有機ELパネルは、電流を流すと光る性質を持つ有機材料を用いています。有機材料が自ら発光する自発光型パネルで、流す電流量により発光の強さをコントロールします。これにより、以下の3つの特長があります。
・優れた動画応答性
有機ELパネルは、有機材料に流す電流を変化させることにより、瞬時に発光状態を変化させることができます。このため、優れた動画応答性を実現でき、動画のぶれや残像の少ない映像を表現できます。また、環境温度に左右されないため、屋外での撮影などでも変わらない性能を発揮します。
・高コントラスト比とダイナミックレンジ
黒レベルの信号が入力されるとまったく発光しないため、真の黒を表現できます。さらに、画面の一部だけに突き上げるような白(ピーク輝度)が表示できるため、イルミネーションが輝く夜景、星空、宝石やグラスなどが輝いた瞬間など、さまざまな質感を豊かに表現できます。
・豊かな色再現性
有機ELパネルは自発光なので、ほぼすべての明るさにおいて広い色再現を実現でき、鮮やかな映像を再現できます。
ソニー独自のスーパートップエミッション構造の7.4型Quarter HD(960×540)有機ELパネルを採用。有機ELパネルの上面から光を取り出す構造、およびTFTなどの遮蔽物がない高開口率の実現により、高輝度で画像を表示できます。
マイクロキャビティ構造では、光が有機層で反射を繰り返す光共振効果によって色純度を高め、さらにカラーフィルターで、より深い赤、緑、青の表現を可能にしました。10ビットパネルドライバーは高階調表現を可能にし、深い色をさらに暗部から明るいところまで細やかに表現します。
・新画面可動機構の採用
パネル部の重量を軽減するカウンターバランス機構とリンクアームを採用することにより、軽い操作感で画面角度と上下位置を同時に調整できます。
・アサイナブルスイッチ付き大型ハンドル
画面の左右にアサイナブルスイッチを2個ずつ備えた大型ハンドルを搭載。視界の妨げになりにくく、快適な操作が可能です。
有機ELの発光状態を自動的に常にモニタリングし、フィードバックして色調整を行うため、長期にわたり安定した色再現を保持します。
独自のフォーカスアシスト機能の搭載により、正確なフォーカス調整をサポートします。
・画像拡大表示機能
画枠合わせ用の画像を表示しつつ、画像の一部を拡大表示します。拡大画像は入力画像をリサイズしないフルHD解像度です。
・ピーキング・プラス機能
色、表示エリアもしくはその両方で特定した被対象物に対してのみ輪郭強調します。
機能を任意に割り当てることができるアサイナブルスイッチを、左右のハンドルにそれぞれ2つずつ搭載しています。
入力信号の波形(ウェーブフォーム)を子画面で簡易表示できます。
付属の屋内フードに加え、より遮光性に優れる屋外フードVFH-790(別売)を用意しています。