──まずはじめに「SmartWatch 3」について教えてください。
冨永:「SmartWatch 3」は腕時計のように身につけて、Xperia Z3などの対応スマートフォンを手元で操作するコンパニオンデバイス(*1)です。音楽プレーヤーを操作したり、画面に表示される交通機関の乗り換え案内を確認したり、さらには音声入力(ボイスコントロール)でメールを作成、送信したり(*2)、といった具合に、ポケットの中にあるスマートフォンのいろいろな機能を使うことができます。 *1 別の機器と連携して使用することを前提とした機器*2 2014年12月現在 Gmailに対応しています
──“コンパニオン”デバイスという名のとおり、「SmartWatch 3」はスマートフォンに寄り添う“子機”という感覚ですね。
冨永:まさにそのような感覚だと思います。アプリで新たな機能をくわえることも可能ですし、「SmartWatch 3」はスマートフォンの機能と楽しさを拡張するような存在ですね。
──アプリによる機能の追加とは?
冨永:グーグルが開発したAndroid WearというOSを採用しており、 Google Play ストア™からアプリをダウンロードして機能をどんどん増やせます。利用者に常に身に着けてもらうものなので、それぞれの方が使いやすくするためのカスタマイズができるように、アプリはソニーをはじめとする世界中のメーカーや個人が自由に作成できるようにしているので、その数は日々増え続けています。好みのアプリをインストールすれば、スマートフォンのように「SmartWatch 3」の機能や使いやすさを自分好みにカスタマイズできます。
──では次に「SmartBand Talk」について教えてください。
高井:「SmartBand Talk」は2014年春に発売した「SmartBand」の上位モデルです。「SmartBand Talk」はスマートフォン、および専用の「Lifelog」アプリケーションと連携して、一日の行動の記録“ライフログ”を作成します。人の動きを検知し、歩数や走った時間、消費カロリーなどのデータを算出する加速度センサーや位置の高低がわかる気圧計といったセンサーによってさまざまなライフログが得られるほか、新たにボイスコントロールと電子ペーパー画面を備え、アクセサリーとしての利便性を高めました。
ちなみに「SmartBand Talk」の“Talk”は、ハンズフリー通話ができることの意味を込めています。
※ 「SWR50/G」(ライム)は2015年1月以降発売予定です
※ 「SWR30/W」(ホワイト)は2015年1月以降発売予定です
──「SmartBand」から発展した「SmartBand Talk」にとって、ライフログの作成は“柱”とも言える中心機能ですね。
高井:そうですね。ライフログについてはのちほど詳しくご説明しますが、通話時間や写真の撮影、現在地といったスマートフォンが持つ情報とともに、「SmartBand Talk」を身につけて移動した距離などの情報を記録します。より詳細なライフログのデータを記録するために、“スマートウェア”にとって重要なのは「いつも身につけていただくこと」です。そのため、「SmartBand Talk」は搭載する機能を厳選してスリムで軽量なデザインとしました。
──「SmartBand Talk」のボイスコントロールは、声でどんなふうに操作するんですか?
高井:「SmartBand Talk」でボイスコントロールを選び、画面をタップして音が鳴ったら「メッセージ読んで」としゃべると最新のショートメッセージを読みあげます。また、「田中さんに電話」と話しかけると電話をかけるなど、10の機能を操作できます。
──ボイスコントロールを使えば、“今やっていること”を中断しなくても電話やメッセージの確認ができますね。
高井:両手が自由になることにくわえて、電子ペーパーの画面には連絡してきた人の名前を表示できるので、「家族からの電話だ」「これはショップのDMだからあとでチェックしよう」といったように、電話やメッセージのやりとりを意識しつつ、同時に家事や趣味に集中することができます。
──「SmartWatch 3」のボイスコントロールはどのように話しかけるのでしょうか?
冨永:「OKグーグル」と話しかけるか、または画面をタッチすることで音声入力画面に遷移します。さらに「SmartWatch 3」では、声でメールの文章を入力して送信することもできます。「鈴木さんにメール送信“了解”」としゃべれば、鈴木さんに“了解”と入力したメールを送信します(*)。
* 2014年12月現在 Gmailに対応しています
自分もよく使うのですが、待ち合わせに遅れそうなときなどに「了解」、「もうすぐ到着します」と素早くメッセージが伝えられるのはすごく重宝します。また、簡単な調べ物をしたいときも「OKグーグル“○○○”」としゃべれば、検索結果が「SmartWatch 3」の画面に表示されますよ。
──音声入力でいろいろな機能にアクセスできるというのは、まるでSF映画のワンシーンのようです。
冨永:ボイスコントロール機能は海外ではすっかりポピュラーですが、最近になって日本でも音声入力機能を使う方は増えてきていますよね。ショートメッセージやお気に入りのサッカーチームの試合結果など、ふと気づいてチェックしたくなる情報はたくさんあります。けれども、試合の勝敗だけを知るためだけでもポケットからスマートフォンを取り出して、画面ロックを解除し、ブラウザーやアプリを起動してと、いくつもステップがあります。手元を見て、知りたい情報に素早くアクセスできるのが「SmartWatch 3」の利点であり、楽しさだと思います。
日本では音声入力の利用が増えていくのはこれからだと思いますので、ぜひ一度試していただき利便性を感じてほしいですね。移動中や休憩中など、自然とスマホ片手にという方が多いと思いますが、これがあればスマホで手がふさがってみたいなことが少なくなり、もっといろんなことができるようになりますよ。
──スマートフォンと“スマートウェア”が作成するライフログは、1日のさまざまな行動を記録します。行動を記録するとは、そもそもライフログとはどんなものなのでしょうか?
冨永:ライフログは写真の撮影や楽曲再生、ウェブ閲覧といったスマートフォンを使用した履歴と、「SmartWatch 3」や「SmartBand Talk」が計測した運動の記録を組み合わせた、“1日の行動記録”とも言えるものです。
スマートフォンの「Lifelog」アプリは、写真を撮ったり、メールをチェックしたり、お散歩をしたりと、行動するごとにその記録が自動で保存していきます。
高井:「SmartWatch 3」、「SmartBand Talk」を身につけて走った距離や歩数のデータは、単体ではライフログのデータのひとつ、運動の記録です。単体でもトレーニングの情報として重宝しますが、「Lifelog」アプリで写真を撮った、動画を見たなどのスマートフォンを使った履歴と、この運動の記録を重ねあわせることで、 “ライフログ” として1日の行動の全体が見わたせるようになります。
ライフログが1時間ごとに、そして毎日積み上がっていくことで、歴史の年表のように自分の過去の行動があらわされていき、運動やエンターテインメントなど、1日の行動全体を振り返ることができます。
──毎日の記録というと日記を思い浮かべますが、ライフログは日記とは違うものなんですか?
高井:日記といちばん違うのは、自分で文章を書くという行動をとらなくても身につけておくだけでライフログ(毎日の記録)を残せることです。いつ何をしたかを客観的に振り返れたり、いろいろな発見があったりするのが楽しいですね。
──主観が入らないぶん、ふだんは気づかない自分の姿に気づけるんですね。運動の記録を残すという点では、ライフログは健康管理やトレーニングにも役立ちそうです。
高井:ジョギングやウォーキングなど目に見えづらいトレーニングの成果が、消費カロリーや走行距離という数字であらわれるのもライフログの特長です。GPSと連携して地図に移動したルートを記録することもできますし、運動やハイキングにも楽しくお使いいただけます。
──消費カロリーを確認できるのは便利ですね。カロリーの確認をきっかけに「今日は時間もあるし、バスを使わずに歩こう」と、運動を始められそうです。
高井:地図と走行距離を確認して「こんなに歩いたんだ、走ったんだ」と思うと、「明日もがんばろう」とモチベーションがあがります。記録を振り返ることで運動が楽しみになるというのも、ライフログのおもしろさのひとつですね。
冨永:「SmartBand Talk」は運動にくわえて睡眠の記録をとることもできます。バイブレーションで目覚ましのアラームをかけて、スッキリ目覚めることもできるんですよ。睡眠時間を毎日しっかり記録するなんでことはなかなかないと思いますし、かなりおすすめです。
──“スマートウェア”は身につけるデバイスとして、見た目も重視したいところです。
高井:「SmartWatch 3」と「SmartBand Talk』」時計のようにバンドの交換で見た目の変化が楽しめます。さらに「SmartWatch 3」は待ち受け画面でもある時計の見た目も変えられますよ。
冨永:やはり“ウォッチ”と名のつくものですから、腕時計と同じように外観にもこだわりたいですよね。標準機能として備えているシンプルな時計の画面のほかに、 Google Play ストア™からアプリをダウンロードすることで、ダイバーズウォッチふうや天気予報と時計の同時表示など、見た目と機能を自分好みのものに変えられます。
※ 付け替え用カラーリストストラップ「SWR310」「SWR510」は2015年1月以降発売予定です
──最後に読者へのメッセージをお願いします。
高井:「SmartBand Talk」は装着するだけで日々の記録、ライフログを作成して過去の自分を振り返る楽しさを生み出しました。そのライフログの楽しさに、ボイスコントロールという、手元で声でスマートフォンを操作する利便性をプラスしたのが「SmartBand Talk」です。「SmartBand Talk」を使って軽快にそして便利に、スマートフォンとライフログのある生活を楽しんでください。
冨永:「SmartWatch 3」はボイスコントロールを使ったハンズフリー操作やアプリによる機能の追加など、先進的な機能と可能性を備えています。さらに独自の機能として、スマートフォンなしで音楽を聞くこともできます。「SmartWatch 3」はいろいろな遊びかたができる、ガジェット好きがワクワクする機器だと思います。ライフログやボイスコントロールとどれかひとつでも気になる機能があれば、一度手にとってみてください。そこから楽しさが広がっていきます。さまざまな可能性をもつ「SmartWatch 3」の楽しさをぜひ味わってください。
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※ XperiaはSony Mobile Communications AB の商標または登録商標です
※ Google、Google Play ストア、Android、Android Wearおよびその他のマークは、Google Inc.の商標です
※ 本ページに掲載している情報は2014年12月11日現在の情報であり、予告なく変更される場合がございます