録音時に音を圧縮しないリニアPCM方式を採用。音の織りなす表現までリアルに記録することができます。また、96kHz 24ビットでの録音は、 44.1kHz 16ビットの音楽CDよりも、密度ある豊かな音質を実現。記録媒体には、耐久性・振動に強く駆動ノイズが発生しないフラッシュメモリー 4GBを搭載。さらに“メモリースティックPRO”(Hight Speed)にもダイレクトに記録できます。
【ボディ構造】
純チタンをボディに採用することで耐衝撃性を高めています。さらに大音響のもとでの共振ノイズの発生を抑えるため、複数の金属を使用し、互いに振動を制する構造となっています。
【モノクロ液晶】
表示部には低電圧での駆動が容易なモノクロ液晶を採用。高電圧駆動のカラー液晶に比べ、電流の乱れが少なく、ノイズ発生要素を低減しています。
【アナログとデジタルの独立した回路構造】
入力用回路、出力用回路、記録用デジタル回路、そして電源回路からなる4種の基板で構成。それぞれの回路に独立した電源を配することで電流の干渉を防ぎ、ノイズの発生を抑えています。
【厳選した部品】
徹底したノイズ軽減のために、ひとつひとつの部品を厳選しました。マイクアンプには、低雑音、低ひずみを特長とするAnalogDevices社のAD797を左右独立で搭載。入力される音声信号の増幅率を左右それぞれ調整でき、実質的なSN比を向上しています。コンデンサーには、電解紙に合成雲母粉末紙を使用したエルナー社製を採用。録音ボリュームには、従来に比べ約10倍の寿命を持つ2軸4連ボリュームを新たに開発しました。さらに、ハンダにも音楽専用の特殊なものを使用しています。
1チャンネルに2つのA/Dコンバーターを使い、通常の音声信号とともに常に20dB低い信号を確保。過大入力が発生したとき、その時点にまでもどって録音データを20dB低い信号に差し替えます。アナログでは不可能なマイナスのリミッター時定数を実現し、音のひずみを防止します。
リニアPCMレコーダーPCM-D1に、新開発の、XLRタイプインプットに対応したマイクロホンアダプターXLR-1を装備。本体とのセパレート構造を採用することでフレキシブルな運用が可能です。また、アダプターは広い周波数特性、ノイズを抑える高性能トランスを採用し、PCM-D1本体内部の高性能アンプの性能を最大限に活用することで高音質な録音が可能です。
マイクロホンアダプターは、ファンタム電源供給も可能。単3形アルカリ乾電池4本を使用することで、連続約40時間の安定した動作が行えます。コンデンサーマイクロホンなど幅広いマイクをお使いいただけます。
内蔵マイクによるPCM-D1単体での使用はもちろん、外部マイク入力によるマイクロホンアダプターを使用する場合も、横置き、縦置き装着とお客様の使用スタイル、設置環境に合わせた4-wayレイアウトでの運用が可能です。また横置き装着時には、本体とカメラ用の三脚を組み合わせてもご使用いただけます。
高感度で低ノイズのマイクを開発。筐体には真鍮の削り出し加工による精度の高い部品を使用。各備品の取り付け位置や前後の開口寸法を100μm単位で調整。微妙な差が音に影響するマイク内部の空間を、より適した状態に設計しました。この結果、周波数特性は30kHz近くまで広げられ、ピークやディップを抑えて安定した録音環境が確保されています。また、一般的にマイクの構造部品として用いられる柔らかな素材は、音を吸収する性質があるためあえて排除。マイク部は金属部品だけの締結構造を採用。微細な音までしっかり伝える仕上げになっています。さらに、振動板に伝えられた音を電気信号に確実に変換する工夫も施し、約−32.0dB/Pa 1kHzの高感度を実現しました。
記録形式は汎用性の高いWAVファイル。付属のUSBケーブルでパソコン(*1)と接続するとリムーバブルディスクとして画面に表示され、Hi-Speed USBによって1GB約3分で高速ファイル転送(*2)が可能です。
余裕のサウンド6トラックで多彩な音の重ね合わせが可能。標準で34種類のエフェクトを搭載し、さまざまな効果を追加できます。また、CDライティング機能で手軽にオリジナルCDを作成できます。
この商品には三脚は付属されておりません。