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ソニービジネスソリューション株式会社のプレスリリース(アーカイブ)

2017年11月15日

日本テレビ放送網株式会社様より麹町新スタジオ(仮称)向けの
4K HDR対応制作スタジオ設備を受注
4K設備を12G-SDIで構築し、従来のHD設備と同様の運用を実現

 ソニービジネスソリューション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮島和雄、以下ソニービジネスソリューション)は、このたび、日本テレビ放送網株式会社様より、4K HDR制作に対応する制作スタジオ設備を受注しました。4K HDR / HD SDRの同時ライブ映像制作の実現と、12G-SDIでのシステム構築をご評価いただき、今回の採用決定となりました。

 今回受注したシステムは、4K映像信号を1本の同軸ケーブルで伝送できるインターフェース12G-SDIをベースに構築される4Kライブ制作システムとしては、ソニーとして国内初(*1)の受注となります。
 ソニーの提唱する4K HDR / HD SDRの同時ライブ映像制作を実現するワークフロー「SR Live for HDR」に対応し、制作用フォーマットに「4K HDR/S-Log3/BT.2020」を用いてカメラの性能を最大限に生かすとともに、HDRプロダクションコンバーターユニット『HDRC-4000』の導入により、HLG(Hybrid Log-Gamma)(*2)、PQ(Perceptual Quantization)(*2)など複数の配信フォーマットに対応した効率的なライブ制作を実現しています。
 カメラシステムに『HDC-4300』を使用し、高精細な4K HDR映像撮影はもちろん、新たに追加された撮影モード「HLG_Live」を選択すれば、撮影段階からHLGでの番組制作も可能です。用途に応じたワークフローを、番組に合わせて選択いただけます。

*1:ライブ制作システムの主要機器であるカメラ・スイッチャーが12G-SDIに対応し、システム系統が12G-SDIを中心として
構築されている点。
*2:国際標準規格(ITU-R BT.2100)で規格化されているHDRの方式

 ソニーは、機器間の映像/各種信号の伝送にIPを用い、制作システム全体をネットワーク上で一元管理できる「IP Liveプロダクションシステム」を推進しておりますが、4Kライブ制作設備需要の拡大を受けて、12G-SDIを使用し、従来のHD設備と同様の運用確保を要望するニーズにも対応します。
 製品開発においても、カメラ、スイッチャー、サーバーなどライブ制作システムを構築する主要機器のIPライブ伝送対応と、12G-SDI対応の双方を進めてまいります。

 受注した4Kスタジオ設備と4Kカメラシステムを構成する主な機器は、以下のとおりです。

[主な受注システム機器]

マルチフォーマットスイッチャープロセッサー『XVS-8000』
マルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-4300』
30型4K有機ELマスターモニター『BVM-X300』
55型業務用4K有機ELモニター『PVM-X550』
HDRプロダクションコンバーターユニット『HDRC-4000』

 ソニービジネスソリューションは、今後とも、お客さまのご要望に柔軟にお応えし、最先端の技術・製品をお客さまにご提供することで、放送業界に貢献してまいります。

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