お持ちのαで撮ってみよう
お持ちのαや標準ズームレンズでも、ちょっとした
工夫で簡単に印象的な人物写真を撮れます。
ぜひ試してみてください。
α6000, E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 35mm, F5.6, 1/20秒, ISO800
この作品は、α6000と標準ズームレンズE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSで撮影。何気ないシーンですが、ソファの背もたれを利用して前ぼけを取り入れることで被写体が際立ち、雰囲気のある写真に仕上がります。このように標準ズームレンズでも、構図を工夫することで印象的なポートレートが撮れます。
被写体を際立たせる
背景ぼかしをマスターしよう
記念写真のような撮影からのステップアップとして、最初に覚えたいのが背景をぼかすテクニック。背景を大きくぼかすことでメインの被写体をより際立たせることができます。
❶レンズは一番望遠側に
レンズのズームリングやズームレバーを操作して一番望遠側に設定
※画像はE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSの場合
❷F値を一番小さく
撮影モードをA(絞り優先)モードに設定し、F値を一番小さい値に設定
❸被写体に近く、背景は遠く
カメラと被写体の距離はできるだけ近く、被写体と背景の距離は遠くになるようなポジションで撮影。ただしレンズによって最短撮影距離が決まっているため、被写体に近づき過ぎるとピントが合わなくなるので注意が必要です。
焦点距離55mm
被写体が遠いと背景があまりぼけない
焦点距離55mm
被写体に近づくと背景が大きくぼける
F値の小さい単焦点レンズを
使ってみよう
一眼カメラの醍醐味はやはりレンズ交換。ステップアップでレンズ選びに悩まれている方は、レンズの明るさを表す「F値(えふち)」に注目してみましょう。F値は数値が小さいほど明るく撮れるレンズと言えます。また、F値の小さい単焦点レンズを使えば、よりきれいにぼかすことができ、標準ズームレンズでは難しかった表現も楽しめます。例えば下の単焦点レンズは、開放F値1.8と明るいため、美しいぼけ表現だけでなく、室内などの暗いシーンでもISO感度を上げ過ぎることなくきれいに撮影できます。
α6000, E 50mm F1.8 OSS, 50mm, F1.8, 1/200秒, ISO200
α7R III, FE 50mm F1.8, 50mm, F1.8, 1/60秒, ISO400