HDCAM-SRフォーマットによる高画質記録再生に加え、HDCAMにて記録されたテープの再生が可能です。
RGBプロセッサーボードHKSR-5003を組み込むことにより、オリジナル映像情報をより忠実に再現でき、ブルーバック/グリーンバック合成用のフォアグランド素材の収録に最適なRGB4:4:4サンプリングでの記録・再生が可能です。これにより、大画面上映時や合成処理結果の大幅なクオリティー向上が可能です。
デジタルベータカムプロセッサーボードHKSR-5002を組み込むことにより、デジタルベータカムフォーマットで記録されたテープの再生が可能です。SD出力に加え、アップコンバートされたHD-SDI信号を出力可能です。
ダウンコンバーター(1080/59.94i→525/59.94i)の標準装備に加え、フォーマットコンバーターボードHKSR-5001を組み込むことにより、2-3プルダウンやカラースペース変換(RGB4:4:4←→YPbPr4:2:2)などに対応します。
DT(ダイナミックトラッキング)再生・プリリード編集・オーディオクロスフェード編集といったソニー1/2インチ放送業務用VTRで培われたさまざまな機能を継承しています。コンフィデンス再生ヘッドによる記録同時再生機能により、制作効率の向上が可能です。制御インターフェースには、HDW-2000シリーズと同様にパラレル制御I/O(50ピン)、RS-422A 9ピンリモートコントロールI/Fを標準装備し、ソニー製編集機(*)などと組み合わせたシステム構築に対応します。
コントロールパネル部には、視認性に優れた大型カラー液晶パネルを採用。12チャンネルまで拡張された音声トラックのレベル確認・調整や、簡易モニタリング用の映像表示が可能です。また、操作モードに応じた8種類のメニュー画面を用意、使用頻度の高いVTR SetUpメニューをPF(パーソナルファンクション)メニュー画面にアサインすることにより迅速な設定作業が可能なほか、VTRバンクまたはメモリースティックにVTR SetUp設定内容を保存することにより、頻繁に使用する設定の読み出しや、複数のVTRのSetUpメニュー設定をそろえることが容易となります。また、有機ELを採用したインフォメーションディスプレイ部では、VTR本体のシステム設定、再生テープの映像フォーマット情報、映像信号フォーマット変換設定情報(HKSR-5001装着時)に加え、出力位相設定や、非圧縮ラインの設定情報を容易に確認可能です。
●オーディオ出力チャンネルアサイン
12の音声トラックに記録された信号は、デジタル出力(HD-SDI、SD-SDI、AES/EBU)のどのチャンネルにも自由にアサインすることが可能です。さらにSD-SDIについては独立したチャンネルアサインをすることも可能です。アナログ音声としては、4チャンネルのアナログオーディオ出力とステレオL/Rのモニター出力を装備し、デジタル系とは独立したアナログ音声の出力チャンネルアサイン機能を有しております。
●アンシラリデータ対応
HDCAM-SRフォーマット記録時、垂直ブランキング期間中の3ライン/フィールドを非圧縮データラインとして扱うことが可能で、HD-SDIの19(582)、20(583)ラインに重畳されているARIB補助データパケットのすべてをテープ上に記録可能です。また、HDCAMフォーマット記録時(SRW-5500)は、1フィールドあたり、任意の3パケット(メニュー指定)を記録可能です。(再生時、HD-SDI出力に重畳されます)
CineAltaがもたらす1080/24Pは、ユニバーサルマスタリングフォーマットとして、HD番組交換、多様化するDTVフォーマットへの効率的な対応、劇場映画やDVDも含め、デジタルインターメディエイトの核としてワークフローを確立してきました。SRW-5000では、2-3プルダウン時の以下の機能の提供により、1080/24P制作の効率化、多様な映像フォーマットへの変換に対応します。
●2-3プルダウン時の出力位相設定機能
23.98PsF再生時、音声出力およびLTC出力位相を本線出力に合わせるほかに、2-3プルダウン出力位相に合わせる設定が可能です。また、29.97PsFのタイムコードLTC出力およびRS-422に出力することも可能です。これらの機能により、オフライン用のワークテープ起こしや、デュアルシンクオペレーションによる編集作業、映像フォーマット変換作業などが容易となります。
●デュアルシンクオペレーション
23.98PsF素材を2-3プルダウン(HKSR-5001装着)変換して使用する場合に、同期している23.98フレームおよび29.97フレームのリファレンス信号を同時に入力することで、29.97フレームベースで編集コントローラーから直接制御を行うことが可能です。(Player調相を行わないコントローラーにて、この機能を使用可能です。)