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ソニービジネスソリューション株式会社のプレスリリース(アーカイブ)

2016年11月16日

株式会社鹿児島放送より、迅速かつ効率的なニュース制作のワークフローを実現する
「Media Backbone報道ソリューション」を受注

Media Backbone報道ソリューション全体像

 ソニービジネスソリューション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮島和雄、以下ソニービジネスソリューション)は、この度、株式会社鹿児島放送(本社:鹿児島市、代表取締役社長 古山 順一、以下鹿児島放送)が鹿児島市に建設中の新館向け報道システムとして、収録から編集、送出(オートメーションサブ)、アーカイブまでのトータルワークフローを実現する「Media Backbone報道ソリューション」を受注しました。 なお、受注したシステムは2017年10月より、運用を開始する予定です。

 従来、放送局内において映像・音声素材はテープベースで管理・運用されていましたが、昨今の映像・音声のファイル化、データ化の流れを受けて、より迅速かつ効率的なファイルベースワークフローによる運用が広まりつつあります。鹿児島放送は、代表的な報道番組「KKBスーパーJチャンネル」、情報番組「かごとき」等を通じて地域の方々への情報発信において重要な役割を担っています。新時代を見据えて、鹿児島の情報発信基地として新たな飛躍を目指し、より魅力的なコンテンツを、正確かつ迅速に視聴者に提供できる体制を整えるべく、新館のシステム構築を進めています。

【導入予定システム概念図】

導入予定システム概念図

■Media Backbone報道ソリューション

 素材管理システムであるプロダクションアセットマネジメントシステムを中核として、収録から、編集・送出・アーカイブまで一連のニュース制作ワークフローを実現するシステムソリューションです。
 キー局などの大規模システムで培った信頼性の高いアーキテクチャを採用しつつ、国内で数多く納入実績のある報道システムの経験も活かし、速報性が必要とされる報道現場の様々な要求にも対応します。更に、収録・編集・送出・アーカイブの各システムはブロック単位でパッケージ化されており、段階的な導入も可能です。

 システム内ではXDCAMフォーマットを活用することで、取材時にプロフェッショナルディスクやSxSメモリーカードに記録された高解像度映像やプロキシ映像、メタデータをそのまま扱えるため、インポート中でも即座にプレビューや編集を開始できるというメリットもあります。また収録機や送出機にはXDCAM Stationに代表されるソニー製品が使用されており、信頼性の高いシステム構成になっています。

 また送出システムは、お客さまのご運用やシステム構成に合わせて2つの選択肢を用意しています。報道番組オンエアの効率的な運用をサポートするために電子キューシートの情報に従い、スイッチャーやXDCAM Stationなどの機器を自動制御する「オートメーションサブシステム」と、タッチパネルを使いXDCAM Stationをビデオサーバーライクに運用する「スタジオサブXDS送出システム」です。鹿児島放送様では「オートメーションサブシステム」が導入されます。

■プロダクションアセットマネジメントシステム

 報道ワークフローに必要とされる素材管理システムです。高解像度映像やプロキシ映像だけでなく、ソニーが提案するワイヤレスソリューションによるライブストリーミング(生中継)など、様々な種類の映像素材とメタデータを一元管理できることが特長です。

 また、報道支援システム「ANN-Japrs※」との連携により、取材予定に紐づいた元素材管理や放送項目/アーカイブ項目に紐づいた完パケ管理を実現しています。さらにノンリニア編集機としてグラスバレー社製「EDIUS」、および、EMCジャパン社/グラスバレー社の協業により生まれた編集用ストレージ「EDIUS-Isilon」を採用しています。「EDIUS」端末からプロダクションアセットマネジメントシステムの素材管理を行うことや、「EDIUS-Isilon」上の素材のダイレクト編集が可能です。
※「ANN-Japrs」とは、テレビ朝日サービスと西日本コンピュータが2011年に開発した「テレビ朝日接続機能」を含むANN系列局向けの報道支援システムです。

■オートメーションサブシステム

 ソニービジネスソリューションが開発したニュース番組のオンエア支援として活用するワンタッチコントロールの送出システムです。従来、放送機器を制御するために機能ごとにIT機器を設置する必要がありました。これらの役割を仮想OS上で動作をさせて集約することで、全ての機能が1台のサーバーで実現できるようになります。また、システムの基幹となる送出サーバーにXDCAM Stationを採用することで、効率的なファイルベース送出を実現するとともに、トラブル時にはプロフェッショナルディスクでの運用に切り替えることが出来るなど、緊急対応力を高めています。

■アーカイブシステム

 アーカイブメディアには、長寿命、高速転送、高いランダムアクセス性を有する第2世代のオプティカルディスク・アーカイブが採用されました。テープデジタイズステーション『PWS-100TD1』により、過去素材テープのファイル化も実現します。これにより、過去素材からファイル素材、そして完パケファイルのアーカイブをサポートしています。さらに、報道支援システム上での素材検索やプロキシプレビュー、アーカイブ、リトリーブ指示にも対応します。

 鹿児島放送は、「本システムを導入することで取材からアーカイブまで一貫したファイルベース運用となり、効率良い報道番組制作に貢献してくれることを期待しています」とコメントしています。

 ソニービジネスソリューションは、ソニーのプロフェッショナルソリューション事業において、放送局や一般企業、スタジアム、映画館、官公庁、大学など様々な市場に向けて、お客さまのニーズに合わせた映像ソリューションを提供してまいりました。今後も、ハードウエアのみならずアプリケーションやコンテンツも合わせたソニーの提案力により、お客さまのパートナーとして共にビジネスを発展させて参ります。

【主な導入機材】

<Media Backbone 報道ソリューション:収録システム>
  ・XDCAMプロフェッショナルメディアステーション:XDS-PD1000×2式、XDS-1000×2式

<Media Backbone 報道ソリューション:オートメーションサブシステム>
  ・XDCAMプロフェッショナルメディアステーション:XDS-PD1000×1式、XDS-1000×2式
  ・インテグレーテッドルーティングシステム :IXS-6600×1式
  ・マルチフォーマットスイッチャー :MVS-3000A×1式

<Media Backbone 報道ソリューション:アーカイブシステム>
  ・テープデジタイズステーション PWS-100TD1×1式
  ・オプティカルディスク・アーカイブドライブユニット:ODS-D280U×1式

【関連情報】

仮想化技術を活用した機能集約型の新システム「オートメーションサブシステム」を受注
https://www.sony.jp/professional/News/sbsc_press/2015/20151112.html

株式会社フジテレビジョンより、ソニーの大容量アーカイブストレージシステム
「オプティカルディスク・アーカイブ第2世代」を受注
https://www.sony.jp/professional/News/sbsc_press/2016/20160913.html

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