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MPEG2は、高い圧縮率を実現するために、1枚のフレーム内で圧縮が完結しているイントラフレーム(Iフレーム)を元に、前後の映像(Pフレーム、Bフレーム)を、Iフレームや別のPフレームとの差分データから計算によって再現することで、動画として再生させています。したがってPフレームやBフレームは単独では映像として再現できないことになります。
Iフレームから次のIフレームまでにあるフレームを1組と考え、これをGOP(Group Of Pictures)と呼びます。
PフレームやBフレームはデータ量がIフレームに比べて小さいため、GOPを長くすれば(LONG GOP)映像の圧縮率を高くすることができるので、デジタル放送やDVDビデオでの利用に適しています。
しかしGOPが長すぎると、フレーム精度での編集コントロールが困難となり、業務用用途での編集では運用上の問題が発生します。
MPEG IMXではIフレームのみを用いた圧縮をしており、フレーム精度での編集コントロールを実現しています。したがって、従来のベータカムシリーズのVTRと同様の、レスポンスの良い編集作業を行うことが可能です。 |
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GOPを長くすれば、データ量が小さくなり圧縮率が高くなりますが、ダビング時の品質維持とレスポンスの良いフレーム精度の編集が困難となります。 |
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ベータカムSXで採用。映像のビットレートは18Mbps。 |
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Iフレームのみ使用した圧縮。MPEG IMXはこの方式を採用。映像のビットレートは最大50Mbps。 |
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