α7R III, FE 70-200mm F2.8 GM OSS, 115mm, F2.8, 1/2000秒, ISO200
FE 70-200mm F2.8 GM OSSは、かっちりとした描写の中にも、その写りから豊かさと柔らかさを感じられる、僕の好きなレンズのひとつです。ここでは人物と背景の大きさのバランスから、115mm相当で撮影しました。太陽の光が木々の枝を抜けてたくさんの陰影を作っていたため、撮影の難しい環境でしたが、このレンズは見事に深い描写をしてくれています。
見たままの自然な 雰囲気を残す標準レンズ
α7R II, Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA, 55mm, F1.8, 1/800秒, ISO200
この作品は、撮影を通じて被写体の方に自身と向き合ってもらうことがテーマ。そこで、見たままの素直な画角で撮影でき、相手に圧迫感を与えない小さな標準レンズSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAを選択しました。自分自身の気持ちや時間に向き合えるように、撮影中は音楽をかけず、話しかけることもせず、静かな状況を作りました。髪の揺れやボケを生かしつつ、顔にはピントを合わせることで、被写体の持つしっかりとした意志を写しとりました。
α7R III, Planar T* FE 50mm F1.4 ZA, 50mm, F1.4, 1/500秒, ISO200
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAと出会うまでは、あまり50mmのレンズを使ってこなかったのですが、このレンズを手にしてから変わりました。しっかりとした描写と立体感ある色。そして溶けている背景のぼけも心地よく、逆光気味な光の中で、なんとも言えないトーンの写真が撮れました。寒い森の中に光が差し、揺れる髪が逆光で綺麗に輝いています。50mmのレンズが生む被写体との距離感は、お互いが「ちゃんとそこにいる」という安心感を作ってくれます。
α7R III, FE 50mm F1.8, 50mm, F1.8, 1/60秒, ISO400
FE 50mm F1.8で撮る写真のトーンからは、どこか懐かしさを感じさせてくれます。描写が柔らかいからと言ってしまえばそれまでなのですが、これは確実にこのレンズの個性です。さらに、軽くコンパクトなので、フルサイズ機の日常使いにいいと思います。
被写体とともに世界観を 切り取る準広角レンズ
α7R II, Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA, 35mm, F1.6, 1/50秒, ISO400
この作品は、人物だけでなく夕方の幻想的な光に包まれた世界観を切り取りました。35mmの良さは、周りの風景や空気感を取り込めること。特にDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAは、準広角の画角で世界観を表現しながら、美しいぼけによって人物も際立たせられるのが魅力です。
α7R II, Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA, 35mm, F2.8, 1/100秒, ISO125