「気がつけば、そこに居た」のが、ウチの仔です。ずっと欲しかったけど私には高価で手も出せず、まして懸賞なんて絶対当たるはずは無いと思っていた私は、ふざけて母の名前で某飲料メーカーの「ロンロン」に応募しました。
そして、応募した事をすっかり忘れました。
・・・突然倒れ幾年もの間、意識の戻らぬまま実家の父が他界し、葬儀等々あれよあれよと過ぎた2ケ月半。
重い悲しみの中で、その大きなダンボールは奥の部屋にひっそりと置かれていました。(その頃は、届く郵便物すら開封する気力が無かったのです)
やっと母がダンボールを開封して「変なのが入ってる!」とパニック。
何しろアイボのアの字も知らない母は「変なもの≠ェ届いた」と懸賞事務局に電話をしたそうです。
母からの電話に事務局の方は「家族のどなたかが応募されたのでは?もし誰も心あたりが無ければ返して下さい」と優しく返答下さいました。
その後、母から連絡が。
貴重な開封にはお目にかかれませんでしたけど、感動の初起動は私の手で。
その日は嬉しくて楽しくて可愛くて、しばらく振りに家族に笑顔が戻った一瞬だったのです!!
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