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2011年5月13日
ソニー株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社
2011年春に発売を予定しておりましたマルチフォーマットトランスコードステーション『MPE-T1000』の発売を中止とさせていただきます。お客様には大変ご迷惑おかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
これと同時に2010年9月30日に発売致しましたマルチフォーマットインジェストステーション『MPE-L1000』とその関連製品の販売を終了させていただきます。
詳細につきましては、ソニー業務用商品相談窓口までお問い合わせ下さい。
ソニー業務用商品相談窓口 携帯電話・PHS・一部のIP電話などフリーダイヤルがご利用になれない場合 0466-31-2588 |
2010年9月29日
ソニー株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社
2010年3月30日の発表内容から以下の内容が変更となることに対し、お知らせとお詫び申し上げます。
お客様には大変ご迷惑おかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
■変更内容
ソニー業務用商品相談窓口 携帯電話・PHS・一部のIP電話などフリーダイヤルがご利用になれない場合 0466-31-2588 |
2010年3月30日
新商品
型名 | 発売予定日 | 希望小売価格 |
---|---|---|
マルチフォーマットトランスコードステーション 『MPE-T1000』 |
2010年度第2四半期 | 2,940,000円 (税抜価格 2,800,000円) |
マルチフォーマットインジェストステーション 『MPE-L1000』 |
3,570,000円 (税抜価格 3,400,000円) |
|
マルチコアプロセッシングボード 『BKMP-AB100』 |
840,000円 (税抜価格 800,000円) |
昨今、映像制作分野ではテープレスメディアの登場とノンリニア編集環境の拡大、またネットワーク帯域の向上により、これまで以上に多様なAVファイルフォーマットが登場しています。また、コンテンツのクオリティー面においても、より高画質な4Kからファイルサイズの小さいIPTV/携帯電話向けなどの低解像度コンテンツまで多様に広がっています。
「ELLCAMI」シリーズの『MPE-T1000』と『MPE-L1000』は、高性能マイクロプロセッサCell Broadband Engine™(Cell/B.E.)を最大14個(MPE-L1000は最大11個)使用して、多様なAVファイルフォーマットの高速トランスコードが可能です。
また、『MPE-L1000』は、HD-SDI入出力を各4系統備えており、最大4台のVTRからリアルタイムに同時インジェストすると共に、複数のファイルフォーマットを生成することが可能です。さらに、トランスコードやインジェストを行う際には、自動で映像のエラーを検出する AutoQC(QualityControl)機能により、作業の効率化が可能です。
「ELLCAMI」シリーズの『MPE-T1000』『MPE-L1000』は、今後更に進化するファイルベースワークフローにおける重要な製品として、コンテンツ制作作業の効率化・高速化と高機能化を実現します。
なお、本製品は、「NAB (National Association of Broadcasters) Show 2010」(4月12日〜15日・米国・ラスベガスコンベンションセンター)に出展を予定しています。
『MPE-T1000』と『MPE-L1000』は、映像制作分野で使用されている各種ファイルフォーマットをサポートしています。映画・CMで使用されているDPXやデジタルシネマパッケージ規格 JPEG2000、ソニー製プロフェッショナルディスクシステム“XDCAM”のMPEG HD、MPEG HD422コーデックのほか、VC-3等に対応しており、今後も順次対応フォーマットを拡張します。また、マルチコアプロセッシングボード『BKMP-AB100』(別売)を『MPE-T1000』や『MPE-L1000』に搭載し、Cell/B.E.を最大14個(MPE-L1000は最大11個)使用することにより、さらに高速なトランスコードが可能です。
<対応ファイルフォーマット>Compression | Wrapper | Format | |
---|---|---|---|
Video | DPX Log/Linear 10/12/16bit RGB/RGBA/YUV |
.dpx | 1920x1080 2048x1080 2048x1556 4096x2160 4096x3112 |
OpenEXR 16bit Float | .exr | ||
JPEG2000 Lossless JPEG2000 Lossy(100-500M) |
.j2c | ||
MPEG-2 | .mxf | 1440x1080 420@25(CBR) 18/35Mbps VBR 1920x1080 422@50Mbps CBR |
|
VC-3 | .mxf | 1920x1080 | |
Still | BMP for Overlay | ||
Audio | WAV、BWF | .bwf | 16/20/24bit、48k |
.wav |
『MPE-L1000』は4入力4出力のHD-SDIと4ポートのRS-422を搭載しており、最大4台のVTRから同時インジェストしながら、複数のファイルフォーマットを生成することが可能です。また、BVEやALE(AVID Log Exchange)などのEDL(Edit Decision List)に基づくインジェストにも対応します。さらに、ソニー製HDCAM-SRデジタルレコーダー『SRW-5800』やHDCAM-SRデジタルプレーヤー『SRW-5100』にて1.5Gbpsデュアルリンク接続した場合、YCbCr 4:2:2素材の2倍速インジェストもしくはRGB 4:4:4素材のインジェストも可能です。
『MPE-L1000』に『BKMP-AB100』(別売)を3枚追加搭載し、高性能マイクロプロセッサCell Broadband Engine™(Cell/B.E.)を11個搭載した場合、4台のVTRからHD-SDIにてインジェストを同時に行い、それぞれMPEG-2(1920×1080 422@50Mbps CBR/XDCAM HD4422に準拠)もしくはVC-3(1920×1080)とプロキシ映像を同時に生成することが可能です。またデュアルリンク接続を行った場合は、1系統のRGB 4:4:4素材をリアルタイムにJPEG2000 Losslessフォーマットにて生成することが可能です。
「ELLCAMI」は、Javaベースのソフトウェアを使用してコントロールします。このソフトウェアはマルチクライアントでの制御が可能であり、一台の『MPE-T1000』または『MPE-L1000』に対して複数のパソコンから複数の作業を指示することができます。また、Javaベースのソフトウェアのため、通常の同ネットワーク上に汎用パソコン*が存在すれば制御可能です。
* マルチクライアントソフトウェアをインストールするパソコンは、Intel Core 2 Duo相当のCPUとWindows Vista SP2またはWindows 7の搭載が必要です。「ELLCAMI」は、多数のAutoQC機能を標準搭載しています。インジェストやトランスコード時にブラックフレームやフリーズフレーム、タイムコードブレイクを検出してアラームを出すことにより、オペレーターの作業効率を改善します。更に、検出したエラー発生箇所の情報をノンリニア映像編集ソフトウェア 『Vegas Pro 9』に転送し、該当箇所を容易に修正するワークフローも可能です。
インジェストやトランスコードを行う際に、素材のリサイズやクロップ、アナモフィック素材のアスペクト変換なども可能です。またメタデータやタイムコード、任意のテキストを素材に挿入するBurn-In機能、Log撮影された素材などに対してトーンまたはカラーの補正を行う1D/3D LUT(Look Up Table)機能も備えています。さらにウォッチ・フォルダー機能により、GUIを操作することなくトランスコード処理を自動化することが可能であり、より作業の効率化が図れます。
インジェストやトランスコードが完了したファイルは、接続された外部ストレージに保存されます。外部ストレージとの接続はファイバーチャンネル、インフィニバンド、10ギガビットイーサなどのPCI-Express規格に準じたインターフェースボードを介して行うので、運用環境に合せて様々なストレージを選択でき、フレキシブルなシステム構築が可能です。
MPE-T1000 | MPE-L1000 | ||
プロセッサー/チップセット | CPU | Intel® Xeon® 5500 series x 2 | |
チップセット | Intel® 5520 x 2 | ||
IOハブ | ICH10R | ||
PCI Expressスイッチ | PLX PEX8647 x 4 | ||
メモリー | ソケット | 240pin DDR3 x18 | |
タイプ | 1333 MHz RDIMM(ECC) | ||
容量 | 12 GB | ||
マルチコアプロセッシングボード(BKMP-AB100) | 2 (出荷時)、7(最大搭載可能数) | 2 (出荷時)、5(最大搭載可能数) | |
一般 | 外形寸法 (幅×高さ×奥行) |
440 x 132 x 619 mm(3U) | |
消費電流 | 100V:19A 240V:9.5A | ||
質量 | 19.7 kg | 21.5 kg | |
外部接続端子 | Network | 4 (Intel® 82574 GbE) | |
USB | Front x2 Rear x4 (USB2.0, 480Mbps) | ||
RS232C | 1 | ||
グラフィック出力端子 | 1 (D-Sub 15pin, Onboard AST2050BMC) | ||
ビデオ入出力 | HD-SDI INPUT | 0 | BNC×4 |
HD-SDI OUTPUT | 0 | BNC×4 | |
REF IN | 0 | BNC×2 (うち一つはループスルー) |
|
記憶装置 | SSD | 1 (2.5” SSD 16GB) | |
拡張端子 | PCI-Express | 8 (16 lane, Gen2),1 (4 lane, Gen2), | |
OS, BIOS, BMC | OS | Linux |
マルチコアプロセッシングボード『BKMP-AB100』は、高性能マイクロプロセッサCell Broadband Engine™(Cell/B.E.)を2個搭載しており、PCI-Expressインターフェイスにより『MPE-T1000』『MPE-L1000』に追加搭載できます。『MPE-T1000』は標準で4個、『MPE-L1000』は標準で5個の Cell Broadband Engine™(Cell/B.E.)を搭載していますが、本ボードを『MPE-T1000』に最大で5枚、『MPE-L1000』に最大で3枚追加搭載することで、トランスコードの更なる高速化を実現します。
※ ELLCAMIおよびエルカミは、ソニー株式会社の商標です。