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財団法人十日町地区交通安全協会様は、交通安全思想の高揚と交通事故防止をはかるために、交通安全運動や安全講習、運転免許更新サービスなどを提供する新潟県十日町地区の公益法人です。免許更新時の必要書類である証明写真の撮影のため、2003年9月にデジタル証明写真システムUPX-C200を導入されました。
十日町駅から車で10分の場所にあります。
十日町地区交通安全協会様では、その活動の一環として、運転免許証更新や住所変更などの各種運転免許手続き事務を行っています。
「管内の運転免許人口は約4万人。当協会で免許更新手続きを行うのは、優良運転者と70歳以上の高齢者です。優良運転者の免許有効期間は5年、高齢者の有効期限は3年または4年と、長期に渡ってご使用いただくことになりますので写真撮影には気を遣います」と説明してくださったのは、児玉満事務局長です。
これまで証明写真の撮影には、インスタントカメラを使用してきました。インスタントフィルムは温度管理が難しく、特に冬季に気温が下がる十日町地区では、フィルムの保存と現像に手間がかかりました。撮影時に目を閉じていたり、フィルムそのものが不良だった場合には撮り直しをしなければなりませんが、場合によってはお客様がすでに帰路についた後に不備が発覚することもありました。
「その場合は、お客様に再度写真撮影においでいただきます。しかし管内は広く、自動車で2時間以上かかる場所にお住まいの方もいらっしゃるので、非常に申し訳なく思っていました」と児玉事務局長。
このような状況を日本通信株式会社の横井社長にご相談したところ、撮ったその場で写真が確認できるデジタル証明写真システムUPX-C200のご紹介があり、導入を決定しました。
UPX-C200は、カメラからプリンターへのデータ転送に無線方式のBluetoothを採用し、データ転送を開始してからプリントアウト完了までわずか約76秒(プリントだけで約65秒)と、非常に短時間で高画質デジタル写真が完成します。
総務係長の高橋久美子様に、以前との違いをおたずねしたところ「インスタントカメラで証明写真を撮っていたときには、撮影後の現像に数分の時間がかかりました。フィルムを平らな場所に置いて現像を待つのですが、この時間が短すぎても長すぎても仕上がりがキレイにならないので、忙しい時には時間管理が大変でした。さらにはがしたばかりのインスタントフィルムは、表面が濡れているので専用ドライヤーで乾燥させなければなりません。冬の寒い時期には、完全に乾燥するまで10分くらいかかることもありました。写真の裏にお客様の名前を書くのですが、きちんと乾燥できていないと写真の表面に影響が出てしまうのです。
その点、UPX-C200は、撮影からプリントアウトまでがとても速いです。撮影もシャッターボタンを押すだけと非常に簡単ですし、プリントアウトした用紙はベタベタせず指紋もつきにくいので取り扱いが簡単です。写真作成にかかる時間が、大幅に短縮されました」とお話しいただきました。
また、「通常の免許更新手続きは1日に平均して60名くらいですが、年明け1月4日や三連休の後などには、その数が更に増えます。冬場の長いお休みの後には建物が冷え切ってしまい、温度が影響するインスタントカメラのときにはフィルムがなかなか暖まらずに苦労しました。今はそのような心配がなくなったのもうれしいですね」と、寒冷地ならではのエピソードも教えてくださいました。
「プリンターサイズが小さく、事務所スペースの有効活用ができるのもありがたい点です。プリンターは、以前に写真専用ドライヤーがあった場所に設置しているのですが、ドライヤーに比べると半分以下のサイズですので、台にしている机を小さいサイズに変更しました。おかげで事務所内の移動が楽になったんですよ」と、高橋様が省スペースの利点をお話しくださいました。カメラとプリンター間の接続はワイヤレスなので、ケーブルにつまづくようなトラブルもありません。
カメラに蓄積されるデータは、200人を超えたところでの自動消去設定も行えるのですが、十日町地区交通安全協会様では手動でデータ確認・消去作業を行っています。これはプリントアウトした写真を汚してしまったなど、万が一の場合に備えてのご配慮からです。
「インスタントカメラのときにはもう一度撮影しなければなりませんが、UPX-C200はデータさえあればプリントアウトするだけなので安心です」と高橋様。
十日町地区交通安全協会様での高精細な証明写真作成の裏では、UPX-C200が活躍しています。