2017年11月15日
ソニービジネスソリューション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮島和雄)は、リチウムイオン電池を搭載した48V直流電源装置を新たに商品化し、その1号機を日本デジタル放送システムズ様より、テレビ放送中継局用送信機のバックアップ電源として受注をいたしました。本商品は東京民放キー局様と千葉テレビ様との共同設備として2018年3月に千葉県丸山局に納入される予定です。
型式:48V直流電源装置 『BCPS-300480BT』
価格:オープン
システム外観
従来、デジタル放送中継局用送信機のバックアップ電源には、鉛蓄電池を搭載した直流電源装置が使用されてきました。昨今の気象変動や災害の激甚化により、中継局では、厳しい環境においてもより故障リスクが低く、長寿命な装置が求められています。
今回、受注した48V直流電源装置は、落雷や塵埃環境を想定した信頼性の高い充電器と長寿命・高安全なリチウムイオン蓄電池(*1)を組み合わせ、装置全体の期待寿命を15年(*2)で設計、ファンや蓄電池などの部品を定期交換する必要がなく、メンテナンスコストの大幅な削減に貢献できます。
加えて、今回搭載するリチウムイオン蓄電池は、小型軽量化により従来の鉛蓄電池と比べて、同じバックアップ時間なら蓄電池個数も総重量も半分以下となります。また、収納盤に分解組立可能なラックを採用しています。これらにより、山岳部に多く建設されている中継局への山道搬入にかかる時間やコストの低減に貢献でき、これらの特長がお客さまに高く評価され、今回の受注にいたりました。
今年度より地上デジタル放送中継局の機器更新が本格的にスタートしております。弊社は、今後も中継局用送信機に最適なバックアップ電源として48V直流電源装置の導入を進め、お客さまの放送サービス事業をサポートしてまいります。
※1: 株式会社村田製作所のオリビン型リン酸鉄リチウムイオン電池“Fortelion”(フォルテリオン)。
※2:弊社規程の条件下における期待寿命となります。
※3:雷サージなどにより出力過電圧を検出した際に、30秒間に3回まではリトライを繰り返して自動復帰させる機能
※4:放熱フィンのみへの強制空冷構造
※5:オプション(蓄電池容量に応じて2タイプご用意)
なお、本製品は、2017年11月15日(水)から幕張メッセ(千葉県千葉市)で行われる「国際放送機器展」のソニーブースにてご紹介いたします。
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