4K対応のカメラが増え、年々裾野が広がっている高解像度映像制作において、モニタリングの質の向上が一つの課題となっていました。
その課題を解決するため、撮影現場でのフォーカス合わせやプレビュー、カメラコントロール、あるいは後工程の各フローでも見やすく、使いやすい30型サイズを採用しました。
撮影現場への持ち出しだけでなく卓上置きも可能なことで、4Kシネマ制作ワークフローでは、撮影、編集、VFX・CG制作、クライアント確認用のモニターとして有効に活用できます。また、今後4Kライブ制作が始まれば、カメラコントロールやPGM/PRV(プログラム/プレビュー)用モニターとして、さらに、ドキュメンタリー制作や産業用途にも幅広くお使いいただけます。
Digital Cinema Initiatives(DCI)で定められている4K(4096×2160ピクセル)に対応した、広視野角液晶パネルを搭載しました。Full HD(1920×1080)の4倍以上の高解像度での表示が可能です。
PVM-X300は、4K液晶パネル(10ビットドライバー/LEDバックライト搭載)に加え、業務用モニターに求められる3要素「正確な色」「正確な画像」「高い信頼性」を極める独自技術“TRIMASTER”(トライマスター)を搭載しました。
PVM-X300は標準で多彩なインターフェースを搭載。
撮影現場でさまざまなカメラの画像確認が可能です。
■3G/HD-SDI×4入力
3G/HD-SDI×4本で3840×2160/24、25、30、50、60pまでと4096×2160/24、25、30、50、60pまでを表示できます。
また、3G-SDI×2本で3840×2160/24、25、30pまでと4096×2160/24、25、30pまでを表示できます。
■HDMI×4入力
HDMI×1本で3840×2160/24、25、30pまでと4096×2160/24、25、30pまでを表示できます。
■4KカメラとのHDMI接続
収録現場において、4Kカメラによる4096×2160/60pの信号をHDMI×1本で表示できます。
対応カメラ PMW-F55、PXW-FS7、PXW-Z100
■多彩な表示機能
4K/QFHD表示の他、2K/HDズーム表示に対応
■カメラフォーカス機能
ユーザーコントロールメニューでの上限値以上にアパーチャーの値を上げ、画像の輪郭をはっきりさせます。フォーカスがあった部分に色をつけて表示することもでき、素早く正確なフォーカス合わせが可能です。
■各種マーカーの切り替え表示が可能
センターマーカー、セーフエリアマーカー、アスペクトマーカーを用途や目的に合わせ、切り替えて表示できます。
■オーディオレベル(8CH)表示機能
SDI信号入力を選択しているとき、オーディオレベルメーターを表示することができます。メニューで選択された音声チャンネルを含むCH1-CH8またはCH9-CH16が表示されます。
■タイムコード表示機能
SDI信号上のタイムコード情報を画面に表示することができます。
■充実のオーディオ
内蔵ステレオスピーカーによる確認のほか、LINE OUTやヘッドホン出力にも対応しています。
PVM-X300は本体前面に、7つの機能の割り当てができるファンクションボタン、メニュー選択用つまみ、LED自照式ボタン(オン/オフ)などのコントローラー機能を搭載。シンプルなオペレーションが可能です。
PVM-X300は、オプションのBKM-XP1により4Kコンテンツの簡易再生に対応します。“SxS PRO”や高速メモリーカード“SxS PRO+”を挿入することで、“XAVC” 4Kや“XAVC” HDのハイフレームレートで記録された画像をすぐさま再生することが可能です。