ソニービジネスソリューション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮島和雄、以下ソニービジネスソリューション)は、このたび、株式会社スカパー・ブロードキャスティング(以下スカパー・ブロードキャスティング)より、4K HDR対応中継車の製作を受注いたしました。4K HDRを含めた最新の技術を用いることで、業界に先駆けた高画質で高効率な映像制作を実現します。2017年1月の納車を予定しており、順次稼働を開始する予定です。
ソニーは4K HDRライブ制作システムにおいて、撮影から送出・配信までの一連のワークフローの中で魅力的な4K HDRによる映像表現ができ、かつ従来の4K SDRやHD制作も同時に行える制作ワークフロー<SR Live for HDR>を確立し、柔軟なライブ制作を可能とする最新のシステムソリューションを業界に先駆けて構築しています。
具体的には4K HDRに対応した『HDC-4300』などシステムカメラでS-Log3撮影し、4Kマスターモニター『BVM-X300』で画質を確認しながら画作りを行います。更に制作領域で決定した画質や色を損なうことなく配信時のEOTF※1への変換をHDRプロダクションコンバーターユニット『HDRC-4000』※2によって実現します。この<SR Live for HDR>の仕組みをスカパー・ブロードキャスティングの4K HDR 中継車に世界で初めて納入します。
※1: Electro-Optical Transfer Functionの略。「データ」を「目に見える光」に変換する機能のこと。
※2:詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201609/16-085/index.html
メインのシステムカメラとしては、4K HDR撮影に対応したマルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-4300』を導入。今夏にリリースされた新バージョンにより、ライブでのHDR制作への対応を実現しました。現在のHD番組制作環境と同様、VE(ビデオエンジニア)はHDマスターモニターを見ながらの画質調整が可能であるため、運用を大きく変えること無く4KライブHDR制作を実現できることも大きなメリットです。
また、今年度発売予定のHDRプロダクションコンバーターユニット『HDRC-4000』も世界に先駆けて導入される予定です。4KおよびHDへの解像度変換[4K ⇔ HD]、放送用HDR規格に合わせたガンマ変換[SDR ⇔ HDR(S-Log3・ST2084・Hybrid Log Gamma)]、色域変換[BT.709 ⇔ BT.2020]を実現する『HDRC-4000』によって、システム内の信号を<4K-HDR S-Log3/BT.2020>に統一しプロセッシング・モニタリングすることが可能となり、シンプルなシステム構成を実現します。なお、システム内の信号フォーマットにS-Log3を採用することにより、カメラの性能を最大限に引き出した映像表現が可能になるのと同時に、Hybrid Log Gamma(HLG)やST2084など異なるHDR信号の出力にも柔軟に対応可能です。
HDC-4300 マルチフォーマットポータブルカメラ (8式)
XVS-8000 マルチフォーマットスイッチャー (1式)
BVM-X300 30型4K有機ELマスターモニター (4式)
HDRC-4000 HDRプロダクションコンバーターユニット (9式)
ソニービジネスソリューションは、ソニーのプロフェッショナルソリューション事業において、放送局や一般企業、スタジアム、映画館、官公庁、大学など様々な市場に向けて、お客さまのニーズに合わせた映像ソリューションを提供してまいりました。ライブ放送などの映像制作現場においては、これまで4K対応中継車の製作を数多く手がけ、そのシステムの先進性・安定性・将来への拡張性、また長期安定運用を実現するその保守・サポート力に対して非常に高いご評価をいただいています。今後も、業界最先端の映像技術をもって、お客さまのパートナーとして共にビジネスを発展させてまいります。
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