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HDCAMテープ(BCT-HDシリーズ)と、HDCAM-SRテープ(BCT-SRシリーズ)には、2種類の記録時間を記載しています。今回のトピックスは、この記録モードの違いによって、なぜ記録時間が変わるのかを解説いたします。 |
「60i」は1秒間に60枚のインターレース画像で、「24P」は1秒間に24枚のプログレッシブ(ノンインターレース)画像で構成されていることを意味します。 「インターレース」とは、TV受像機に映像を表示する際、フリッカーを抑え、TV信号を狭い帯域で扱うために工夫された方法で、図1のような飛び越し走査をしています。 まず最初の1/60秒間で、走査線1行分を飛び越した隙間のある画像を描きます。これを第1フィールドと呼びます。次の1/60秒間は、先ほど飛び越した部分を埋めるように描きます(第2フィールド)。つまり、この2つのフィールド(1/30秒間)で1枚の画像(1フレーム)が完成するわけです。 一方、「プログレッシブ」では図2のように、画面の左上から右下まで飛び越しをせずに描いていきます。24Pモードでは、1/24秒間で1枚の画像が完成します。 |
「60iモード」では1秒間に30フレーム、つまり30枚の画像をテープに記録します。「24Pモード」では24枚です。VTRヘッドが記録するトラック幅は、どちらのモードでも変わらないため、1秒あたりの記録に必要なテープの長さは「24Pモード」の方が短くてすみます。そのため、「24Pモード」では「60iモード」の 30÷24=1.25倍 長く記録することができるのです。
※VTR側でテープスピードを変えて対応しています。 試しに40分テープの場合で24Pモード時の記録時間を計算すると、40×1.25=50分となります。 計算...合ってましたね。 |
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