- 導入事例
- 2011.10.18掲載
- ■株式会社上田ケーブルビジョン 様 [業種:ケーブルテレビ]
ファイルベースの効率的で安定したオンエアを目的に
APC(番組自動送出システム)にSWEV-N100Aを採用
お客様のニーズ・課題 |
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導入効果 |
デジタル化/HD化/ファイル化が進む中で、自主放送(HD:2Ch、SD:3ch)を安定した状態で、かつ効率的なワークフローで送出できるオンエアシステムの構築を求めていた。 |
| 番組自動送出システムSWEV-N100Aと、豊富な入出力を装備する送出サーバーのSAN構成により、信頼性の高いファイルベースのオンエアシステムを実現。 |
- 株式会社上田ケーブルビジョン様
- 中村和己様にお話を伺いました。
- 導入背景:多彩な地域情報を効率的に、安定した状態で送出したい
- 選定理由:効率的、安定した送出の要となるAPCにSWEV-N100Aを採用
- 導入効果:より一層の効率化・安定化、編成にも柔軟な対応力を発揮
- 今後の展望:“メタデータ”を活用した制作から送出、アーカイブまでのトータルワークフローへ
導入背景
多彩な地域情報を効率的に、安定した状態で送出したい
当社では放送を通してコミュニティとコミュニティ(人と人)をつなぐ番組づくりを目指しています。
中でもこの地域のコンテンツは他のものとは交換できない唯一無二のもので、この地で暮らす人々の喜びや誇りを引き出す大切な財産です。
現在、自主放送はハイビジョン2チャンネルを中心に、3エリアへ別々のコンテンツを同時中継・配信するほか、他局との番組交換や県内ネットワークなど多彩なコンテンツを送出しています。
こうした番組をつねに安定した状態で放送するためには、信頼性の高い送出システムが要求されます。さらに近年のデジタル化/HD化/ファイル化といった技術の進化、オペレーションやワークフローの変化にも柔軟に対応する必要があります。そこで当社では、こうした新しい時代に対応できる送出システムの構築を目指すことにしました。具体的には、ファイルベースによるワークフローの効率化と、豊富なチャンネル送出に柔軟に対応でき、なおかつコストパフォーマンスに優れた番組自動送出システムを目標としました。
選定理由
効率的、安定した送出の要となるAPCにSWEV-N100Aを採用
SWEV-N100Aを採用したAPC(番組自動送出装置)とコンテンツ管理配信システム“OPSIGATE”の収納ラック
当社では、今まで、番組送出の要となるAPC(番組自動送出システム)にソニーのSWEV-N100を採用してきました。今回ハイビジョン化で何社か検討しましたが、信頼性や効率性の高さに加え、従来のGUIオペレーションを継承し運用が今までと変わらないことからSWEV-N100Aを採用しました。中でもファイルベース運用との親和性が高く、豊富な入出力を装備する送出サーバーのSAN構成により、より効率的な送出ワークフローを実現することができました。365日/24時間体制で、迅速に的確な対応をしてくれるソニーのサービス、バックアップ体制も大きな選定理由と言えます。今回のシステム構築に際しても、当社の要望や質問等にスピーディーに、しかも的確に応対してもらうことができたと非常に満足しています。
導入効果
より一層の効率化・安定化、編成にも柔軟な対応力を発揮
更新した送出システムは、トラブルもなく期待通りに安定した状態で稼働しています。マスターには、送出用としてXDCAM HDレコーダーPDW-F75を配備しており、必要に応じてオンエア素材を振り分けたり、緊急時の素材差し替えなどのバックアップ機として活用できるシステムにしていることで一層の信頼性の高さも確保しています。SWEV-N100Aは、SWEV-N100のGUIをそのまま継承しているので、導入時のスタッフのオペレーションもトラブルなく運用できました。また、前述したバックアップ体制によって、不明や疑問には的確に応対してくれるので、送出業務に不慣れなスタッフも安心して業務に集中できているようです。GUIは継承しつつも、SWEV-N100Aの性能・機能は拡張しており、使い勝手もさらに良くなっていると感じています。端的な例としてあげられるのが処理スピードの向上で、より迅速なオペレーションが可能となり、効率的なワークフローに大きく貢献しています。実際に運用する人の意見や要望をバージョンアップで応えている点にも満足しています。たとえば「割り込み機能」もその一つです。従来のようにわざわざスイッチャーの所にいかなくても端末でできるので、項目の差し替え・変更など柔軟な編成に威力を発揮します。
今後の展望
“メタデータ”を活用した制作から送出、アーカイブまでのトータルワークフローへ
ファイルベースの運用の中で、いま最も注目しているのが“メタデータ”の活用です。当社では、コンテンツ管理配信システム“OPSIGATE”による番組アーカイブシステムを構築しています。今回更新したオンエアシステムと制作系、そしてアーカイブを“メタデータ”を活用することで、一元的に管理・運営できるトータルワークフローを構築していきたいと考えています。中でも、送出時に打ち込んだデータをそのまま、アーカイブに活用できることを期待しています。今後も、ソニーには、アドバイスや協力をぜひお願いしたいと考えています。
- 株式会社上田ケーブルビジョン様
- 上田ケーブルビジョン様は、今年創立40周年を迎えました。長野県上田市(旧上田市・旧真田町)、東御市、坂城町、青木村をサービスエリアとし、「UCV」の呼称で親しまれているケーブルテレビ局です。自主放送を中心に、デジタル54チャンネルを配信するとともに、インターネットのプロバイダ事業も行っています。また、地域の子どもたちを対象としたロボコン大会のほか、市民講座など多彩な事業展開も行っています。
- http://www.ucv.co.jp