2012年8月30日
ソニービジネスソリューション株式会社
東京消防庁から都内の消防署など48か所に設置される蓄電システム69台を受注
〜オリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電システム〜
ソニービジネスソリューションは、このたび東京消防庁から、電源装置(オリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電モジュールを核とした蓄電システム)69台を受注しました。
本件は、板橋消防署をはじめとする都内48か所へ設置され、平常時ピークシフト機能などによる電力需給調整利用ができ、非常時利用電力の残量設定できる蓄電機能を装備。電力会社の系統と蓄電池、それぞれの利用電力の切替時にも無瞬断機能を有する電源装置です。
東京消防庁は、電源装置を構成する直流電源部や電池部に、下記の条件(一部抜粋)を指定し、ソニービジネスソリューションが7月18日におこなわれた入札で落札いたしました。
−東京消防庁製造仕様書より一部抜粋した指定条件−
【直流電源部】
- 商用電源が停電した場合には、無瞬断で蓄電池から電源供給が行えること。また、商用電源復旧後には平常状態に復すること。
- 蓄電池回路に異常が発生した場合に、商用電源を負荷にバイパスできる機能を有すること。なお、電源装置が停止した場合でも容易にバイパス回路に切換え2次側負荷に電力供給が出来る構造とすること。
【電池部】
- 周囲温度20℃から30℃で毎日1回の充放電を繰り返す環境において10年以上の期待寿命であること(納入時定格容量の70%以上)
主な受注機器:
(ア) 電源装置A (単相3線200V 5kVA 電池8.4kwh以上) 41台
(イ) 電源装置B (単相2線100V 5kVA 電池8.4kwh以上) 17台
(ウ) 電源装置C (単相2線100V 3kVA 電池8.4kwh以上) 7台
(エ) 電源装置D (単相2線100V 1.5kVA 電池4.8kwh以上) 4台
(オ) 警報機(電源装置アラーム警告灯) 49台
納入期限:2013年3月
※ 電源装置A〜Dとは、パッケージ型の業務用蓄電池(ESSP-3000シリーズ)の各製品とは異なり、弊社が東京消防庁用にカスタマイズして納入する蓄電システムです。
ソニーは、2011年4月から発売した蓄電モジュールと、2012年1月から発売した充放電制御および蓄電池の保護を行うコントローラーの組み合わせによる蓄電システムにおいて、国際的な第三者試験・認証機関であるULから据置型蓄電池の安全規格「UL Subject 1973」の認証を取得しました。当規格における蓄電システムとしてのUL認証取得は、世界でも初の事例となります。また、蓄電モジュール単体においても、同UL認証を取得しました。
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ソニービジネスソリューションでは、今後もお客様のBCP(事業継続計画)の観点から、オリビン型リン酸鉄リチウムイオン蓄電モジュールを核とした蓄電システムやエネルギーソリューションの提案を続けて参ります。
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