映像データレートは440Mbps(SQモード)を実現、HDCAM-SRフォーマットによる高画質と優れたダビング特性を実現します(RGB4:4:4、YCbCr4:2:2)。
また、アドバンストHQプロセッサーボードHKSR-5803HQ(別売)の装着により、RGB4:4:4のHQモード(880Mbps)にも対応、ビジュアルエフェクト処理やデジタルインターミディエイト(*)に適した忠実な映像表現、作業効率の向上を実現します。
RGB4:4:4サンプリングにも対応、豊富な色情報による高画質に加えて、ブローアップ/クロマキー/カラコレ/トレースなどのエフェクト処理において高作業効率かつ高画質を可能にします。 SQモード(440Mbps)には標準で対応、アドバンストHQプロセッサーボードHKSR-5803HQ(別売)の装着によりHQモード(880Mbps)にも対応します。
標準の10ビットに加え、さらにきめ細やかな階調表現によりカラーグレーディングの幅が広がります。S-Logでの制作時にも効果を発揮します。
CM/映画/番組などの幅広いコンテンツ制作に対応するための多様なフィールド(i)/フレーム(PsF)周波数にも対応します。
- 1,920(水平)×1,080(垂直)、(RGB 4:4:4、YCbCr 4:2:2)
・インターレス方式:50、59.94、60i
・プログレッシブ方式:23.98、24、25、29.97、30PsF、59.94p
- 1,280(水平)×720(垂直)、(YCbCr 4:2:2)
・プログレッシブ方式:59.94p
HDCAM-SRフォーマットによる高画質記録再生に加え、HDCAM/デジタルベータカムプロセッサーボードHKSR-5802(別売)の装着により、HDCAMやデジタルベータカムにて記録されたテープの再生が可能です。
ダウンコンバーター(1080/59.94i→525 /59.94i)の標準装備に加え、フォーマットコンバーターボードHKSR-5001(別売)を組み込むことにより、2-3プルダウンやカラースペース変換(RGB 4:4:4←→YCbCr 4:2:2)などに対応します。
HDの最上位規格、フルHD 1080/60pでの記録・再生に標準対応します。
高解像度(60i比)で、高フレームレートのなめらかな動き(30p、24p比)の映像表現が可能となります。
アドバンストHQプロセッサーボードHKSR-5803HQ(別売)の装着により、HDカメラ2台(L&R)などの2チャンネルの映像記録/再生を1台のVTR(1本のテープ)で実現、3D立体映像制作のワークフローの効率化を実現します(YCbCr4:2:2)。
『新機能』(2011年1月予定)
さらに、3G-SDIデュアルリンクの実現により、RGB4:4:4での3D制作もサポート、豊富な色情報による高画質に加えて、ブローアップ/クロマキー/カラコレ/トレースなどのエフェクト処理において高作業効率かつ高画質を実現します。
アドバンストHQプロセッサーボードHKSR-5803HQ(別売)の装着により、2K映像のリアルタイム記録/再生に対応します。2048x1556 (Super 35)と 2048x1080(Digital Cinema)サイズに対応し、デジタルインターメディエイトから上映まで、幅広い用途に活用いただけます(2048x1556は2011年1月予定)。フレームレートは23.98/24/25 PsF、カラースペースはRGB 10bitで、 2048x1080(Digital Cinema)サイズではXYZ 12bit (DC-SDI 標準規格)にも対応します。
オーディオは12ch, 48kHz/96kHzに対応しています。インターフェースは1.5GのSDIデュアルに加えて、3GのSDIシングルに対応、環境に合わせたシステム構築を行っていただけます。
24ビット、48kHzサンプリングによる高音質を実現します。さらに、12chの独立したオーディオトラックを備えており、5.1サラウンドオーディオや多言語制作にも余裕をもって対応可能です。
48kHzに加えて96kHzサンプリングも実現、DC(I Digital Cinema Initiative)仕様やBlu-rayパッケージ制作に対応します。
垂直ブランキング期間中の3ライン/フィールドを非圧縮ラインとして扱うことができるため、字幕や局間制御信号などのARIB補助データパケットの全てを記録可能です。
3Gの入出力に対応し、RGB4:4:4や1080/60p(YCbCr4:2:2)をBNCケーブル1本で接続可能です。
また、2倍速録画/再生や3DもBNCケーブル1本で接続可能です。さらに3Gデュアル接続にも対応、RGB4:4:4の2倍速録再や3Dも実現します(2011年1月予定)。
880Mbpsの高速レートとHD-SDIのデュアルリンク技術を活用して2倍速記録/再生を実現、ノンリニア編集機やサーバーなどへのインジェスト時間やダビング時間を半減します。映像信号や音声信号に加えて、タイムコードやARIB補助データまで、2倍速記録/再生が可能。素材は、HDCAM-SR(YCbCr 4:2:2)の59.94i 、29.97PsF、 23.98PsFで対応可能です。さらに、3G-SDIのデュアルリンク技術も併せて開発し、RGB 4:4:4素材の2倍速記録/再生も実現します(2011年1月予定)。これにより、RGB4:4:4素材でもインジェストやダビング時間を半減します。
VTRによるビデオからファイルへの変換を実現、テープ素材のファイルベースワークフローへの橋渡しを可能にします。ネットワークシステムにVTRを直接接続、複数のパソコンからVTRの共用が可能、素材利用を効率化することができます。VTRの接続はギガビットイーサネットを実現、システムを簡素化することができます。
・MXF MPEG-4 SStP( Simple Studio Profi le)ファイル
テープ上の画像や音声データを、MXFファイルとして取り込むことができます。高画質のままファイルサイズ軽減を実現し、制作効率を向上することができます。圧縮コーデックには“HDCAM-SR”のネイティブ・コーデックであるMPEG- 4 SStP(Simple Studio Profi le)、ファイル・ラッパーにはMXFといった業界標準のオープンな技術を採用し、インターフェースの幅を拡げます。また圧縮レベルとしてはVTRで採用している 880Mbps・440Mbps相当に加えて、更にファイルサイズを軽減した SR Lite(220Mbps相当)モードを追加しました。HDCAM-SR素材の高画質を生かしたまま、伝送帯域やストレージ容量をセーブすることができます。また、HDCAM-SR素材のみではなく、HDCAM素材のファイル変換にも対応、豊富な“HDCAM”アーカイブを有効活用することが可能です。
・DPX、Cineon、TIFF非圧縮映像ファイル
VTRによるビデオとファイルの相互変換を実現、サーバーやノンリニア編集機に直接ファイルを転送できます。HDCAM-SRテープ上の映像信号をファイルに変換、ネットワークを通じて転送することができます。逆にネットワーク経由でVTRに伝送されたファイルを、VTRがHDCAM-SRフォーマットの映像信号に変換、再度テープに記録することができます。このテープへの記録はビデオでも非圧縮データのままでも可能です。対応ファイルは、 DPX、Cineon、TIFFの非圧縮映像ファイルで、HDのみではなく2Kや4Kにも対応します。
カセットテープに貼り付けたメモリーラベルにより、カセットID、RECスタート/ストップ点などの各種情報の記録/読み出し/変更が可能で、テープの管理や編集作業の効率アップを実現します。
HDCAM-SRではRECの都度、カットごとのRECスタート点/ストップ点や記録フォーマットなどの情報を、テープに貼り付けたメモリーラベルに自動記録します。またVTRを使って、それらの情報やキュー点などの情報を、読み出し/変更/入力することができます。
HDCAM-SRテープは、HDCAM-SRフォーマットの最短記録波長0.29μmを安定して記録再生するため、HDCAMと比較して約1/2の大きさのメタル磁性粉を新たに開発しました。この超微粒子メタル磁性粉を磁性体層に、均一に、高密度に充填し、新鏡面化技術によりテープ表面を非常に滑らかに仕上げることで、デジタル記録に十分余裕のある高 C/N(Carrier to Noise ratio)のメタルテープを実現しました。
さらに、
・デジタルベータカム・HDCAMで定評のある独自バインダー設計により、優れた耐久性を実現
・新開発のベースフィルムにより、テープ寸法の経年変化を最小限化
により、信頼性・安定性に優れたテープをご提供いたします。また、記録時間はHDCAMと同等で、Lカセットにて最長155分、Sカセットにて最長50分(ともに24PsF記録モード時)の長時間記録を実現しています。