2017年9月15日
4K放送には欠かせない色域ITU-R BT.2020に対応し、モニターに求められる正しい色再現を、汎用性の高いピクチャーモニターで実現します。規格に準拠するだけでなく、広い色域を再現できる広色域パネルを採用*1、正しく忠実な色再現を制作現場にもたらします。さらにデジタルシネマに欠かせないDCI-P3や、デザイン・CG領域で基礎となるAdobe RGB*2、sRGBの色域にも対応。より広範囲で活用いただけるピクチャーモニターとして、新たな役割を担います。
*1 PVM-Aシリーズ及びLMD-A240・LMD-A170(シリアルナンバー7100001以降)において。
色域ITU-R BT.2020、DCI-P3を完全には包含しておりません。
*2 Adobeは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。
4K映像のSDI伝送方式である2SI (2-Sample Interleave)信号のペイロードIDを読み込み、レベルA・レベルB信号ともに正確な信号を捉えて画面上に表示することが可能です。4K信号3G-SDIのBNCケーブルの内1本を受け、ダウンコンバーターを介することなく2SI信号でフルHD表示します。多数のモニターが必要となるスタジオサブのウォールや中継車、軽量且つ堅牢な機動性と信頼性が求められるロケ用途など、HDピクチャーモニターとしてコスト面からも4K制作をサポートします。
カメラの捉える映像の輝度を、信号レベルで監視・色付け表示し、アイリスの決定を補助します。白飛びや黒潰れを防ぎ、グレーディング作業に必要となる色を残します。スキントーンの目安としてピンク色、グレーチャートの基準となる18%グレーを緑色など、階調表現だけでは判断しにくいポイントを差異のある色で表示します。
また、シンクフリーサイドバイサイド機能と合わせて使用することも可能。左右に同じ映像を表示し、左の主画面にフォルスカラーの機能を割り当てることで、右の副画面で通常映像を確認しながら、同時にモニタリングできます
。
モニターに入力された異なる2系統の信号を、1台のモニター上に左右並列で表示します。
非同期の入力信号にも対応し、解像度やフレームレートの異なる信号であっても1フレーム以内の低遅延で表示可能です。モニターの持つ「フォルスカラー」機能や「フォーカスアシスト」機能と組み合わせて、撮影にも活用できます。
高品質な映像制作に欠かせないS-Log3(SDR)、S-Log2(SDR)表示に対応します。HDR(ハイダイナミックレンジ)制作にも用いられるS-Logを、コントラスト調整によってパネルの持つ輝度内でSDR(スタンダードダイナミックレンジ)として再現します。クオリティーを求められる制作現場でもLUT(Look Up Table)を用いることやグレーディング作業を待つことなくリアルタイムに表示します。
自由な設定が可能なエリアマーカー1、2を追加。2つのエリアマーカーは、色や太さの変更ができ、センターマーカーやアスペクトマーカーと合わせて使用することも可能。5つのマーカープリセットを登録でき、ユーザープリセットに設定することで前面のファンクションボタンから1クリックで呼び出せます。情報番組やショッピングチャンネルをはじめ、インサート映像やキャプション制作などの多彩な構図やデザインに活用できます。
モニターのピーク輝度を従来比180%以上に拡大することで、より高輝度な領域も表示可能になります。これまで白飛びして確認できなかった領域まで表示でき、コントラストを下げることなくHDR映像の確認が可能です。ダイナミックレンジを生かした、よりリアルな色再現に迫ります。HDR(ハイダイナミックレンジ)制作に活用できる『PVM-X550』独自の新たなモードです。
※来春リリース予定
HDRのガンマであるEOTF(Electro-Optical Transfer Function)に「S-Log3(Live HDR)」が追加されました。ソニーのSR Live for HDRソリューションの中で、常に最終の仕上がりを確認しながらモニタリングすることが可能です。もちろん従来から搭載しているQuad View機能で、4画面のマルチビューモニターとして利用することもでき、4画面それぞれに「S-Log3(Live HDR)」を適用することもできます。
*Ver.1.1より先行対応
各商品の情報は、下記リンクURLを参照ください
LCDモニター設計者インタビュー:
https://www.sony.jp/pro-monitor/spl/LMD/index.html
■ ソフトウェアダウンロードサイト PVM-Aシリーズ・LMD-Aシリーズ Ver.2.0 : https://www.sony.jp/pro-monitor/support/download/index.html |