神秘的な光で夏の夜を彩るホタル。
有機ELもこのホタルと同じように有機物の発光現象を利用しています。
ホタルは、酸化を含む数段階の化学反応を経てエネルギーの高い状態の有機物質が生成され、それがエネルギーの低い状態に戻るときに発光します。
何らかのエネルギーを得ることで特定の波長の光を放出する現象のことを「ルミネッセンス」と言います。
有機ELは、この「ルミネッセンス」を電気的に行っています。
+と−の電極にはさまれた有機化合物(発光層)が、電流により励起され、元の状態に戻るときのエネルギー差で光を発生します。
自らの光で美しさを表現するホタルのように。有機物質そのものが放つ自然な光が、テレビにかつてない映像美をもたらしました。