■技術情報 |
ダイナミックレンジとは
カメラなどのデバイスが処理できる輝度信号の範囲です。ビデオ信号のダイナミックレンジは一般的に100%から110%ですが、ビデオカメラ内部の信号処理では、より大きなダイナミックレンジの信号を処理することができます。例えば、ソニーの2/3型CCDカメラのダイナミックレンジは、最大約600%です。(カメラの設定によって、最大値は異なる場合があります。) |
KNEE(ニー)とは
被写体の高輝度部分の信号を、カメラのダイナミックレンジに収め、約109%(ホワイトクリップポイント)以内のレベルで出力されるように圧縮する機能です。
一般的に、ニーポイントは、人間の肌の輝度と言われている、85から100前後に設定します。
また、ニースロープは高く(+側に)設定し、ニースロープの傾斜を緩やかにすればするほど、圧縮率が高まり、より高いレベルの信号までカメラのダイナミックレンジに収まるようになります。しかし、その反面、色信号も同時に圧縮されるため、ニーポイントを超えた信号の色合いが薄くなるとともに色相が変化し、"白つぶれ"しているような映像になることがあります。この場合、KNEE SATURATION機能を併用して色の鮮やかさを調整すると便利です(第2回参照)。
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被写体の輝度に応じて、自動的にニーポイントを調整するDCC(Dynamic Contrast Control:ダイナミックコントラストコントロール)機能を搭載しているカメラもあります。DCC は「オートニーコントロール」と呼ばれることもあります。 |
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