ビデオ会議システム用語集
用語 読み方 説明
2B にびー ISDNの最小構成単位。64kbpsのBチャネル(データ伝送用)×2本=128kbps。通常16kbpsのDチャネル(通信制御用)とともに利用し、2B+Dとして提供される。(BRIの項参照)
4CIF ふぉーしふ(よんしふ) CIFの4倍サイズの画像フォーマット。704ピクセル×576ライン。
BRI びーあーるあい ITU-Tが勧告した、ISDN回線のインターフェース規格。64kbpsの「Bチャネル(データ伝送用)」が2本と、16kbpsの「Dチャネル(通信制御用)」1本で構成され「2B+D」と呼ばれる。日本では「INSネット64」がBRIを用いたサービス。
CIF しふ ビデオ会議システムにおいて、NTSC方式とPAL方式がお互いに通信できるように定めた共通中間フォーマット 352ピクセル×288ライン。
DHCP でぃーえいちしーぴー IPアドレスを自動的に割り振るプロトコル。
DNS でぃーえぬえす ドメイン名(ホスト名)とIPアドレスの関係を相互に対応付ける仕組み。またはそれを行うサーバー。
FECC えふいーしーしー、ふぁーえんどかめらこんとろーる 相手側カメラ制御のこと。(H.281参照)
G.711 じーなないちいち ITU-T勧告の音声圧縮符号化の規格。3.4kHz(電話と同等)帯域の音声を56/64kbpsのビットレートで伝送する方式。
G.722 じーななにいにい ITU-T勧告の音声圧縮符号化の規格。7kHz(AMラジオと同等)帯域の音声を48/56/64kbpsのビットレートで伝送する方式。更に圧縮率を高めたG.722.1という規格がある。
G.722.1 じーななにいにいてんいち ITU-T勧告の音声圧縮符号化の規格。G.722を更に圧縮効率を高めた方式で、7kHz(AMラジオと同等)帯域の音声を24/32kbpsのビットレートで伝送する方式。
G.728 じーななにいはち ITU-T勧告の音声圧縮符号化の規格。3.4kHz(電話と同等)帯域の音声を16kbpsのビットレートで伝送する方式。
H.239 えいちにいさんきゅー ITU−Tで勧告された二つの映像を同時に伝送する規格。
H.261 えいちにいろくいち ITU-T勧告の映像圧縮符号化の規格。
H.263 えいちにいろくさん ITU-T勧告の映像圧縮符号化の規格。H.261を更に圧縮効率を高めた方式で、低速度でのビデオ会議に有効。
H.264 えいちにいろくよん ITU-T勧告の映像圧縮符号化の規格。H.263と比べて約半分のビットレートで同等の画質を実現することが可能。MPEG-4 A dvanced Video Coding(AVC)とも呼ばれている。
H.281 えいちにいはちいち ITU-T勧告の遠隔カメラ操作に関する規格。
H.320 えいちさんにいまる ITU-T勧告のISDNを利用したビデオ会議・テレビ電話端末の規格。
H.323 えいちさんにいさん ITU-T勧告のLANやインターネットなど、IPネットワークを利用したビデオ会議・テレビ電話端末の規格。
ISDN あいえすでぃーえぬ デジタル総合サービス網。 狭帯域のN-ISDNと広帯域のB-ISDNがありNTT東日本/西日本のサービスは それぞれINS64、INS1500。(BRIの項参照)
ITU-T あいてぃーゆーてぃー 国際電気通信連合の電気通信標準化部門。電気通信に関する技術を標準化している。
MCU えむしーゆー 多地点会議装置。ソニーのビデオ会議システムでは、別売ソフトを本体にインストールすることにより、3地点以上の多地点会議を行うことができる。
MIX MCU みっくすえむしーゆー IPネットワーク・ISDN回線が混在可能な多地点会議。
MPEG-4 えむぺぐふぉー ISO/IECにて標準化された映像圧縮符号化の規格。同一伝送レートの場合、H.263より若干の画質の改善が得られる。
MPEG-4 AAC えむぺぐふぉーえいえいしー ISO/IECにて標準化された音声圧縮符号化方式。14kHz(FMラジオと同等)帯域の音声を、64/96kbpsのビットレートで伝送する方式。
NAT なっと グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの変換を行う機能。
NTSC えぬてぃーえすしー 日本やアメリカなどのカラーテレビの標準方式。走査線は525本で、フレーム数は1秒間に30フレーム(インターレース方式)。西ヨーロッパや中国ではPALという規格が使われている。
P in P ぴーいんぴー 画面の中に重ね合わせて表示された子画面のこと。
PPPoE ぴーぴーぴーおーいー 電話線などを使って2台のコンピューター同士をつなぐダイヤルアップ時に使うプロトコルをIP上でも使えるようにした技術。
QCIF きゅーしふ CIFの4分の1のサイズの画像フォーマット。176ピクセル×144ライン。
SIP しっぷ インターネット上で、音声、ビデオ、チャットなど多様なコミュニケーションを共通のアプローチで構築可能にする接続技術。
SNMP えすえぬえむぴー 管理ステーションと管理対象システム(端末)の間で管理情報を交換するための仕組み。
T.120 てぃーいちにいまる ITU-T勧告のデータ会議に関する規格。
TCP てぃーしーぴー 信頼性の高いアプリケーション間通信を行う、コネクション型プロトコル。ビデオ会議(H323)では、呼制御とネゴシエーションに使用している。
TCP/IP てぃーしーぴーあいぴー インターネットの標準プロトコル。
TOS てぃーおーえす IPヘッダ内にあるTOSフィールドのことを言い、サービスタイプとして組み込んだ情報によりパケットの優先順位などを通信機器が判断して優先通信や経路制御を行う。
UDP ゆーでぃーぴー アプリケーション間通信を行うための最小限の手続きを定義した、コネクションレス型プロトコル。ビデオ会議(H323)では、映像音声の伝送に使用している。
XGA えっくすじーえー 1024×768ピクセルの解像度。コンピューターで標準的に使われている解像度。これ以下の解像度には、SVGA, VGAなどがある。
IPアドレス あいぴーあどれす IPネットワーク上で、コンピューターやネットワーク機器を識別するために使用する番号。32ビットで構成されるIPv4と、64ビットで構成されるIPv6がある。
インターレースSIF いんたーれーすえすあいえふ 飛び越し走査(インターレース)された352ピクセル×240ラインからなるサイズの映像を1秒間に60枚送る方式。滑らかな動きと高い解像度を実現できる。
エコーキャンセラー えこーきゃんせらー エコキャンと略すこともある。スピーカーと、マイクロホンを使用して遠隔コミュニケーションを行う場合、スピーカーから出力された音がマイクロホンで集音されるため、発言者に戻って聞こえる。遅延を伴うため、エコーのように聞こえる。この戻りをキャンセルするしくみのこと。
カスケード接続 かすけーどせつぞく ソニーのビデオ会議システムでは、2台のMCU親端末同士をつなぎ、2系統の多地点接続を結合すること。これにより最大10地点接続が可能。
QoS機能 きゅーおーえすきのう サービス品質の略で、ビデオ会議では、IPネットワーク上で安定した画像での会議を実現する機能のこと。
グローバルIPアドレス ぐろーばるあいぴーあどれす インターネットから直接アクセスできるユニークなIPアドレス。
ゲートウェイ げーとうぇい ネットワーク上で媒体やプロトコルの異なるものを通信可能にする装置。ビデオ会議システムでは、H.320のISDN網とH.323のIP網の相互接続を可能にする装置を言う。
ゲートキーパー げーときーぱー IPネットワーク上でのH.323ビデオ会議のアクセスをコントロールする装置。ゾーン管理や許可制限、帯域制限、エイリアス(内線番号)などの機能を使用することができる。
コーデック こーでっく 音声や映像のアナログ信号をデジタル信号に変換・圧縮するコーダーと、圧縮されたデジタル信号を元のアナログ信号に戻すデコーダーが一体になった装置で、ビデオ会議システムの心臓部。
サブネットマスク さぶねっとますく IPアドレスの内の何ビットをネットワークアドレスに使用するかを定義する32ビットの数値。ネットワークアドレス以外の部分が、個々のコンピューター(H.323ビデオ会議端末を含む)を識別するホストアドレスである。
データシェアリング機能 データシェアリング機能 情報の共有を行うこと。ビデオ会議では映像の他に、PC画面のデータがリアルタイムで送信できる。
デュアルストリーム でゅあるすとりーむ 映像信号を同時に2チャンネル伝送すること。
デュアルモニター でゅあるもにたー 二つのモニターを同時に使用すること。
パケットロス ぱけっとろす 回線が混雑したりして、通信に必要な伝送速度が確保できない場合、UDP通信ではパケットを破棄するため、相手に一部のパケットが届かない。この状態を言う。
ファイアウォール ふぁいあうぉーる インターネット(外部)から、組織内のネットワーク(LAN)への侵入を防止するシステムの事。
プライベートIPアドレス ぷらいべーとあいぴーあどれす 組織内のみで使用することができるIPアドレス。このアドレスを使用する機器は、インターネットに直接アクセスすることも、されることもできない。
フレッツ ふれっつ NTT東日本・NTT西日本の提供する通信料金定額制のIPアクセスサービス(フレッツ・ISDN/フレッツ・ADSL/Bフレッツ)を用いたインターネット接続サービス。
ベストエフォート べすとえふぉーと 回線サービスの最低限保証される通信速度などの品質保証がない通信ネットワーク。
ポート番号 ぽーとばんごう コンピューター内のアプリケーションを識別するために、サービスごとに割り振られた番号。同時に複数のアプリケーションを動作させてデータを送受信する場合に、各々の接続を識別するために用いられる。
ボンディング方式 ぼんでぃんぐほうしき 複数のISDN回線を使用してビデオ会議装置を接続できるようにする方式。最初の一つのISDN回線番号にダイヤルするだけで他の残りの回線も接続できる。ボンディングで接続するには、両方のビデオ会議装置がその機能を持つ必要がある。
リップシンク りっぷしんく 符号化によって生じる映像の遅延は音声遅延より大きいため、受信側で口の動きに音を合わせる目的で、音声に人為的に遅延を加えて映像・音声の同期をとる仕組み。
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