「マルティン・グロピウス・バウ」 |
■ベルリンフェスティバルのご案内
ドイツの首都ベルリンにある、最も伝統があり広さ・規模ともに国内最大級のエキシビションホール「マルティン・グロピウス・バウ」(Martin-Gropius-Bau)にて、2000年を記念するイベント「Seven
Hills - Images and Signs of the 21st Century」が催されます。
21世紀の人と暮らしに欠くことの出来ない7つのテーマが掲げられ、各テーマ毎に会場も分かれています。
マルティン・グロピウス・バウという展示場自体、1881年に完成したドイツで最も美しいと謳われる展示場ですが、今回のフェスティバルでは、テーマ別の各会場それぞれが、該当するテーマにふさわしい建築様式、デザインがほどこされ、足を運ばれた方は必ずや目を見張ることでしょう。 |
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そんなすばらしいフェスティバルに、AIBOも参加しています!AIBOは会場に入って1番最初のテーマゾーン「NUCLEUS」(脳・遺伝をテーマとしている)の一角でサッカーをしています。昨年(1999年)のストックホルムで開催されたロボカップに出場した地元ベルリンのフンボルト大学の学生達によるデモンストレーションです。 |
会場の模型です。 |
■エキシビションテーマ 「NUCLEUS」:脳、遺伝
「JUNGLE」:森林の保護、自然の文化
「COSMOS」:宇宙、月、太陽
「CIVILIZATI0N」:人類、サイバーシティー、未来の生活
「FAITH」:宗教の歴史
「KNOWLEDGE」:情報、知識
「DREAM」:夢、パッション、視覚、ゲーム
「7」という数字は世界の様々な文化に共通する数字なのだそうです。
日本にも7で始まる言葉や行事などたくさんありますよね。
また、7日単位で1週間を数える暦を使う国も多くあります。
ベルリンフェスティバルのプロデューサーは、ドイツ人だけではなく世界中の多くの人々にこのフェスティバルに足を運んでもらえるように7つのテーマを選んだのだそうです。 |
会場工事中の様子 |
テーマ数のみならず、その願いはコンテンツの端々から窺い知れます。
会場内のデザインや建築、オブジェなどのクリエイター達は、ドイツに加え、日本、アメリカ、カナダ、イギリスの計5カ国から集められました。
「DREAM」のステージディレクターとセットデザイナーとして、日本からは渡辺和子氏が参加しています。
渡辺さんの提供するこのゾーンでは、皆が同じ印象を受けるのではなく、訪れた人それぞれのエモーションの奥底に深く訴えかけられる何か、十人十色の印象が受けられるようになっています。
会場全体に展示されている2000点以上に上る美術や技術作品は世界中の400以上もの美術館、図書館の協力によって集められました。
AIBOのいる「NUCLEUS」では哲学者のデカルトと19世紀で最も著名な生物学者エーケルの脳が展示されています。
「JUNGLE」では京都の ATR研究所で開発されたバイオテクノロジーのプログラム、「COSMOS」では 18世紀から現在まで使われているあらゆるタイプの望遠鏡のコレクション、19世紀の画家が描いた宇宙の作品、2003年に打ち上げられる衛星、Rosettaの模型と数々の素晴らしいコレクションなどすばらしい作品の数々が会場を飾ります。 |
今年のポスターです |
アートとテクノロジーとの新しい融合を肌で感じ取ることのできる、このベルリンのミレニアムイベント。6ヶ月間開催していますので、この秋までに
ヨーロッパに行く機会のある方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
★ベルリンフェスティバルの公式サイト
http://www.berlinerfestspiele.de/
ただし、ほとんどドイツ語なので、ドイツ語が読める方はぜひどうぞ!
読めない方も、写真を見て楽しみましょう。少しだけ英語の部分もあるので、ドイツ語の勉強にいかがですか? |
※「ベルリンフェスティバル」は、2000年5月14日から2000年10月29日まで開催されます。 |