16bitシーンリニアデータ
X-OCNは、4K/2Kの解像度、ソニーが定義する広色域データであるS-Gamut3の色再現情報をサポートするほか、カメラセンサーの捉えた広いダイナミックレンジの情報を、階調豊かな16bitのシーンリニアデータで記録することが可能です。この情報量は従来のCM、映画などの高品位映像制作はもちろん、合成、HDR制作においても有効に活用できます。
優れたデータ効率
X-OCNは、RAW記録に対し、軽量なデータサイズを実現しています。記録時間の拡大や、転送時間の短縮など、ポストプロダクションでの作業において大きなベネフィットを提供します。
F55 RAWとの比較
X-OCN STは、F55RAWに迫る高画質を実現しながらも、4K 24p収録時に660Mbpsのデータレートを実現しており、これはF55RAWに対して約30%軽量な記録モードとなります。
X-OCN LTは、X-OCN STよりさらに軽量なデータレートを実現しながらも、グレーディング作業などにおける階調柔軟性を保持しています。4K 24p時に389Mbpsのデータレートとなり、F55RAWに対して約60%軽量なデータサイズとなります。
ビットレート比較(23.98p時)
X-OCNは16bitフォーマットでありながら10bitフォーマットに迫るビットレートで、
ProRes 4444 12bitとの比較でも -40%のデータサイズを実現しています。
PMW-F55との組み合わせで、4Kハイスピード記録が可能に
ポータブルメモリーレコーダーAXS-R7はCineAlta4KカメラPMW-F55とドッキング運用することで、新たに4Kで120fpsハイフレームレート記録を可能にします。これにより4Kで5倍速の美しく滑らかなスローモーションを、メディアの記録可能時間の限り、秒数制限なく連続収録することが可能になります。 2Kの運用においてはPMW-F55/F5との組み合わせで240fps、10倍のスローモーション記録も可能です。また、記録方式としてRAW以外に、高画質と軽量データサイズを実現した収録フォーマット『X-OCN』も新たに選択可能となります。
最大30秒*の4Kキャッシュレコーディング
本レコーダーは大容量のキャッシュ用メモリーを備えており、収録前の映像・音声データを内蔵メモリに蓄積することで、収録開始の最大約30秒(23.98p/24.0p運用時)の映像までさかのぼって収録できます。例えば自然界での撮影タイミングが難しい場面においても、大切な瞬間を逃さずに記録することが可能です。
防塵・防滴性能を強化した新設計機構
筐体設計の金属比率を高め、堅牢性を大幅にアップさせました。また、内部機構においても電子回路部分とエアフローを分離設計し、防塵防滴性も強化しています。
カメラ本体とレコーダーの接続も、トッププレートのネジ止め(4点)により、さらに強固なドッキングが可能になり、タフな撮影現場での動作安定性を大幅に高めました。
機能性を追求した新デザイン
AXSメモリーカード Aシリーズ
AXS-R7の記録メディアとしてはAXSメモリーカードを採用しています。
4K RAWおよびX-OCNによる120p記録において十分なパフォーマンスを確保するハイスピードラインアップS48シリーズを新たに追加しています。