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正ちゃんの即効!カメラテクニック講座

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"正ちゃん"のHDVカメラテクニック ワークショップ開催!

「正ちゃんのHDVカメラテクニック ワークショップ」が6月22日、銀座 ソニービル8F コミュニケーションゾーン OPUSにて開催されました。僕も参加してきたので、ワークショップの様子をレポートします。

「正ちゃんのHDVカメラテクニックワークショップ」 レポート

当日はあいにくの雨。しかし会場に入ると、既に参加者の人達が集まっていました。会場内にテントやキャンプグッズの被写体が並んでいて、クレーンやレール、照明が設置されていて本格的な雰囲気。さらに200インチの大型スクリーンがあり、スペースシャトルや宇宙の映像が映し出されていて、すごい迫力!後で正ちゃんが話していましたが、これはHVR-Z1Jで実際に撮影されたものだそうで、さらにびっくり!僕がいつも使っているカムコーダーが宇宙でも使われているなんて!ちょっと自慢したい気分でした。

三脚を使いこなそう

いよいよワークショップ開始です。正ちゃんが黄色いTシャツで登場!
まずは、周辺機器の特性を知ることからはじまりました。はじめは三脚の基本についてです。三段脚の使い方を設置手順から、脚を伸ばすときは可能な限り重ね代を持つなどノウハウを紹介。

正ちゃんが実際に実演しながら「三脚はがたつきを少なく立てるのがいいんだ。そのためには、脚を全部出しきらないで重ね代を適度に持つことがキーポイントになるね。三段の脚を全部使うといいんだ。」、「脚の付け根ががたつくのが最悪で、その部分の取り付けねじは時々締めなおしておくといいんだよ。」などのポイントやアドバイスがありました。

これまで、三脚は何も考えずに伸ばしていたけれど、この立て方をするとねじれも少ないことを教えてもらったし、簡単なメンテナンスのポイントがためになりました。今度は、三脚を選ぶときのポイントを知りたいなあ。

レンズの基本

次はレンズについてです。はじめに、レンズを半分に切断したモデルを使って、レンズは多くのパーツでできていることを確認。その中でも前玉が大切で決して汚さないことや、アイリスが開放でズームアップしたときに上下に色が着くことなどを教えてもらいました。

「レンズの一番大切なところは前玉なんだ。絶対に汚さないことを心がけよう。もし汚れたら、ハンカチなんかで拭いちゃだめだぞ。最低でも、レンズクリーナーは使おう。」というワンポイントアドバイス。

レンズの絞りボケって、聞いたことがあったけど、実際にどのくらいの絞りからボケ始めるのか、正ちゃんから「小型カムコーダーの場合は、放送局で使うようなカメラに比べて、絞りボケが始まるのが早いんだ。放送局用カメラなどはF11くらいだけど、小型のものはF5.6くらいではじまる。だから、明るいところでは絞り過ぎないようにNDフィルターを併用することが大事だよ。」と説明がありました。

最近の小型カムコーダーにはオートアイリスのリミットというメニューがあって、これは何のためなのかと思っていたけれど、その理由がわかってスッキリしました。

ピクチャープロファイル機能による映像表現の違い

いよいよHDVカムコーダーの機能の使いこなしについてです。ピクチャープロファイル機能を使いこなして、求めるイメージの映像を作り出そうという内容で、機能を使ったもの、使ってないものをスクリーン上で比較。使うことで得られる効果がよく分かり、正ちゃんからこんな時に使うといいよ!という具体的な話もあり、しっかりメモしました。

特にシャープネスとスキントーンディテール、ガンマは、正ちゃんも力を入れて説明していました。「シャープネスの設定で、映像が柔らかくなったり、硬くなったりするんだ。厳しい表情にしたい場合などは多めにつけたり、赤ちゃんの撮影などではシャープネスをあまりつけないほうが柔らかな肌の感じが出やすいんだよ。」

また、シャープネスを少なくすると全体がボケた感じになるので、肌色だけのシャープネスをコントロールするスキントーンディテールが、ハイビジョン撮影ではかなり効果的なことを正ちゃんが実演して見せました。

実際に、カムコーダーのメニュー設定を正ちゃんが実演していたので、とてもわかりやすく明日からすぐに使える気がしました。

ショートムービー制作テクニック紹介

最後に正ちゃんが制作したショートムービー2作品で使用したテクニックを紹介。作品は、既にこのサイトで掲載している「もし、こんな信号機があったら」と「魔法のめがね」です。実際の作品を見ながら、正ちゃんが使用した機能やテクニックを説明しました。

特に「魔法のめがね」では、ピクチャープロファイル機能がふんだんに使われていて、正ちゃんから「スローシャッターの面白効果としてそばを食べるシーンは、HVR-V1Jについているスムーズスローを使用することで、そばの質感を出し、おいしそうな感じを強く出すことができたんだ。」、「他にも、めがねの使用上の注意書が手元から落ちるところは、主人公の愕然とした凍りついた心情がスローによってうまく表現できたしね。」とコメントがありました。

その他、部分的に使う24pの効果など、ショットごとに細かな設定をすることで、見ている人にリアリティーを持たせることができたりします。

制作テクニックの前に、ピクチャープロファイル機能について勉強したので、機能の効果はわかっていたけれど、実際に作品を見て具体的に使った映像をみると、よくわかってイメージがわきました。やっぱり、作品を見ることは勉強になるなあ。

今回は、2回講演で開催した「正ちゃんのHDVカメラテクニック ワークショップ」。参加者の多くは、熱心にメモを取ったり、質問も飛び出したりして、熱心に正ちゃんの話を聞いていました。僕も今回覚えたテクニックを、さっそく次の撮影に生かすつもりです。今後も、また正ちゃんのワークショップやイベントが開催されたら参加して、テクニックに磨きをかけたいです!

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