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画歪みと色ムラの原因
ディスプレイは、地磁気や熱による影響で、画面が歪みを起こしたり色ムラを生じて、正常な画像を再現できなくなることがあります。画歪み・色ムラの原因は大きく次の3つがあります。 |
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地磁気の影響により、電子ビームが曲げられ、画歪みとなる。 |
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電子ビームの照射熱により、アパチャーグリルが膨張し、ビームが蛍光管の正常な位置からずれて色ムラになる。(温度ドリフト) |
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3 |
室温の上昇により蛍光面が膨張し、ビームが蛍光面の正常な位置からずれて色ムラになる。(環境ドリフト) |
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コイルがランディング調整を自動化
そこで、CPD-G520では、ランディング(蛍光体に電子ビームが正確に照射されること)自動補正システムを搭載。設置場所や環境変化を各種センサーで常時チェックしています。 |
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設置場所による南北・東西の地磁気の変化に対しては、地磁気センサー。 |
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外気温変化(環境ドリフト)は外気温センサー。 |
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ビーム照射による温度上昇(温度ドリフト)は、ビーム電流センサー。 |
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これらのセンサーの情報をもとにマイコンが補正値を瞬時に演算し、その値に基づいてコイルの電流を変化させ、ビームをコントロールして、画歪みや色ムラを正常な状態に戻します。具体的には以下のようなメカニズムでランディングを調整します。 |
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地磁気の影響
地磁気センサーで検出。N/S LCCで電子ビームをコントロールしランディングを調整。 |
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温度ドリフト
ビーム電流センサーで検出。コーナーLCCで電子ビームをコントロールしランディングを調整(±10ミクロンの範囲)。 |
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環境ドリフト
外気温センサーで検出。コーナーLCCで電子ビームをコントロールしランディングを調整(±5ミクロンの範囲)。
ユーザーは一般的な使用においては、どのような場所に設置しても微細な画歪み調整に煩わされることなく、コンピューターワークに専念できます。
※LCC=Landing Correcting Coil |