法人のお客様 ニュースリリース一覧 リモートプロダクションユニットとソフトウェアスイッチャー発売。リモートライブ制作を推進

2023年9月14日
2024年3月26日改訂

新商品

5G※1通信により4Kなどの高画質な映像伝送を実現するリモートプロダクションユニットと
オンプレミス※2とクラウドの両環境で活用可能なソフトウェアスイッチャーを発売

〜「Networked Live」の拡充によるリモートライブ制作オペレーションを推進〜

リモートプロダクションユニット『CBK-RPU7』
リモートプロダクションユニット 『CBK-RPU7』
ソフトウェアスイッチャー『M2L-X』 インターフェイスのイメージ
ソフトウェアスイッチャー『M2L-X』 インターフェイスのイメージ

ソニーは、5G通信により高画質な映像伝送を実現するリモートプロダクションユニット『CBK-RPU7』およびオンプレミスとクラウドの両環境で活用可能なソフトウェアスイッチャー『M2L-X』を発売します。両商品の導入により、ソニーの提案する次世代のライブ制作ソリューション「Networked Live(ネットワークド ライブ)」をさらに拡充し、放送業界などでの5G通信による高品質なライブ制作を推進します。

型名 発売日 価格
リモートプロダクションユニット
『CBK-RPU7』
2024年春以降予定 参考予定価格
1,500,000円前後(税別)
1,650,000円前後(税込)
ソフトウェアスイッチャー
『M2L-X』
参考予定ライセンス価格*
350,000円前後/3カ月(税別)
385,000円前後/3カ月(税込)

近年放送業界ではIPベースの効率的な映像制作へ移行する流れや、場所や規模を問わずリモートで映像制作できる環境を実現したいというニーズの高まりがあります。ソニーは業界に先駆けて2012年にプロフェッショナル映像制作向けのIPライブ伝送システムを発表して以来、ネットワークに繋がる制作機器の商品構成を充実させ続けながら、オンプレミスとクラウド上の制作リソースをハイブリッドに活用した、次世代のライブ制作ソリューション「Networked Live」を積極展開しています。顧客のワークフローにも柔軟に対応し、ハードウェア、ソフトウェア、クラウドのあらゆる面で進化を続け、制作需要の多様化に対して、今回も最適なソリューションを提供します。
リモートプロダクションユニット『CBK-RPU7』は、ソニー独自開発のコーデックチップを搭載し、HEVCコーデックによる高画質データの高圧縮や5G通信での低遅延伝送が可能となります。高画質・低遅延の無線映像伝送により、撮影位置やアングルの自由度が向上し、より柔軟なライブ中継ワークフローを実現することが可能です。
『M2L-X』は、オンプレミスとクラウドの両環境で活用可能なソフトウェアベースのスイッチャーです。クラウド型のスイッチャーシステム「M2 Live」(エムツーライブ、既発売)から進化し、仮想プライベートクラウド(VPC※3)環境や汎用サーバーなど様々なプラットフォームに対応し、インターフェイスも拡張します。
ライブ中継時に、映像・音声の切り替え、グラフィックス挿入などを遠隔から実施することができます。クラウドとオンプレミスのどちらでも活用可能で、さらにライブプロダクションスイッチャー『MLS-X1』(既発売)と組み合わせてハイブリッドな運用も可能です※4。また、オープンなインターフェイス※5構成により、外部のライブ制作機器との組み合わせの自由度が高まり、ライブ放送の規模や場所に応じた制作環境を構築できます。

リモートプロダクションユニット『CBK-RPU7』の主な特長

1. ソニー独自開発のコーデックチップ搭載による高画質なデータの高圧縮かつ低遅延伝送

『CBK-RPU7』を用いた中継現場からの無線映像伝送イメージ
『CBK-RPU7』を用いた中継現場からの無線映像伝送イメージ
  • ソニーが独自に開発したコーデックチップを搭載し、HEVCコーデックにより最大4K 60pまでの高画質な映像信号を高圧縮し、低遅延で伝送します。これにより、有線伝送に迫る高画質を実現し、マルチカメラ運用時にカメラ間の画質差を低減することでリモートライブ制作のコンテンツ価値を高めます。
  • スポーツやイベントのライブ中継用途に加えて、シネマやバーチャルプロダクションのリモートモニタリング用途での活用を実現するため、デジタルシネマ規格の4K DCI 24pフォーマットの映像伝送にも対応します。
  • ※ 発売時点では、4K 24pに対応予定です。4K DCI 24pについては、詳細が決まり次第情報を更新します。詳細は商品ページをご参照ください。(2024年3月26日改訂)

対応する通信端末および映像カメラの機種については、商品ページで順次公開します。

『CBK-RPU7』

2. 5G通信の無線映像伝送による柔軟な撮影とリモートライブオペレーション連携

カメラへの接続イメージ
カメラへの接続イメージ
  • 本商品をカメラの背部に装着し、5G通信端末※6とUSBテザリング接続することで、高品質な映像データを撮影中継現場から直接無線伝送※7が可能になります。また、カメラからの映像伝送を無線化することで、撮影位置やアングルの自由度が向上し、より柔軟なライブ中継を実現します。
  • 5Gネットワーク経由での遠隔スタジオからのリターン映像やタリー信号の受信、さらにリモートコントロールパネルからのカメラ制御にも対応予定※8です。

なお、ソニーは朝日放送テレビ株式会社が本年8月に実施した5G SA(スタンドアローン)回線を活用した映像中継の技術実証に協力しました。本実験では、リモートプロダクションユニットの試作機でエンコードした撮影映像を伝送しました。無線による本線カメラとリターン映像の伝送や、カメラのリモート制御を行い、高品質で低遅延かつ安定した伝送が可能なことを確認しました。

参考:https://corp.asahi.co.jp/ja/info/info-7343014754760364796/main/0/link/20230906_5G-SA.pdf

ソフトウェアスイッチャー『M2L-X』の主な特長

本商品は、クラウド型のスイッチャーシステム「M2 Live」(エムツーライブ、既発売)のプラットフォームやインターフェイスを拡張したソフトウェアスイッチャーです。より高度な映像制作を実現するにするために、入出力数やレイヤー数などを拡張します。「M2 Live」同様のシーンベースのGUI操作とともに、ICP-Xシリーズのハードウェアパネルにも対応予定※9で、従来のスイッチャーの操作性を踏襲します。

1. オンプレミス環境とクラウド環境の両方へ構築可能なソフトウェアスイッチャー

仮想プライベートクラウド(VPC)環境やデータセンター※10、COTSサーバー※11など、ソフトウェアスイッチャーならではの多様な環境に組み込むことができ、オンプレミス環境とクラウド環境のいずれにも構築可能です。

2. システム構築に自由度をもたらすオープンインターフェイスと高品質な放送映像を実現するHDR対応

『M2L-X』

3. 『MLS-X1』と組み合わせて構成できるオンプレミスおよびクラウドのハイブリッド運用

本商品は、ソニーのライブプロダクションスイッチャー『MLS-X1』と組み合わせることで、オンプレミス環境とクラウド環境を組み合わせたハイブリッド運用が可能です。ライブ放送の規模や場所を問わずに、柔軟な制作環境構築に対応する予定です※14

なお、オンプレミスで使用するスタッカブル構造のライブプロダクションスイッチャー『MLS-X1』が、新たにSDIの入出力にも対応します※15。SDI構成のみならず、SDIとIPを混在させたシステムの構成が可能になります。

『MLS-X1』

カメラコントロールネットワークアダプター『CNA-2』、カメラコントロール機能およびゲートウェイ機能ライセンスの提供について

2023年12月に発売予定のカメラコントロールネットワークアダプター『CNA-2』にインストール可能な3つの有償ソフトウエアライセンス『HZC-RCPCN2』、『HZC-GWCN2』、『HZC-MSUCN2』を、順次リリース予定です※16。これらのライセンスを適用したCNA-2をシステム上に追加することでネットワーク上にある複数のシステムカメラ機器を、遠隔で設定・制御することが可能になります。各ライセンスの詳細や提供時期については、商品ページにてご確認ください。

『CNA-2』

イベント出展について

ソニーは、リモートプロダクションユニット『CBK-RPU7』とソフトウェアスイッチャー『M2L-X』を、現地時間2023年9月15日から18日、オランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC(International Broadcasting Convention)2023」で展示予定です。

ソニーの特設サイト(英語)

主な仕様や詳細については、商品サイトをご覧ください。

『CBK-RPU7』
『M2L-X』
Networked Live

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