Sony α
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200インチ大画面で観る“αレンズ”の世界
OUPS(オーパス)の200インチ大画面に広がるフランス・ニースの風景
 6月16日(土)午後5時より、東京・銀座 ソニービル8F コミュニケーションゾーンOPUS(オーパス)で、プロカメラマン桃井一至さんによるスペシャルトークショーが開催されました。このトークショーは、ソニーの“α100”が、カメラグランプリ2007「カメラ記者クラブ特別賞」を受賞した記念イベントです。
まず、会場に入って目に飛び込んでくるのが、200インチの大画面でした。ソニーの最先端エレクトロニクス技術によって実現した200インチ高精細リアプロジェクション・システムは高さが2.5mで幅が4.6m。幅は、乗用車の全長にほぼ匹敵します。

「ニースは中世ヨーロッパの雰囲気が残っていて、絵になる風景が多い街。ニースは日本よりも日差しが強く、暖色系で彩られた建物がとても印象的です。世界各国から人が集まる観光地ということで街並みも美しく、ちょっと歩いただけでも、日本の風景にはないカラフルなものが目につきます」と桃井さんはロケの印象をお話しくださいました。
 ニースには丘の上の定番のビューポイントがあります。そこで街を見おろしてして撮影した写真の解説から、この日のトークは本題に入っていきます。同じアングルで、比較用に11mmから500mmまで何本ものレンズを使って撮影が行われましたが、大画面で見ると、ニースの家々の伝統的な赤い屋根の上に、衛星放送用のパラボラアンテナが載っている様子まではっきりわかります。
「赤に自信あり」の“α”で実現した豊かな赤の描写
 ニース・ロケの被写体は、2/3が人物、1/3が風景。桃井さんによると「これは僕の個人的なイメージなんですが、“α”は風景を美しく表現することはもちろん、人物を撮るときに一番キレイな描写が得られる、という印象を受けます」とのことです。
 来場者からため息がもれたのは、赤いドレスを身に着けたモデルのポートレート。深い赤の諧調が豊かに表現され、織り上げた細かい装飾がしっかりと立体的に描写されています。そのほかの写真も、赤いバラや赤い建物など、鮮やかな赤がとても印象的です。
「デジタルカメラで見たままの赤を再現するのはなかなか難しく、普通はこういったレンズのサンプル撮影には赤い被写体を避けることが多いのです。しかし今回は、ソニー側から『赤に自信があるから、赤い被写体を選びたい』という話があり、あえて赤が生きる撮影にチャレンジしました。あらためて大画面で観ると、本当にすごい再現力ですね」と、桃井さんご自身も驚いておられました。
 微妙なグラデーションまで潰れずキレイに際立ち、これだけの大画面で拡大して見ても高画質で再生できる“α”の能力を、来場者にも体感していただけたと思います。
 135mmSTFレンズの作例では、人物の背景のボケの魅力についても語っていただきました。このレンズで得られるボケは決して単調ではなく、水彩画のように、中心から外に広がるにつれて淡く広がる特長があります。前ボケも美しく表現できますので、ポートレートに奥行き感が生まれます。
手ブレ補正機能は、これからのデジタル一眼レフカメラのマストな機能に
 ニースのロケでは、スナップもたくさん撮られました。周到に準備を重ねた撮影の場合と異なり、スナップではシャッターを1回から数回しか切っていないものも多く、そういう時に桃井さんは手ブレ補正を使って、チャンスを逃さないようにしていたそうです。ホテルのロビーでガラスのドームを見上げた写真を大画面で見ると、ガラスの細工から壁の質感までしっかりと表現できていることがわかります。
 桃井さんは、三脚のない手持ち撮影で活躍するボディ内蔵手ブレ補正の機能を、車のABS(アンチロック・ブレーキ・システム)機能に例えます。
「ABS機能は、スリップしやすい路面でブレーキをかけても、スピンせずにまっすぐ止まれるシステムです。手持ちでスナップ写真を撮るときは、ここまでの大画面で観ることは意識しないで撮りましたが、手ブレ補正機能を使うことで、結果としてこの大画面で観てもクッキリした、キレイな写真が撮れました。まさに安全機能ですね。手ブレ補正は、これからのデジタル一眼レフカメラにとって、無視できない機能になっていくでしょう」
大画面で観る“αレンズ”の世界が来場者を魅了
桃井さんのテンポのいいトークに、1時間はあっという間に過ぎました。トークショー終了後も、200インチ高精細リアプロジェクション・システムの周りには人だかりができ、桃井さんは“α”で撮る写真やレンズの選び方について、質問攻めとなっていました。トークショー来場者は、大画面で観る写真に、すっかり魅了された様子です。
200インチで見ることで、改めて実力を再確認
コメント:桃井一至さん
「今日、あらためて自分の撮影した写真を大画面で見ましたが、正直驚きましたね。自宅のPCで画像を見ているときにはわからない、非常に細かな部分まで映し出されます。やはり200インチというのはこれまでにない体験です。例えば、ロケ先で赤い被写体をあえて撮影すると聞いたときは、そんな勝負するの? と、いう感じでしたが、“α”は見事に描写していて、そのことが、この200インチ画面で再確認できました」
来場者インタビュー
●プロが撮影した写真を、こんな大きな画面で観るのは、はじめての機会です。私は写真が好きで“α100”を購入しましたが、今日はレンズそれぞれの特長や写しかたも含めて、とても参考になりました。特にカールツアイスで撮影した写真に圧倒されましたね。レンズの性能が伝わってきました。私もポートレートを撮ってみたいです。
●大きな画面なのに、モデルの女の子の髪1本1本はすごく細くてびっくりです。キレイさがここまで画面に出るんですね。ため息が出てしまいます。写真を大きく見るっていいですね。ここまで大きくとはいきませんが、自宅のテレビでも写真を見たいです。
●白い背景に赤いドレスの写真が印象的でした。モデルさんが身に着けているアクセサリーや服の質感まで、はっきりわかりますね。あと、クッキリとした花びらの、赤いバラが素晴らしいです。赤い花を自分で撮ると、ベッタリとした赤になってしまうんです。大画面で観てここまでキレイな画質なら、プリントアウトしてもきっとキレイな赤に仕上がるでしょうね。
●今週の初めに、ソニーの修理に出していたコニカミノルタの「α-7」が戻ってきました。“α”ファンとしては、コニカミノルタからソニーになって、サポートがどうなるのかが、ちょっと心配があった部分でしたので、予想した以上のスピードでしっかりと修理され、とても安心しました。本日紹介されたソニー製“αレンズ”もそのまま使えますから楽しみです。
トークショー出演者
プロカメラマン 桃井一至
フランス・ニース周辺に赴き、トークショーで紹介した写真を撮影。カメラグランプリ選考委員でもあり、昨年の4月5月にはNHKの番組「趣味悠々」で、デジタル一眼レフ撮影術入門講師として出演。
ワークショップ参加募集
トークショーで紹介した写真は、“αレンズ”の魅力を満載したレンズ読本「αLenses」(A4サイズ ハードカバー144ページ 非売品) にも収録し、現在プレゼントキャンペーンを実施中です。6月15日(金)〜7月31日までの期間、“α100”(全モデル対象)、ソニー製“αレンズ”(全モデル対象)をお買い上げの上、カスタマー登録およびご応募いただいた方の中から、抽選で2007名様にプレゼントいたします。また、レンズ読本「αLenses」に掲載の画像の一部が、こちらよりご覧いただけます。
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