた作品になります。
司会:実際に使ってみてどうですかレンズは?

AUXOUT
今回はもちろん、これの作例を撮りに行ったので、
普通旅行とか行く時って皆さん何本もレンズ持っていく方も
多いと思うんですけれども、僕も大体直近だとFE 16-35mm F2.8 GM II、
FE 24-70mm F2.8 GM IIこの2本を持って行けば、とりあえずは安心だなって思って
そうは言ってたんですけれども、ただ今回はこの1本ということで、
例えば広角側でいうとFE 16-35mm F2.8 GM II
よりと言うか24mmスタート。
70mmじゃなくて50mm、望遠端を50mmまでとちょっと物足りないところは
正直あるかなと思ったんですが、意外と映像においてはもうこれだけで
全部撮りきれちゃって、撮影中に何かもうちょっとみたいなことはあまりなく、
意外と俺だいたいこの画角で全部撮ってんだなっていうことが改めて実感できたので。

司会
でもこの1本があれば、もうレンズ交換もなしで。

AUXOUT
そうなんですよ。
ちょっとさっき出てきたかもしれないけど、結構な雪、新雪なんです。
北海道の雪山だから、それで雪も降ってるし、
ここでレンズ交換も怖いし。

司会
したくないですね。

AUXOUT
怖いし、できないので。
本当にこの1本で、しかもめちゃめちゃ軽いっていうのもあって
凄い撮りやすいし、撮影はしやすかったのかなという感じですね。

司会
ちなみにボディは何を使用されてたんでしょうか?

AUXOUT
この時に持ってたのは2台持ってたんですけども、VLOGCAM ZV-1と
そこにあるFX3を持って撮りにいってますね。

司会
VLOGCAM ZV-1となりますと結構コンパクト、
さらにコンパクトになるんじゃないですか。

AUXOUT
そうなんですよ。
だからVLOGCAM ZV-1と、FE 24-50mm F2.8 Gが一番
まぁ、そうですね、でも今一番動画をガッツリ
ハイクオリティーな動画を撮ろうと思って、一番コンパクトな組み合わせって
もちろんスタイルにもよるとは思うんですけど、でも僕の中だったらこれしかない。

司会
オススメの組み合わせですか?

AUXOUT
オススメですね、本当に。
もちろん、FX3ももちろん使ってはいるんですけど、
しっかり撮りたいというか、撮れる画はそんなに変わらないんですよ、はっきりいって。
なのでカジュアルに気軽に撮影したい場合は、それこそVLOGCAM ZV-1でもいいですし、
こういったVlogっぽいもの。
もっとガッツリ作品となってくると、より幅広いシーンに対応できるFX3かなって感じですね。

司会
本格的なCinemalineのFX3に装着してもこうボディバランスとかも良さそうですね。

AUXOUT
すごいいいですよ。

司会
とりまわしなど。

AUXOUT
はい。
ボディバランスでいうと特にフロントヘビーになり過ぎないので、
僕手持ちで撮影すること多いんですよ。
多分これはスライダーとか三脚に乗せてるところが多いんですけど、
それ以外は全部手持ちですし、最近手持ち、ジンバルと手持ちの割合でいうと圧倒的に
手持ちの方が多いので、そういう時にやっぱり
手ブレ補正のアクティブモードを付けて頑張るんですけど、
これでもやっぱり前が重いとブレちゃうんで。

司会
そうですよね。

AUXOUT
重心が本当にボディ側に来れば来るほど安定、手で持っている訳ですから、
安定するんで、そういう面でもすごく撮影しやすいんじゃないかなと思います。

司会
ちなみにコンパクトな組み合わせとおっしゃってましたが、
どういったシーンでこの機動力の高さを感じましたか?

AUXOUT
どういったシーンで、、、そうですね。
やはり外を歩き回るっていうところなので、旅先だったり、まず持ち歩くという意味では
旅が凄い楽になりますね。
僕の場合、旅も撮影も大事だけど、しっかりと旅を楽しみたいので。

司会
いいですね。

AUXOUT
美味しいもの食べて。
そうすると、なるべくその撮影機材もコンパクトになればいいなと思っているんで、
そういった面でもいいですし、あとは撮影時においてもコンパクトであれば
さっき言った通り、手持ちでどうこうとかジンバルに乗っけても凄く軽いので
機動力高くできますし、あとは変わったアングルを探すとか、例えば何か
こういった上の、何か上から俯瞰で撮影したい時にぐっと高いところに
設置するとか、そういうのも軽ければ軽いほどやりやすくなってきたりするじゃないですか。

司会
安心ですよね。

AUXOUT
安心ですね。
すごいでかいクレーンみたいな機材は当然持ってないので、ちょっとした
マジックアームみたいなので、こうクリップでこう付けるとか、そのぐらいのことが
軽くて小さければ、やっぱりやりやすくなるので。

司会
やはりCinematic Vlogとなると外に行くことが
ほとんどだと思うので、なるべくコンパクト、軽くというのが助かりますよね。

AUXOUT
本当そうです。
もう最近ね、あのちょっともう肩がね。

司会
軽くしたいですよね。

AUXOUT
いっぱい機材持ってこの雪山歩いてるとちょっともう年なのか。

司会
でも、今回の新しいレンズも本当に助かりますね。

AUXOUT
はい、本当助かりました。

司会
ちなみにこちらの作品、お気に入りのワンシーンなどはありますか?

AUXOUT
お気に入りのワンシーンですか。
公開当初、SNSで一番コメントが付いてたのは、僕の入浴シーンでしたかね。

司会
ありましたね。
もう一つ前の作品にもお風呂でひっくり返るシーンありましたが、
ちょっとマイブームでしょうか?

AUXOUT
僕照れが凄いんですよ。
格好いいもの作りすぎ、、
自分で言っちゃってる、何かカッコつけすぎていると何かちょっとかゆくなってくるので、
どこかにボケを入れなきゃと思うんですけど、なかなか嫁さんがボケてくれないんですよね。
だから自らボケにいくしかないなと思って。

司会
自らということで。
だからそういうシーン、そういうやっぱり自分なんかが
見返してみた時に、そういう格好いいシーンもそうなんすけど、
ナチュラルなそういうシーンが入ってるとやっぱりホームビデオ感覚で何度も見直して
ああ、あの時良かったなとか楽しかったよね、とかやはり出てくるので、またそういう格好つけるところは格好つけてちょけるところはちょけてみたいな。

司会
作品ではありますけれども、思い出でもありますもんね。

AUXOUT
そうです、本当仰る通りです。
ありがとうございます。

《映像はAUXOUT先生の作品からステージのAUXOUT先生へ戻る。》

司会
さぁ、まだまだお話を
お伺いしたいところではありますが、
お時間となってしまいました。
本日はAUXOUTさん、作品制作へのこだわり、そして新しいレンズで
捉えた作品について色々お話しいただきました。
それではですね、最後にご覧の皆さまへメッセージをお願いいたします。

AUXOUT
メッセージ?

司会
はい。

AUXOUT
皆さん、ぜひ動画
いっぱい撮ってほしいなと思うんですけど、
1個だけ言いたいのがですね、あんまりこのSNS時代に
無理かもしれないんですけど、数字を追わないでほしいなと思います。
数字を追っていると楽しいものも楽しくなくなってくることもあるんで、
しっかりと本当に自分の思い出を残すという形で楽しんで
いつまでもずっと長く続けてほしいなと思います。

司会
ありがとうございます。
お届けいたしましたのは、小型軽量なシステムで撮るCinematic Vlogでした。
それでは皆さま、大きな拍手でお送りください。
AUXOUTさんでした。

AUXOUT
ありがとうございました。

司会
ありがとうございました。

《映像はステージからオープニングでも表示されたCP+2024 ソニーブースのタイトル画面へ変わり、映像は終了する。》

ロゴ画面文字:
CP+ CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2024

画面上の文字 :
Unlock Your Creativity あなたの創造力を解き放つ 2.22 THU → 2.25 SUN

画面を閉じる