ESSP-9000シリーズの主な特長
●ソニーが自社設計・開発・製造をしている「オリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池」を搭載。
・長寿命: 期待寿命＊1 15年
・広いSOC（State of Charge: 充電率）レンジ：放電深度90％以上で利用可能。
・急速充電：放電終止状態から、定格電流による1時間充電で約98％まで充電可能。
・高安全性：電極材料構造の安定性により、ほとんど自己発熱なし。また電池材料としてリンと酸の結合による酸化金属を採用していることにより、熱化学反応により発生する気酸＊2を防ぐことが可能なため、電池内圧が上がりにくい。
＊1 期待寿命とは：一定の使用条件と保守管理を前提とした寿命のこと。
＊2 気酸とは：熱化学反応により電極から酸素が発生する現象。
●お客さま要件に対応可能
・系統連系型双方向インバーター：連系出力250kW〜、電圧400V〜、 自立出力（特定負荷出力）の瞬低補償機能付きなど、多様なお客さまの要件に対応が
可能。また、電池容量500kWh〜の大規模エネルギー貯蔵システム構築にも対応可能。
●柔軟なシステム設計に対応
・再生可能エネルギー（太陽光発電、風力発電など）の気象変動による不安定な発電を定量的に系統に接続させる安定化システムの構築。
・契約電力のピーク抑制運転による経費削減。重要設備への瞬低補償対策。非常時のBCP対策としての利用。
・離島など無電化地域（オフグリッド）における、再生可能エネルギーや化石燃料発電機と組み合わせた電力供給システム。
・屋内外設置はもちろん、コンテナ収納型など、お客さまの設置条件にあわせたシステム設計構築可能。
例：再生可能エネルギー発電との連携システムブロック図
ESSP-9000シリーズ 主な仕様
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Lib−PCS出力
（直交変換器）250kW〜（※） ＜オプション＞
瞬低補償対策
6600変圧電池容量 0.5MWh〜（※） 電気方式 三相３線式 電圧 AC400/420V 周波数 50/60Hz 形態 屋外（コンテナ収納） 屋内（ラック収納） 40ft.コンテナサイズ
（1.2MWh相当）12(L)×2.4(W)×2.9(H)m 専用キュービクル＋EIAラック 準拠規格 分散型電源系統連系電力変換装置（JEC 2470-2005）
系統連系規程（JEAC 9701-2012）
消防法、建築法 -
Lib−PCS出力
（直交変換器）250kW〜（※）
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧電池容量 0.5MWh〜（※）
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧電気方式 三相３線式
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧電圧 AC400/420V
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧周波数 50/60Hz
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧形態 屋外（コンテナ収納）
屋内（ラック収納）
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧40ft.コンテナサイズ
（1.2MWh相当）12(L)×2.4(W)×2.9(H)m
専用キュービクル＋EIAラック
＜オプション＞瞬低補償対策6600変圧準拠規格 分散型電源系統連系電力変換装置（JEC 2470-2005）
系統連系規程（JEAC 9701-2012）
消防法、建築法
(※)蓄電容量、PCS容量についてはお客様のご要望にあわせてご提案します
大型蓄電池用コンポーネント
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2.1kWh蓄電モジュール
リチウムイオン電池モジュール 内容 電力系、標準品、強化絶縁 公称容量 2.1kWh(42Ah) 定格容量 2.0kWh(39.5Ah) 公称電圧 51.2V 最大放電電流 50A 充電電圧 57.6V 最大充電電流 40A 保存環境温度 -20℃〜45℃
(室温での保存・使用を推奨)使用環境温度 放電：-20℃〜50℃
充電：-10℃〜45℃質量 約27Kg 外形寸法 W215×D522×H160 (mm) 安全規格
IEC60730 (functional safety)
EN50178 (safety)
EMC IEC61000-6-2/-3 EMF:EN62311
UN Class9 transportation regulation -
BMU（コントローラー）
BMU：バッテリーマネジメント 内容 電力系、標準品(国際商品)、強化絶縁 動作電圧範囲 400〜960V 動作電流範囲 0〜100A 保存環境温度 -40℃〜65℃
(室温での保存・使用を推奨)使用環境温度 -20℃〜45℃
(室温での保存・使用を推奨)通信インター
フェースRS232C / RS485C 質量 約8Kg 外形寸法 W320×D500×H120 (mm) 蓄電モジュールの接続方法/
接続数・直列接続/16直列まで
・直列・並列混在接続/
16直列4並列まで
(最大64モジュール)安全規格
IEC60730 (functional safety)
EN50178 (safety)
EMC IEC61000-6-2/-3 EMF:EN62311
UN Class9 transportation regulation -
HUB
HUB：バッテリーマネジメントハブ 入力電圧 DC12V,DC24〜60V 保存環境温度 -40℃〜65℃
(室温での保存・使用を推奨)使用環境温度 -20℃〜60℃
(室温での保存・使用を推奨)外形寸法 W430×D300×H120 (mm) 質量 約7kg 用途 電力用コントローラーIJ8101C用に連結する
インターフェースユニットBMUの
接続方法/
接続数・並列64BMUまで
・最大64×64=4096モジュールまで(8.6MWh相当)
安全規格
IEC60730 (functional safety)
EN50178 (safety)
EMC IEC61000-6-2/-3 EMF:EN62311
UN Class9 transportation regulation
再生可能エネルギーの導入課題
発電（供給）と消費（需要）のバランスを保つことで系統電力は安定した供給ができます。昨今、再生可能エネルギー接続契約の増加により、これらがすべて稼働すると再生可能エネルギー発電により系統へ与える出力不安定性が高まる恐れができてきました。 再生可能エネルギーは、気象変動による出力変動が大きく、日没と同時に発電が停止するなど供給が安定していません。この出力の不安定性を調整するために系統の余剰電力を充電したり、急激な需要に対し放電することで系統を安定化させるための大型蓄電システムの活用が期待されています。
経済産業省でも大型蓄電システムの導入に対する補助金が用意されいています。
詳しくはこちらをご覧ください
平成26年度補正予算「再生可能エネルギー接続保留緊急対応補助金」が適用
電力市場の自由化
今後電力自由化が進むことにより電力料金は発電会社、小売会社ごと、または時間帯別などダイナミックな料金体系になることが想定されます。
一括受電契約時の最大契約電力量の抑制や単価の安い電力を充電し、単価が高い時間帯の電力として利用することで電力料金を低減する。また災害時には蓄えられた電力で停電時にも利用することができます。
導入事例
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ソニーエナジーデバイス本宮事業所
・ピークカット
・BCP対策
・0.5MWh / 250kVA
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Esstalion Technologies Inc.
・系統電力安定化（周波数調整）
・1.2MWh / 1.2MW
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West Australia
・100%再生可能エネルギー化（オフグリッド、離島）
・0.6Wh / 0.6MW
導入例：ソニーエナジーデバイス本宮事業所
導入効果
遠隔監視・寿命診断
10000サイクル 70% 長寿命セルと正確な寿命測定技法
■ ソニー独自の寿命計算式で今後の寿命予測が可能 (容量劣化＝時間×温度依存×負荷状態)
■ 蓄電システムの将来容量推移が予測可能 → 設備の信頼性確保と保守費用の削除
瞬低補償対応
生産工場の停電・瞬低補償の重要度と方式
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① 安全確保対策 ： ガス漏洩など人的被害回避・除外装置 ② 生産停止ダメージ対策 ： 停止後の生産立ち上げ影響回避 ③ 生産影響対策 ： 装置稼働の維持とLot単位生産影響回避
特長 瞬低補償機能PCS (過渡電圧変動特性、JEC2433クラス2準拠)
・電力系統の瞬時電圧低下時に電圧補償が可能。
・重要不可設備に対して、安定した電力供給が可能。
・常時商用給電方式を採用することで、損失が非常に少ない。（PCS部99%）
運転効率比較
- ・PCS-ESS 95%
（LIB 96%） - ・UPS-ESS 86%
- ・NASシステム 75%
（保湿用電力必要）
（NAS電池 85%）
PCS方式は、必要な時にバックアップ運転となり総合運転効率で有利
