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DEVELOPER'S  TALK「スゴ録」開発者インタビュー
“美”の集大成「スゴロジック」にこめられた高画質技術へのこだわり
EPISODE 進化した「スゴ録」はここが凄い
PART 1“美”に対するこだわりの集大成、それが「スゴロジック」
PART 2 高画質での録画・再生もまさに“おまかせ”
PART 3 高画質に磨きをかけた“おまかせ”録画・ダビング
PART 4「スゴ録」の高画質化のために開発されたLSI「CXD4702GB」
DEVELOPER'S  TALK「スゴ録」開発者インタビュー

新田 元

ソニー株式会社
ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー
ホームエレクトロニクス開発本部
システム技術部門
AVシステム設計部 6課 統括課長

※入社以来、DVDプレーヤー、「Clip-on」、ブルーレイディスクレコーダーなどのデジタルビデオ機器の開発に従事。「スゴ録」では1チップMPEGコーデックLSI「CXD4702GB」を含めた開発のリーダーを担当。

小林 博

ソニー株式会社
ホームエレクトロニクスネットワークカンパニー
ホームエレクトロニクス開発本部
システム技術部門
AVシステム設計部 5課

※入社以来、ハイバンドベータ、EDベータ、アナログ/デジタルLSIの開発・設計、MPEG系のデジタル映像機器……と画質を追求。「スゴ録」ではノイズリダクションをはじめとする高画質化を担当。

EPISODE 進化した「スゴ録」はここが凄い
録画機能に加えて画質も“おまかせ”。さらなる高画質へ
新田 ハードディスク搭載DVDレコーダー(以下、DVDレコーダーと略)の市場に「スゴ録」が参入したのは2003年末でした。すでに各社から多くの製品が出ており、いわば私たちは後発だったわけです。そんな中で、私たち開発チームが掲げたキーワードが、いまや「スゴ録」の代名詞となった“おまかせ”だったんです。従来のDVDレコーダーは、どちらかというと編集機能などに力を入れたマニアックな製品が多かった。これに対して「スゴ録」は、誰でも簡単にテレビ番組の録画予約が行えることに重点を置きました。どんなに高機能なものを開発しても、快適に使ってもらわなければ意味がないですからね。
 
小林 誰でも簡単で快適に使える。そのために搭載したのが「電子番組表(EPG)」の機能でした。すべての機種に電子番組表を搭載し、テレビ番組を簡単に録画できる使いやすさを実現しました。それともうひとつ、内蔵するハードディスクの大容量化を実現し、コンテンツをどんどん気軽に録画できるようにした。この2つの強みによって、後発ながらもDVDレコーダーの市場で「スゴ録」が認知されたと自負しています。実際に「スゴ録」の登場以降、電子番組表と大容量のハードディスクは、DVDレコーダーにとって当たり前のものになりました。
 
新田 そんな初代の「スゴ録」に続き、2004年末に新しい「スゴ録」が登場しました。第2世代の「スゴ録」は、さまざまな部分において機能や使い勝手を進化させました。中でも最大の特長は、高画質回路「スゴロジック」の搭載によって、さらなる高画質を追求したことです。もちろん、初代の「スゴ録」でも画質には大いにこだわりました。後で詳しくお話しますが、高画質録画が可能な「HQ+(約15Mbps)モード」や、高画質でDVDにダビングできる「ダイナミックVBRダビング」などの機能によって、お客様や、映像関係の専門誌やプロの皆さんから、画質に関する高い評価をもらっています。このような初代「スゴ録」をベースとして、ソニーが培ってきた高画質技術の集大成を行ったのが第2世代の「スゴ録」なんです。
 
小林 「『スゴ録』=おまかせ=自動=簡単にテレビ録画」。初代の「スゴ録」ではこんな図式が、お客様に認知されたと思います。そこで、第2世代の「スゴ録」では、ベーシックな部分での画質へのこだわり、いわゆるソニーらしさの追求をさらに推し進めました。具体的には、画質に関する部分にも“おまかせ”のコンセプトを持ち込み、「録る(録画)」「見る(再生)」「残す(ダビング)」のすべてにおいて、さらなる画質の向上を追求したんです。録画・再生・ダビングの際に、お客様が難しい操作をしなくても、まさに“おまかせ”で高画質の映像を楽しめるわけです。
 

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