体重100キロを超える力士が激しく転ぶ衝撃を受けても崩れない土俵。
土を盛っただけなのに、なぜ土俵は崩れないのでしょうか。
それは、材質と作り方に工夫があるため。
粘土質を混ぜた土は粘りがあって崩れにくく、
さらに、ていねいに土を突き固めながら造ることで、強度を高めています。
ノートパソコンのボディにも、
材質と作り方に工夫が凝らされています。
満員電車で押されたり、
ディスプレイを開いたまま片手で持ち上げたりと
圧迫やひねりの力が加わりやすい製品だけに、
内部の大切な部品を守るために、強く、
でも、持ち運びに便利なよう、
軽く仕上げるための技が生かされているのです。
その工夫が詰め込まれているのがパームレスト。
パームレストとは、手のひらを置くところ。
クリエイティブな作業がその上で繰り広げられる
まさにノートパソコンの土俵です。
VAIO® ZやVAIO® Duo 13ではパームレストに
アルミニウムを採用し、綿密な設計に基づいた
プレス加工で強度を高め、その後さらに裏面を
薄く削って強度と軽さを両立しています。
VAIOは、どこまで力に耐えられるか。
検証してみました。映像は３点を固定して、
一点に強い力を上からかけた様子です。
果たしてVAIOの運命は!?
パームレストの歴史は、強度と軽さに対するあくなき追求の歴史です。これまでも独特のユニークな形状、徹底した軽量化のための切削工程などを取り入れ、革新をもたらしてきました。
〈VAIO® Z(2011年発売)のパームレスト〉
2011年に発売されたVAIO® Zは
左右方向のたわみを最小限に抑えるため、
平板を「く」の字に曲げる加工
「ヘキサシェルデザイン」を採用し、
強度を確保しています。
パームレストの3次元CAD。
端が「く」の字に曲げられています
周縁部の拡大写真。
ていねいな曲げ加工が強度を生み出します
〈VAIO® Duo13(2013年発売)のパームレスト〉
2013年に発売されたVAIO® Duo13は、
厚い板厚のアルミ板をプレスして強度を出したうえで、
裏面の削れるところは極限まで削り、
強度と軽さ、美しさをもたらしています
。
VAIO® Duo13の3次元CAD。
鋭角なデザインがよくわかります
パームレスト裏面は軽量化のために削り込まれています
パームレストにとって、なによりも大切なのは、壊れないこと。
しかし、万が一壊れてしまったときも、壊れたパームレストによって、
オーナーの皆様がケガをされないようにということを常に念頭に置いて
技術陣は開発を続けています。
あなたのVAIOにも、この思想が受け継がれているのです。
