新規開発した有機ELパネルにより、弊社従来パネルに比べて視野角による色の変化が半分以下(*2)になりました。
“スーパートップエミッション”の25型フルHD(1920×1080)有機ELパネルを採用。有機ELパネルの上面から光を取り出す構造、およびTFTなどの遮蔽物がない高開口率の実現により、高輝度で画像を表示できます。マイクロキャビティ構造では光が有機層で何度も反射する光共振効果によって色純度を高め、さらにカラーフィルターでより深い赤、緑、青の再現を可能にしました。
有機ELパネルは自発光方式であるため、黒の映像を表示する際発光しないため、これまでにない深い黒を表示することが可能です。さらに“スーパートップエミッション”により、開口率が高く、有機材料が発する光を効率よく取り出すことが可能となるため、高い発光効率を実現することができます。これにより、イルミネーションが輝く夜景、太陽光や花火などの光が放つ強いきらめきも表示することができます。また、外光の反射を抑え、明るい環境下で高いコントラストで表示することができます。
有機ELパネルは、有機材料に流す電流を変化させると、瞬時に発光状態が変化します。このため、優れた動画応答性を実現でき、スポーツなどの動きの早い映像や、文字テロップなどのスクロールも残像が少なく、滑らか、かつ自然に再現することができます。
“スーパートップエミッション”のマイクロキャビティ構造とカラーフィルターによる独自の色抽出技術により、色純度を向上させ、放送規格を包含しています。また、低輝度においても高い色再現性を維持することができるため、これまで表示できなかった低階調の色を再現できます。
新開発の高精細ディスプレイエンジンにより、12ビット出力精度、信号遅延を抑えたI/P変換を実現。また高精度のカラーマネージメントシステムを実装しています。有機ELパネルの性能をマスターモニターの品質まで向上させる専用プロセッサーを搭載し、優れたユニフォミティー(画面全体の色再現の均質化)や経年変化のない信頼性を実現します。
広色域有機ELパネルと独自の3D LUT(Look Up Table)を使用したカラーマネージメントシステムにより、放送規格ITU-R BT.709、EBU、SMPTE-Cの色域を正確に再現します。
RGB10ビットパネルドライバーと黒の再現性により、RGB各色を1,024階調で正確に表示することができ、映像のグラデーションを滑らかに再現できます。
下記ガンマモードの搭載により、放送規格のガンマをサポート。またCRT BVMモードによりBVM-Dシリーズ、BVM-Aシリーズのガンマカーブに近い表示でご利用いただけます。
・搭載のガンマ:2.2、2.4、CRT BVM
インターレース信号をI/P変換処理を通さず、インターレース画像として表示することができます。より本来の信号方式に忠実で、CRTのような質感のある画像が得られます。
業務用モニター向けに独自に開発した信号処理エンジンを搭載。12ビットの信号出力精度をもち、I/P変換処理、スケーリング処理、パネルドライブなどを行っています。また高精度のカラーマネジメントシステムを実装しています。
720×576/50iから1920×1080/50p、60pまで、さらに1920×1080までの各種コンピューター信号と多様な入力信号に対応します。インターフェースには、標準入力として3G/HD/SD-SDI(2入力)とHDMI(HDCP対応)とDisplayPort信号入力を装備しています。また4つの入力オプションポートを装備しており、別売の入力オプションボードを組み合わせて、3G-SDI、HD-SDI、SD-SDI入力を拡張したり、デュアルリンクHD-SDI、RGB、YPbPr、Y/C、コンポジット信号入力に対応します。
黒のアルミニウムボディを採用し、従来品BVM-L231よりも有効画面が2インチ増ながら、約40%減に軽量化しており、奥行きも従来品の約1/2とスリムなデザインの筐体です。
工場出荷時に、色度、ガンマ、色温度やユニフォミティー特性のパネル個体差を個々に測定管理し、その固体差を吸収して最適な調整を行うことで、精度の高い画質を実現しています。また市販のプローブを使ったホワイトバランスの自動調整も可能です。
■動作確認済みの他社製品
コニカミノルタ社 ディスプレイカラーアナライザ
CA-210/CA-310
お問い合わせ先:コニカミノルタ株式会社
オプティクスカンパニー センシング事業部
TEL:03-6342-1010
別売の入力アダプター(BKM-250TG)を装着することにより、以下の3D信号アナライズ機能に対応しています。立体視ではなく、2D表示で使用する機能です。
・ディファレンス表示機能
・チェッカーボード機能
・L/Rスイッチ機能
・ホロプターチェック機能
・左右反転機能
2つの入力信号を同一画面上に表示することができます。サイドバイサイド、ワイプ、バタフライ、ブレンディングの4モードを用途に応じて選択でき、色調整や画像の比較確認に使用することができます。
画像の一部分をスケーリング処理せずに最大8倍まで(*)拡大可能。微細な部分を拡大して、映像信号の状態を正確に確認することができます。
HD-SDI、3G-SDI入力のフレームをキャプチャーし、画像ファイルとして“メモリースティック”に保存(*)することができます。2画面表示(ピクチャーアンドピクチャー)機能を使って過去に撮影したシーンとの色調合わせや画角確認に使用できます。
非スクエアピクセル信号のV方向を2倍に、H方向は画面アスペクトが正しくなるようにスケーリング処理すると同時に、アパチャー係数、フィルター係数などの画質を最適化して表示するモードを搭載しています。このモードを使用することにより、スケーリング処理による動画ボケを低減させることができます。またインターレースモードを併用することで、I/P変換によるボケも低減することができます。
BVM-F250Aをコントロールする際は、モニターコントロールユニットBKM-16R(別売)が必要です。
・D65/D93/User の色温度切り換え機能
・100%白信号、20%グレー信号、0%黒信号、PLUGE(Picture Line Up Generation Equipment)信号、カラーバー、5段階グレースケール表示、ランプ表示のテストパターンを内蔵
・クロマ成分を+12dBまでアップして表示するクロマアップ機能を搭載
・信号のノイズ成分を監視するのに便利なブルーオンリー機能、RGBカットオフ機能
・接点制御のパラレルリモート端子を装備
・タイムコード表示機能(VITC/LTC)
・スキャン切り替え/ネイティブ表示機能
・アスペクト切り替え機能
・タリーランプ
・オーディオレベルメーター表示(*1)
・セーフティーマーカー、アスペクトマーカー機能
・クローズドキャプション表示(*2)
・Hディレイ/Vディレイ
・SNMP(リモートメンテナンス)
・ECOディスプレイ
・設定データコピー
・プリセット調整